正月休みもあって、
私は、あの「モンテクリスト伯」の5回目の読破に取り掛かっています。
それと並行して、
ずっと以前に買って、一度観たDVD版のビデオを先日観直しました。
結論は以前も書いた様に(失敗作)だと感じます。
失敗の最大の原因は(ミスキャスト)に尽きますが、
それは後日それを書くとしますが、
原作にもっと忠実であって欲しかった。
映像化というのが難しい作業である事は理解していますが、
より原作に近づける事は充分に可能だったと思います。
このDVDは、1998年にフランスが総力を賭け、
20億円をかけて製作した、6時間半の長大なビデオです。
これの視聴率は物凄いものだったそうです。
それだけに、その失敗ぶりが悔しい。
この名作は何度か映画もされていますが、
映画というのは、大体1時間半から2時間といった所です。
しかし、これは、その3~4倍の時間をかけて作られているのです。
これが失敗だったら、もうなす術はありません。
それを、何をトチ狂ったか、日本での映像化など、
冗談も休み休みにして欲しい。
というか、バカもいい加減にしろッ!
原作を汚すのは絶対に許せない。と私は怒りまくっています。
私が生きている内には、
もうほぼ絶対と言っていいほど、再びの映像化は無理でしょうね。
この映画最大の見どころは、
3人の悪人に対する復讐にあります。
最初に復讐されたのは主人公・エドモン・ダンテス(モンテクリスト伯)の、
許嫁であったメルセデスに横恋慕し、それを奪って結婚した、
無学の漁夫であったフェルナン。
今は軍人として大出世をし、伯爵の地位と名誉を手にして、
モルセーヌ伯爵と名前を変え栄華を誇っています。
それが、過去に恩人を裏切っての大出世。
その旧悪をあばかれ、地位も名誉も家族も失う事態に。
何が自分に起こったのかが理解できない時に現れたモンテクリスト伯。
しかし、その実像が20数年前に自分がおとしめた、
エドモン・ダンテスと知った時の驚愕。
自分が完全に復讐されたと知った時の驚愕。
もう、彼には自殺という道しか残されていませんでした。
2番目に復讐されたのは、
自分が、法曹界で出世する為には、絶対に知られてはならない秘密を封印する為に、
最終的にエドモン・ダンテスを永久に出られない地下牢に閉じ込める、
という判定を下した検事総長のヴィルホール。
彼の妻は、性根の悪いバカ息子に遺産を継がせる為に、
その障害になる人達を次々と毒殺します。
法曹界で最高権力者まで上り詰め大出世をしたヴィルホール。
その彼もダンテスに旧悪をあばかれ、
地位も名誉も家族も財産も、何もかも失い、遂には発狂。
復讐とはいえ、ダンテスは神の分野をも汚してしまった後悔の念にかられます。
そして、最後の相手。
彼こそが、そもそもの発端となった、最も憎むべき男。
ダンテスと一緒の船に乗り、会計士をしていた男。
自分より若いダンテスの出世を妬んで、運命の密告文を書いた男。
今は銀行家として財を成し、大出世をしていたダングラール男爵。
彼もまたダンテスの策略に引っ掛かり、財産の全てを失い破産。
地位・名誉・財産・家族・その全てを失っての逃亡。
しかし、ダンテスに囚われ、
何故、自分がそんな事になってしまったのかを明かされ、
やっと自分が完璧に復讐された事を知りますが。
ダンテスは最後に残った彼の、命だけは許してあげるのです。
しかし残ったのは何もかも失った無一文の孤独な老人だったのです。
そういった復讐のすさまじさが映像では、
実にサラッと描いているのです。
それはないでしょう。
その瞬間こそが「モンテクリスト伯」の醍醐味でしょう。
その瞬間だけは忠実に描くべきでした。
映像化の失敗の半分はこれによります。
今のサスペンスドラマなど観ていると、
犯人を突き止めた時点でドラマは終わりになりますが、
犯人によって幸福を奪われた人は、絶対にそいつを許さない。
絶対に復讐したいと思うでしょう。
それが人間というものの実体でしょう。
だから今風のテレビサスペンスなど観ていると、
その中途半端がつまらなく思えるのです。
私は、あの「モンテクリスト伯」の5回目の読破に取り掛かっています。
それと並行して、
ずっと以前に買って、一度観たDVD版のビデオを先日観直しました。
結論は以前も書いた様に(失敗作)だと感じます。
失敗の最大の原因は(ミスキャスト)に尽きますが、
それは後日それを書くとしますが、
原作にもっと忠実であって欲しかった。
映像化というのが難しい作業である事は理解していますが、
より原作に近づける事は充分に可能だったと思います。
このDVDは、1998年にフランスが総力を賭け、
20億円をかけて製作した、6時間半の長大なビデオです。
これの視聴率は物凄いものだったそうです。
それだけに、その失敗ぶりが悔しい。
この名作は何度か映画もされていますが、
映画というのは、大体1時間半から2時間といった所です。
しかし、これは、その3~4倍の時間をかけて作られているのです。
これが失敗だったら、もうなす術はありません。
それを、何をトチ狂ったか、日本での映像化など、
冗談も休み休みにして欲しい。
というか、バカもいい加減にしろッ!
原作を汚すのは絶対に許せない。と私は怒りまくっています。
私が生きている内には、
もうほぼ絶対と言っていいほど、再びの映像化は無理でしょうね。
この映画最大の見どころは、
3人の悪人に対する復讐にあります。
最初に復讐されたのは主人公・エドモン・ダンテス(モンテクリスト伯)の、
許嫁であったメルセデスに横恋慕し、それを奪って結婚した、
無学の漁夫であったフェルナン。
今は軍人として大出世をし、伯爵の地位と名誉を手にして、
モルセーヌ伯爵と名前を変え栄華を誇っています。
それが、過去に恩人を裏切っての大出世。
その旧悪をあばかれ、地位も名誉も家族も失う事態に。
何が自分に起こったのかが理解できない時に現れたモンテクリスト伯。
しかし、その実像が20数年前に自分がおとしめた、
エドモン・ダンテスと知った時の驚愕。
自分が完全に復讐されたと知った時の驚愕。
もう、彼には自殺という道しか残されていませんでした。
2番目に復讐されたのは、
自分が、法曹界で出世する為には、絶対に知られてはならない秘密を封印する為に、
最終的にエドモン・ダンテスを永久に出られない地下牢に閉じ込める、
という判定を下した検事総長のヴィルホール。
彼の妻は、性根の悪いバカ息子に遺産を継がせる為に、
その障害になる人達を次々と毒殺します。
法曹界で最高権力者まで上り詰め大出世をしたヴィルホール。
その彼もダンテスに旧悪をあばかれ、
地位も名誉も家族も財産も、何もかも失い、遂には発狂。
復讐とはいえ、ダンテスは神の分野をも汚してしまった後悔の念にかられます。
そして、最後の相手。
彼こそが、そもそもの発端となった、最も憎むべき男。
ダンテスと一緒の船に乗り、会計士をしていた男。
自分より若いダンテスの出世を妬んで、運命の密告文を書いた男。
今は銀行家として財を成し、大出世をしていたダングラール男爵。
彼もまたダンテスの策略に引っ掛かり、財産の全てを失い破産。
地位・名誉・財産・家族・その全てを失っての逃亡。
しかし、ダンテスに囚われ、
何故、自分がそんな事になってしまったのかを明かされ、
やっと自分が完璧に復讐された事を知りますが。
ダンテスは最後に残った彼の、命だけは許してあげるのです。
しかし残ったのは何もかも失った無一文の孤独な老人だったのです。
そういった復讐のすさまじさが映像では、
実にサラッと描いているのです。
それはないでしょう。
その瞬間こそが「モンテクリスト伯」の醍醐味でしょう。
その瞬間だけは忠実に描くべきでした。
映像化の失敗の半分はこれによります。
今のサスペンスドラマなど観ていると、
犯人を突き止めた時点でドラマは終わりになりますが、
犯人によって幸福を奪われた人は、絶対にそいつを許さない。
絶対に復讐したいと思うでしょう。
それが人間というものの実体でしょう。
だから今風のテレビサスペンスなど観ていると、
その中途半端がつまらなく思えるのです。
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