山羊のひとり言

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戸板康二

2008-01-07 21:56:45 | 本と雑誌

従来は、評論家としての戸板康二しか知りませんでしたが、ついに、伝説の?中村雅楽シリーズを読むことになりました。評論家としての戸板康二は、簡潔で切れの良い文章を書いていたい記憶があります。今日、初めて、その処女作?である「車引殺人事件」を読みました。卓越したプロットと興味深い歌舞伎の世界への造詣は見るものがあります。おそらく、後世の作家にも大きな影響を与えていると思われます。

しかし、それでも、やはり処女作のせいか、まだまだ甘さも目立ちます。ただ、更に読み進めたい作家です。直木賞を受賞した「団十郎切腹事件」を是非読みたくなりました。