山羊のひとり言

気が向いたら、コメント(匿名)でひとり言にひと言を

屈託

2006-07-19 23:47:07 | 本と雑誌

池波正太郎や、宮部みゆきを読んでいると、忘れていた美しい(?)日本語に出会います。「屈託」もそのひとつで、我々がよく使う「屈託が無い」ではなく、逆に、「屈託を抱えている」というように使っています。

この言葉のニュアンスは、なかなかのもので、今で言えば、「ストレス」のような意でありながら、それだけでは表現しきれない重みを持っています。

我々は「屈託を抱えながら」生きていく動物だし、その「屈託」を解消してくれる人々に囲まれているのですね。