山羊のひとり言

気が向いたら、コメント(匿名)でひとり言にひと言を

越前堀児童公園の歴史的遺物

2016-11-30 20:14:12 | ブログ
中央区の越前堀児童公園が改修中です。それはそれで良いのですが、改修のため、掘り返された公園の中に、歴史的遺物である、越前堀の石垣が、無造作に打ち捨てられた状態になっています。工事中なのは判りますが、石垣は重要な歴史の証人。もう少し手厚い対応をしてもらいたいと、公園の前を通るたびに思います。
工事関係者の方には、その重要性が周知されていないのかもしれません。管轄する区の役所の人が見回る必要があります。
とても残念で仕方がありません。300年近くの時空を生き残った遺物。大事にする必要があります。

幻の女

2016-11-29 21:52:33 | 本と雑誌
確か中学生だったと思いますが、ウィリアム・アイリッシュの「幻の女」を読んだことがあります。とても面白い作品だったので、また、読みたいと、ハヤカワ文庫版を読み始めたところ、これが記憶にある作品と、かなり違っています。
赤色の帽子の女、というところは同じでも、記憶しているシチュエーションが、まったく異なっています。
これはどうしたことでしょう?単に記憶違いなのか、違う作品を「幻の女」と思っていたのか?まるで、「幻の女」の内容のようにミステリーです。
まだ完読していませんが、色々な意味で、読み終えるのが楽しみです。

稀勢の里

2016-11-28 08:15:12 | ブログ
本人が一番がっかりし、苦しんでいるとは思いますが、期待して裏切られることが何度もあるのが、稀勢の里。この場所も、逆転優勝の可能性があったにも関わらず、自ら、そのチャンスをつぶしてしまいました。大好きなお相撲さんだけに、とても残念です。
平成の名大関というのが過言ではないほどの実力を持ちながら、ここ一番に弱さがあって、いつも残念な形で終わります。
来場所以降、再び綱取り。何度裏切られても応援します。頑張れ。稀勢の里。
弱い部分を見せる、極めて人間的な、その姿が大好きです。

ロード・ヒル・ハウス事件

2016-11-27 15:22:20 | ブログ
イギリスでは、切り裂きジャックの事件と同じくらい有名な事件だそうです。4歳の男の子が惨殺され、その犯人が、のちに本人の告解によって、16歳の異母姉だったということが判った衝撃的な事件です。その衝撃さからか、本人の自白があったにも関わらず、いまだに別犯人説があるようですね。
これは、スコットランドヤードで刑事制度が出来たときの事件でもあり、最初の刑事の事件とも言われ、イギリスのミステリー小説にも大きな影響を与えているようです。
とても興味深い事件です。何故、姉が幼い弟を殺害したのか?何故、遺体をトイレに捨てるという非道な行動を取ったのか?
人間の業の深さを感じてしまいます。事件を扱ったノンフィクションが出ているようですので、今度読んでみたいと思います。

黒いトランク

2016-11-25 07:51:59 | 本と雑誌
鮎川哲也の傑作とされる「黒いトランク」を読み終えました。
名作の評判通り面白く、巧妙なアリバイトリック、黒いトランクのすり替えの謎など、推理小説の醍醐味を堪能出来ました。また、主人公の鬼貫警部のキャラクターも良く、更に物語に趣を加えています。
しかし、時代背景もあるかもしれませんが、福岡の事件を、東京の警部が捜査し、官費の出張で捜査することには、最後まで違和感がありました。東京でも他の事件も起きているはずで、福岡の事件にかまけていて良いのか、とも思ってしまいます。
ただ、これは推理を楽しむ推理小説。そういうことに目くじらを立ててはいけないのかもしれませんが、小説としては、ちょっと残念です。