現在、日本に残っている夜行寝台車は1本だけなんだそうです。
サンライズ瀬戸・出雲。
東京を夜の9時50分に出発して、
岡山までは一緒で、そこから別れます。
山陰の出雲に9時58分に到着。
一方の瀬戸は四国の琴平に8時39分に到着します。
もうひとつにサンライズ出雲があって、
それは東京駅を夜の10時21分に出発、
出雲市に13時07分に着きます。
私が若い頃には夜行寝台特急が全盛でした。
こういった、いわゆるブルートレインと呼ばれる
長距離の夜行列車がいっぱい走っていましたね。
「あさかぜ」・・よく乗ったな~。
懐かしい。
しかし、寝台料金だけを正当に支払って、
乗車料金はほぼ全額タダというとんでもない不正乗車でした。
ベッドにしたって、昼間は6人掛けのシートですが、
夜になると専門の係員がきてベッド仕様に造り替えるのです。
私はいつも、一番遅くまで寝ていられる最上部のベッド専門でした。
一度最上段が取れなく下段になって、やれやれと思っていたら、
最上段しか取れなかった人が、大喜びで私と入れ替わってくれました。
あれは好みがあるんですよね。
それに比べ、今の寝台ベッドはかなり進化してるんですね。
新幹線が九州まで行く様になったし、
昔に比べて飛行機代も安くなったしですから、夜行列車が無くなる訳ですね。
飛行機と言えば、飛行機も不正乗車ばっかりやってました。
21歳はとっくに過ぎているのに、
会社で21歳になる様に身分証明書を書いてもらったのです。
「おっかしいな~、あいつ、どう見ても21歳には見えないんだけどな~」
スカイメイトは現在は26歳までらしいのですが、
私の頃は21歳までだった。
でも、乗ったモン勝ちだもんね~(笑)
さて、どうなんでしょう?
島根県とか香川県へ、夜間に移動する人はかなり少ない気がしますね。
よほど、夜の列車旅がいいんだよな~とか、
趣味的な人でもないと、あまり利用しない気がしますね。
私が若い時みたいな、あんな呑気な(尤も当事者はけっこう大変な思いでしたが)不正乗車など、
今は出来うる筈もないし、良き時代でしたね。
夜行列車などという言葉は今の若い人には知らない人もいるのかも知れません。
消えゆく夜行寝台特急。
消え去る前に一度乗ってみるのも、いいかも知れないね。