山羊のひとり言

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砕かれた鍵

2014-04-23 08:20:32 | 本と雑誌
逢坂剛の百舌シリーズ第三弾である「砕かれた鍵」を読み終えました。それにしても作者の潔さにはビックリ。結末があんな形で終わるなんて・・・・。
百舌シリーズといいながら、この作品には百舌は出てきません。その前作の終わり方からして、今回の結末は予想出来たのかもしれませんが、それにしても、です。
こういう話の展開が、登場する人物たちの魅力と相まって、この作品を盛り上げているのかもしれません。
また、この作品はほぼ警察内部だけの話です。同じ警察小説の佐々木譲は外界の犯罪との接点が多いのですが、百舌シリーズは、ほぼ内向きな話の展開です。そのように外界と画することが、荒唐無稽かもしれない話に、より現実味を帯びさせて面白くさせている一因かもしれません。



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