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河童の歌声

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船のお値段

2022-09-14 19:11:42 | 船舶


私は艦船が大好きなんですが、
いわゆる豪華クルーザーといった船には殆ど興味を感じません。
写真のクルーザーは20億円とかするらしいのです。



加山雄三が所有していた光進丸(3代目)は、全長25,6メートル。
上の豪華クルーザーに比べると、最新設備、豪華設備と言う点では見劣りしますので、
20億円などという高価格ではないのですが、
何しろ加山雄三自身が設計した船なので、思い入れは並大抵ではなかったと思います。
その光進丸も消失してしまい彼の喪失感を思うと、気の毒になります。

さて、そういった具合で、私は鉄の船が好きなんです。
その値段というのは、一体どのくらいするのでしょうか。

一般の船に比べ軍艦は機密事項が多く価格も高くなるようです。



海上自衛隊の潜水艦。
潜水艦という艦種は他の軍艦に比べても機密事項が多く、
その為か価格も550億円くらいだそうです。



これも海上自衛隊のイージス艦「金剛」
全長161メートル。7250トン。価格は1500億円。
これはイージスシステムが高価格な為なのでしょう。



これは海上保安庁の巡視船「ひだ」1800トン。
価格は79億円。



軍艦として、世界最高額なのは、アメリカの空母です。
価格は5000億円。



日本の豪華クルーズ船「飛鳥Ⅱ」5万トン。
価格は600億円くらいみたいです。





しかし世界は広い。
世界的な大富豪が所有する豪華ヨットには、
飛鳥に匹敵する、あるいはそれ以上の贅を尽くしたヨット(と言えるのか?)があります。
全長も150~180メートル。
船内には小型潜水艇や、ヘリコプターまでも積んでいたり、
その船を操るクルーは50人以上も乗っていて、
それでいてゲストは20~30人程度というのですから、如何に贅沢か。
その価格も500~800億円という途方もない物。
持ち主はアラブの王様。石油成金。ロシアの新興財閥とか・・・



でも、私が最も知りたいのは、
世界一美しい軍艦。ドイツの戦艦・シャルンホルスト。
全長230メートル、全幅30メートル。32000トン。
この軍艦の復元版です。
といっても厚さ30センチの鋼鉄の胴体を持つ必要はなく、
重量は2万トンくらいになるのか?
攻撃構造を持たないのでかなり軽量化されるでしょう。
で、これって、いくらするの?
それが知りたい。

いえね、それを知ったからといってどうにもならないのですが、
毎日、家の中で精密模型のシャルンホルストを眺めているより、
海に浮かび、時によっては出動する雄姿を眺めたいと夢で思うのです。
その(お値段)を知ればより具体的な夢になるんですけどね~。

どなたか世界的大富豪が間違ってそれを実現しないかな~?









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ある船舶にビックリ

2022-05-29 13:05:45 | 船舶
以前、歌声旅行で伊豆の下田に行った時の事。
私達は観光船「黒船サスケハナ号」に乗る為に岸壁に行きました。
そこに停泊していたのは海上保安庁の小型の巡視船でした。





私はそういった船舶を見るのが大好きですから、
それこそ舐める様にあちこちを珍し気に眺めていたのです。
写真にある様な1000トンに満たない小型の巡視船でした。
そのうち私はある事実に気づき「エッ?」と不思議に思いました。
巡視船には煙突が無かったのです。





普通は船体のほぼ真ん中に煙突があります。
船体中央の青い部分が煙突なんですが、それが在りません。
「煙突が無かったら一体どこから排気ガスを出すのだ?」
私はしばし考えましたが、やはり分かりません。

それで船の上で作業をしていたおっさんに、
あ、済みません中年の海上保安官の人に声をかけました。
「あの~、この船には煙突が無いのですが、どうなっているのでしょうか?」

すると、おっさんは、、あ、済みません保安官の方は、
「今では煙はあまり出ないので煙突は必要ないんですよ」
「煙突の替わりにあるのは船体の横に開いている穴です」と。





そう言われてよく眺めると、
なるほど船体の後部近くに丸い穴が開いているではありませんか。
もう船体のど真ん中に邪魔っけな構造物など載せる必要はないのです。
こんな小さな穴を船体の横に開けるだけで済んじゃうんですね。
知らなかった~。
皆さんもきっと初めて知ったと思います。
時代の変化はこういった所にもあるんですね。



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日本で有名な(だった)船

2022-04-27 07:46:07 | 船舶


世界中の船の中で最も有名な船は・・・タイタニック号かもしれませんね。
そうです。1912年に氷山に衝突して1500人の犠牲者を出した、伝説の船です。



あるいは、旧約聖書に在る「ノアの箱舟」でしょうか。
その全長は133メートル、全幅は22メートルだったとか・・・

では、これが日本となると、さてどんな船が出てくるでしょう?





最初に挙げるのは、1853年にアメリカのペリー提督が乗船し、
浦賀港に現れ日本人を驚愕させた黒船(サスケハナ号)
全長78メートル。2450トンの一部を蒸気機関にした鉄製の帆船でした。



咸臨丸・・全長49メートル、620トン。
1860年、幕府の船として、初めて太平洋を往復しました。



戦艦・三笠・・・1905年、日本連合艦隊の旗艦として、
日本海海戦で大勝利あげた立役者として、記念艦として横須賀に保存される。
世界三大記念艦と言われます。
全長132メートル。15000トン。 



氷川丸・・・1930年ー1960年まで30年間就航。
その間、太平洋を254回往復しました。
全長163メートル。12000トン。
現在は、横浜の山下公園に保存されています。



戦艦大和・・言わずと知れた世界最大の戦艦。
日本が総力を挙げて造り上げた海の要塞でした。
全長263メートル。65000トン。



興安丸・・戦後、戦争抑留者を舞鶴港に何度も運び有名になりました。
「岩壁の母」には必ず登場する船名です。
全長126メートル。7000トン。





洞爺丸(青函連絡船)
1954年(昭和29年)台風により津軽海峡で沈没。
日本海難史上最大となる1155名の犠牲者を出した。
全長118メートル。3900トン。



日本丸(海王丸)
1930年ー1984年。
航海練習船として、同型船、海王丸と共に、その美しさから、
太平洋の白鳥と言われました。
全長97メートル。2280トン。



南極観測船・宗谷
1956年から1962年まで初代、南極観測船として有名になりました。
現在、有明の「船の科学館」に保存されていますが、
実物を見るとあまりにも小さいのに驚かされます。
全長82メートル。3800トン。



さて、現代となると、この飛鳥Ⅱあたりが有名なんでしょうか・・
現在、日本最大の客船です。
全長241メートル。5万トン。

これから、どんな船が名乗りを挙げるのか楽しみですね。

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豪華クルーズ船は好きですか

2022-03-09 19:30:31 | 船舶










現在、世界最大の豪華クルーズ船の大きさは、
全長360メートル。23万トンくらいみたいです。
しかも、それは1隻だけではなく、数隻あるようです。





かつて日本には世界最大を誇った戦艦がありました。
そうです、あまりにも有名な、戦艦大和です。
全長263メートル。約7万トン(軍艦と客船はその重さの測り方が違いますが)

2006年に私は映画撮影の為に造られた実物大の戦艦大和(セット)を、
広島県の尾道まで見に行きましたが、
あまりの巨大さに息を呑んだ事があります。
しかし、世界最大のクルーズ船は、戦艦大和より100メートルも大きいのです。

以前、本でアメリカの戦艦ミズーリ号クラス(45000トン)と、
当時、世界最大級のクルーズ船(15万トン以上)とが並ぶ形で停泊しているのを、
見た人が書いてありましたが、
まるで大人と子供くらいの差があったそうです。

それはそうでしょうね。
長さで100メートルも違うのですから。
長さもさる事ながら高さも凄いものがあります。
これはまるでマンションであり、海に浮かぶ巨大な城ですね。
これはもう「船」などと呼べる範疇を超えています。

これに乗るというのは、船旅というよりディズニーランドに行く。
毎日が楽しいアトラクションと豪華な食事を楽しむ旅。
一流のエンターテイナー達の芸を楽しみ、連日の社交界といった感じなのでしょうか。

帆船での大航海時代、壊血病の恐怖に生きるか死ぬかの毎日。
天気予報も無電も無い船旅。
そんな過去から思うとまるで夢の世界です。

妻は以前、7万トンの船でアラスカを、
10万トンの船で地中海をそれぞれ7泊8日の船旅をした事があるそうです。
何かというと、それを自慢たらしく話すのが憎ったらしい。



私はというと、宮崎の日向港から川崎へのフェリー、フェニックス号(1万トンを少し超える)
それに乗った1泊しかありません。
元々船は船酔いに弱く、あまり乗りたくない事もありますが。

しかし、私はそういった巨大なクルーズ船をあまり羨ましいとは思いません。
もっとジカに船という乗り物を肌で感じられる船が好きなんです。











もう20年以上前ですが、
私は海上自衛隊の観艦式に初めて行きました。
物心ついた頃から軍艦が大好きだった私には、もう夢の様な経験でした。

乗艦した船は、護衛艦「あおくも」
全長100メートルチョッと。2150トンの小型護衛艦でしたが、
大きさは旧帝国海軍の駆逐艦その物でした。
あの時の胸のときめき。
子供の頃から憧れていた、本物の軍艦。
もう嬉しさで死にそう、死んでもエエと思ったくらいでした。

船に乗って、あれほど胸が高まってドキドキした経験を、
日常生活で味わえる事など人生で何回あるでしょうか?
59歳の時、槍穂高全山縦走を終えた後の達成感も凄い感動でしたが、
そういった感動、感激など、そうそうある事ではないですね。

世界最大の豪華クルーズ船に乗っても、きっとそれは無いと思います。
あれに乗って味をしめれば病みつきになる人も居るでしょう。
でも、かなりの金額と時間と、心の余裕がないとね。
私はそんなのより、
たった2150トンの小さな軍艦に乗った感激の方がいいな。
何としても乗艦チケットが確保出来なくなった昨今となると、
あの体験が如何に貴重な体験であった事かと懐かしむばかりです。





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サイドスラスター

2022-01-30 15:14:14 | 船舶


サイドスラスターは、船の船体をくり抜いて、
そこに電動プロペラを設置し、船体を左右に動かす装置です。



この船は何と3個のサイドスラスターを設置していますね。



サイドスラスターの真上にはマーク(印し)を描く事が義務づけられています。
これは小型船などがスラスターの真横に接近した時に、
その水流で思わぬ事故に遭わない為にあります。





船の後ろ、船尾には推進の為にスクリューがあり、
その真後ろに舵があります。
ですからスクリューが回っていれば舵はよく効いて船尾を左右に振る事ができます。
しかし、船体の前を左右に振る事はできません。
その為にサイドスラスターは主に船首に設置されています。

しかし、少ないのですが、船尾にスラスターを設置している船もあります。
船首のスラスターは、スターン(船尾)スラスターといい、
船首に設置されるのは、バウ(船首)スラスターといいます。

この装置がいつから始まったのか、はっきりとは分かりませんが、
1965年にはその存在は在りました。
これによって、大型船が港に接岸するのは、とても便利に早くなりました。





それ以前には、タグボートと呼ばれる、
小型で、しかしパワーがとても強い船が大型船を横からその馬力で押して接岸していたのです。
昔は港に行くと、このタグボートが何隻も停泊していたのですが、
今はかなり少なくなっているのでしょうね。
完全に無くなってはいないとは思うのですが・・?
以前はタグボートの手配とかも大変だったらしいのですが、
そういった意味では、大型船の船長もきっと楽になったのでしょう。



船の舵はスクリューの真後ろに在る事によって、
スクリューが起こした推進力をまともに受ける事で、
舵の効きが良くなり船体を左右に振る事が容易になるのですが、

1912年に氷山に衝突して沈没した46000トンの巨大な客船、タイタニック号は、
氷山を発見した後、スクリューを逆回転し(つまりバックをかける)舵を切りました。
しかしスクリューを逆回転すると、もう舵は殆ど効かなくなってしまうのです。
ですから、スクリューの回転はそのままで、思いっきり舵を切っていたら、
舵の効きが良くなる分、衝突を回避できたのかも知れない、という仮説があるそうです。
しかし、どうもアッという間の出来事で、あまりにも氷山に近過ぎて、
結果は同じだっただろうというのが、実際の話だったのでしょう。

もし・・タイタニック号にサイドスラスターが在ったなら。
さて、歴史が変わったのでしょうか?




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