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河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

アンリ・カルティエ・ブレッソン

2016-07-03 12:53:19 | 写真


アンリ・カルティエ・ブレッソンは、フランスの写真家です。
1908年~2004年(95歳)

まだ一眼レフカメラが出来る前の、レンジファインダーカメラとして、
あまりにも有名なカメラ・ドイツの(ライカ)を駆使して、



世界的な名作写真を数多く発表しました。











私が写真に目覚めた時には、既に確固たる名声を得ていました。
私もブレッソンの写真には、大いに刺激されたものです。

また、日本版ブレッソンと言われる、
木村伊兵衛にも、大いに影響を受けました。

彼等に共通するのは、ライカカメラの名手だったという事と、
スナップ写真(いわゆるキャンディット、フォト)の世界が得意分野だったという事です。

カメラ本体が構造上、多少大きくならざるを得ない一眼レフは、
またミラー(鏡)の跳ね上がり音が響くという、音の大きさも欠点でした。
しかし、レンジファインダーカメラには無い良さも勿論あったのですが。

若かった私はブレッソンを気取ってライカを使いたい気持ちは勿論ありましたが、
それはあまりにも高価で手が出なかったのです。



私がその手足となって使ったのは、名機ニコンF。
その名機ぶりは、現在に至っても鳴り響いているといったカメラでした。

私はニコンFに標準レンズ(50ミリ)だけを付けて撮りまくったのです。
広角レンズも望遠レンズも一年間は全く使いませんでした。
それは、標準レンズくらい難しいレンズは無いからです。

でも、ブレッソンも木村伊平衛も、主に使ったのが標準レンズだったのです。
この難しいレンズを使いこなせれば、腕前は確実に上がるのですね。
当時はズームレンズは殆ど無かったし、
あっても性能的にまだまだ未熟でした。

私は、その標準レンズを目で確認しなくても焦点距離を合わせる事が出来ました。
そうでなければならないのです。
手の感覚だけで、被写体までの距離を正確に合わせるのです。
まだ、オートフォーカスなんてものは無かったし。

ライカは金持ちの道楽カメラ的な、見せるカメラといった側面もありましたが、
若くてもライカを使いこなしている人も勿論いました。
私は、いわゆるカメラマニアではなく、
カメラというのは写真を撮る為の(道具)に過ぎませんでしたから、
いい写真さえ撮れれば、カメラは何でも良かったのです。

現在、彼等ライカの名手的な写真家の作品はあまり受けません。
時代の進歩に合わなくなってしまった様ですね。

現代は、もっと刺激的で、アッと驚くくらいのインパクトが無いと難しいのでしょうね。
でも、写真の本質、真髄といった部分を私は感じるので、
やはり、ブレッソンは私の師匠でもあり続けるのです。


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憧れの4×5インチカメラ

2016-05-20 13:17:59 | 写真
16ミリ・ムービーカメラの事を書いたついでに、
スチールカメラ(要するに普通の写真カメラ)の思い出も書いておきます。

私がメインに使っていたカメラは、あの名機で名高いニコンFと、
ニコマートという露出計付きのカメラでした。
その他にも数台のカメラがありましたが、
そんな35ミリカメラとは違った中型カメラを一台持っていました。

それが、アサヒペンタックス6×7。





それは35ミリに比べていかにも大きく重いカメラでしたが、
私は、その描写力と手応えが大好きでした。
大型のレフレックスミラーが(バシャッ)と響く手応えは、何とも言えない感覚が有り、
その、他には無い感覚が好きだったのです。
そして、中型カメラの描写力・・それはとても素晴らしかった。

このカメラですが、何処だったかが故障してメーカー修理になったのですが、
メーカーからの回答は、かなりの修理金額になるとの事でした。
それ以後、私はそのカメラをほったらかしにしました。
あのカメラは、その後どうなったんでしょうね~???オラ知らね~(笑)

6×7サイズより、なお一層の描写力を誇るカメラに4×5インチカメラ(通称シノゴ)があります。
大型という意味では、それ以上の8×10インチ(通称エイトバイテン)もありますが。

4×5インチカメラには有名なドイツのカメラ、
リンホフ・スーパーテヒニカがあります。





その描写力には憧れましたね~。
特に山岳写真では他の追従を許さない、絶対的な美しさがありました。
しかし、リンホフはあまりにも高価で買える筈もなく、
そんな中にも日本製に良いカメラがあったのです。
それは、トプコン・ホースマン。これもかなり有名なカメラです。
それより更に安価なカメラがありました。
ナガオカ製作所の4×5とか、タチハラ製作所の4×5とか。
何れも手作りの木製カメラでした。
とは言っても、やっぱり憧れはリンホフでした。

私は数回借り物の4×5インチ(トプコン)で写真を撮った事がありますが、
なんせ重いし、フィルムが裏表の2枚しか撮れないのです。
それをセットする板が、これまた重い。
さらに4×5インチカメラは、映像が上下逆に映るので、慣れが必要なのです。

アルプスに登山に行って、この4×5インチカメラを見かけた事は、たった一度だけ。
そんな重い物を持って山に登って来るのは、プロしか居ないでしょうね。
それは、憧れではありますが、体力に自信の無い私には所詮、無理だったでしょうね。
20キロ、30キロを背負ってダッシュできる位の体力が無いと無理な世界ですね。

山は無理でも、私は消えゆく日本的な家屋を4×5インチで撮ってみたかった。
でも、憧れは憧れのままだから、今でも憧れなのかな~。


エリカさんに言われてしまいました。
「貴方はカメラの事で色々ウンチクを言ってますが、
その割にはずい分無駄遣いしてきましたね」だってさ・・・
エリカさんと知り合ってから買ったカメラでも5台目。

それ以前は・・・・・?


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あこがれの16ミリカメラ

2016-05-19 13:18:49 | 写真


友人が、この(フィルモ)という16ミリカメラを持っていました。
私はてっきり(アイモ)だと思っていたが、それは35ミリカメラの事らしく、
彼のカメラは(フィルモ)だと知りました。
アイモというカメラは当時のニュースカメラマンは、ほぼこのカメラであり、
知る人ぞ知るという有名なカメラでした。

レンズは3本ターレットで、1本のズームレンズではないので、
広角・標準・望遠とその度にターレットを回転させてレンズを切り替えます。
3本のレンズというのは、1本だけのズームレンズに比べて、
レンズを切り替える度に(発色)が変わってしまうという欠点があります。
しかし、彼の撮った映画は実に綺麗な色で惚れ惚れとしたものです。
勿論、映写機も8ミリと違ってとても大きな映写機です。

また、彼は写真とかデザインとかのセンスがとても良く、
彼のデザインが横浜市・瀬谷区の区のマークに採用され、
現在もその区章が使われているくらいですから映画撮りも上手だったのです。

彼の16ミリに刺激され、私も動画撮影を始めました。
と言っても、とても高価な16ミリカメラなどが買える筈もなく、
私が買ったのは、16ミリの半分の8ミリカメラ。

16ミリ・8ミリというのは、フィルムの幅のサイズで、
その当時の劇場映画は35ミリでした。
それが、写真カメラのフィルムになった訳です。



さて、私が買ったカメラは、エルモ・スーパー8
6倍ズームレンズ付きの使い易いカメラでした。
その頃、私は登山に目覚め、北アルプスなどに青春をぶつけていたのです。
そして、山岳映画を撮りたいとなり、
8ミリカメラを持って行ったのが、表銀座縦走コース。
北アルプスの入門コースと言うべき代表的なコースでした。

しかし、新宿から乗った(特急あずさ)でトンデモナイ事が起こりました。
カメラが故障したのです。
私は折角買った指定席券を廃棄して、あずさを降り、エルモ社のある銀座に向かいました。
これすなわち(表銀座縦走)でしたね(泣)
エルモ社で代替えカメラを貸してもらい、再び北アルプスへ・・・

その頃の8ミリフィルムは、一本で3分20秒しか撮れませんでした。
私は25本だったかを持っていったのですが、
それでも83分間しか撮れなかったのです。
25本分のフィルムがどれだけザックの中を占めていたか・・ウンザリする位でした。

憧れの北アルプスを、三脚を使って映画を撮るのは、実にワクワク・ドキドキしました。
しかし、帰宅して現像してみると、
カメラを回すモーターの音が少なからず入っていたり、
シャッターを押す時のカメラ振れが気になる、不完全な映画となっていました。
今でも、その映画は私の家のどこかに有る筈です。

そういった映画を撮ると、なおの事、欲しくなるのが16ミリカメラでした。
特に私が憧れたのが(ボリュー)でした。



良く売れているのは、多分ボレックス、



だったと思いますが、私は何故かボリューが好きでした。
そのカメラで、三脚とか重い物は助手に持たせて北アルプスを撮るのが、まさに「夢」でした。
いつだったか北アルプスの山小屋の玄関口に、
三脚に乗ったボレックスが置いてありました。
一体どんな人がこの3000メートルの山まで、この重いカメラを担いで来て、
どんな映画を撮るのだろうと、気にかかると共に「羨ましい」と心底思いました。

現在では、カメラはデジタルとなり、撮影できる時間は驚異的に伸び、
一本のフィルムで3分20秒なんて、まるで過去の笑い話になってしまいました。
カメラも小さく軽くなり、過去のカメラなど本当に時代遅れになりましたね。

でも、私はあの16ミリカメラで北アルプスを撮りたかったんですね。

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今度のカメラはいいぞ

2016-02-21 08:45:03 | 写真


数か月前の日記に、
稀代の欠陥カメラ・・ニコンD5300と書きました。
そのカメラは、腹立ちまぎれにニコンサービスセンターのごみ箱に叩き込むつもりでしたが、
思いとどまって家に持ち帰り、
丁度、私の甥が仕事でチョッとした写真を撮るというので彼にあげてしまいました。


ニコンを買う前はソニーのデジカメを使っていました。



このカメラで撮った写真・動画は本当に多くて、
私の歌声喫茶ライフにキャンプにと、大いに貢献してくれました。
しかし、不満な点もあったのです。

○ ファインダーが液晶画面のみで、昼間の屋外で画面が見えにくい。
○ 液晶ファインダーは、水平だと思っていても、斜めに傾いていたりする。
○ シャッターのタイムラグが大きい(つまり思った瞬間にシャッターが切れない)


それで、ソニーの後継機と思われるカメラ・α6000を買いました。



マウントは同じなので、以前のカメラのレンズがそのまま使えますが、
レンズもボディーに合わせて新品に替えました。

家に届いた箱を開けると、以前のレンズよりずっと小型化されたレンズで、
つまらない所でケチらなくて良かったと思いました。

さて、例の液晶画面も勿論ありますが、
片目で覗くファインダーが付いている点がなんとも嬉しい。
シャッターのタイムラグは大幅に改善されていて、思った瞬間にシャッターが切れる。

肝心の画質、動画撮影時の画面のゆがみ、フォーカスの即効性、音の出具合。
それもこれも、満足できるレベルであり、本当にホッとしました。
それにニコンに比べて小型であり、常に持ち歩く私にはありがたい事です。

これ見よがしに大型で、高価なカメラを見せびらかしたがる人も居ますが、
そういったのは、大体、写真が写らない人が多いですね。
カメラというのは小さくて性能が良いのが一番いい。

今では絶えず私のザックの中に常駐していて、私の片腕になっています。
ただ、デジカメというのは、フィルムカメラに比べて圧倒的に操作が複雑なので、
取り扱い説明書は必ず持ってあるくという面倒さがあるのがイマイマしい。

それでも、このカメラは本当にその良さを感じます。
カメラというのは、こうじゃなきゃね。
ニコンめ、アッカンベーだッ!
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ニコンD5300・稀代の欠陥カメラ

2015-12-24 21:29:34 | 写真
先日(12月13日)の日記「欠陥カメラ・ニコンD5300」を書きましたが・・・

4回目の修理が終わり、12月20日に、
新宿ニコン・サービスセンターに受け取りに行きました。

私は行く前に、「こんな欠陥品はもう要らないから捨てて下さい」と言う気でした。
このカメラを中古カメラ店で売っても、精々一万円くらいにしかならないんでしょう、きっと。
たかが一万円をケチって、こんな欠陥品と付き合うのは、
映像に対する意気込みが無駄になるばかりだし、
サービスセンターの「失礼ながらお客様の取り扱いが・・」などという、
無礼千万なセリフを二度と聞く気にはなれなかったからです。

しかし、サービスセンターから受け取り、
女性スタッフの説明を聞いている内に、
「もう一度だけ試してみるか」と言う気になりました。

それで、先日試し撮りをしてみました。

その結果。

この機種は完全な失敗作だという事です。

私は、動画だけに限定して、このカメラに「欠陥品カメラ」の烙印を押します。

何が私に、もう一回だけ試してみるかと思わせたか?
それは、
オートフォーカスモードを、AF-Sにすると、
それはシャッターボタンを半押しにすると、ピントがロックされます。
サービスセンターでは、その状態にして動画を撮影して下さいと言ったのです。
しかし、それをするとカメラを回した(パンする)時には、ピントは固定されたまま。
それでは動画になりません。

さて、それ以前にサービスセンターから言われたのは、
オートフォーカスモードは、AF-Fで撮ってくださいと念を押されたのです。
そうでしょうよ、動画を撮るにはそれでなくては映像になりませんからね。

ところが、そのモードで撮るとカメラのピントリングは、
クルクルと忙しく回りっぱなし。
そういった状態で撮った動画をパソコンで見ると、
どうにも落ち着きがなくピントはあっちに行ったり、こっちに来たり。
まるで映像の基本にもなっていないのです。

あまけに、これは後になって気づいたのですが、
ピントリングが動く音なんでしょうか?
絶えず何かの音が映像に入り込んでいるのです。
それは多分ピントリングの作動音としか考えられないのです。


そもそも、このカメラを修理に持ち込んだ最初の理由は・・

スチール写真を撮った時に、時々露出オーバーで白っぽくなる、でした。
それと、動画の時にピントが不安定な事でした。

その修理は・・何だったか内部の基盤の交換と、
マウントの交換でした。

そもそも、買って半年もしないカメラのマウント交換なんて聞いた事がない。
「失礼ながらお客様の取り扱いが・・」
冗談ではない、マウント交換する程の乱暴な取り扱いをする人なんて居ますか?
私はカメラと付き合って50年にもならんとする熟練ですよ。

こういうのを自動車では「リコール」と言うのです。
それもしないで、結果といえば、完全なる欠陥カメラとは・・・

まあ、リコールでカメラを交換してくれたにせよ、
私はこんな欠陥品とお付き合いする気は更々ありませんが。
あ~だこ~だ悩むだけ無駄というものです。

このカメラは中古カメラ店で売り飛ばします。
早いとこ欠陥品でないカメラを使わないと、労力の無駄ですから。

ニコンには、
こんな欠陥品は絶対に作ってはダメですよ、と言いたい。





コメント (2)
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