※写真は、30年以上前、父がアフリカで買ってきたアンテロープの親子。我が家の動物園にこのほど仲間入りしました。
ポリーニのピアノリサイタルに行きました。
他の日は協奏曲だったり他の演奏家も出演していましたが、この日は今回のシリーズで唯一のリサイタルでした。
なのに、曲目がオールショパンなどではないせいか、空席が目立っていたので驚きました。いつもは舞台に招待された学生さんたちが数十名座っているのですが、この日は学生らしき人たちが裏側の座席にびっしり座っていたので、席が空いていたのだろうと思いました。
重厚なベートーベン曲の数々、特に「告別」すらもポリーニの演奏だと華麗な印象に。
ミスタッチ?と思うところもありましたが、70歳でこの指の動き、素晴らしいです。
プロ意識の高さを感じます。
また、特に高音の鳴らし方など、演奏はいつもながらポリーニ独自の世界にひきこまれました。
シュトックハウゼンと、後半の一時、α波が出てしまったのはかえすがえすも残念です。
ポリーニが歩く姿は、前回の時よりもかなりお歳を召したなあという印象で、もしかしたら今回がリサイタルは最後かもしれないなあ・・・と一抹の寂しさを覚えました。
サービス精神を発揮していつもだったら数曲弾いてくれるアンコール曲が2曲だったのも、もう体力的に難しいのかもしれません・・。もともと、来日スケジュールも体調不良で延期になったのですし・・。
お元気で次回も素晴らしい演奏を聞かせてくださるのを願うばかりです。
2010年のコンサートの感想はこちら。
なお、休憩時間に多くの人が舞台の最前列に来てピアノを見ていましたが(写真撮影を制止する係の人まで来ていました)、このピアノはやっぱりうわさ通りポリーニがコンサートツアーに携行する特別なものなのでしょうか。
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曲目
シュトックハウゼン:
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 op.79
ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 op.81a 「告別」
ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 op.90
アンコール曲
ベートーヴェン | :「6つのバガテル」から 変ホ長調 op.126-3 |
ベートーヴェン | :「6つのバガテル」から ロ短調 op.126-4 |
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