私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

地震火事の彫刻ものその数三百八十余種あり

2011-08-24 15:38:46 | Weblog
 地震後一ヶ月が過ぎたと云うのに、いまだに、地震火事についての彫刻ものが三百八十余種も出廻っているとのことです。中には、一度刷った者ものを、再び、重版して売り出しているものもあったのです。十枚の内、一枚か二枚はあたったのだそうです。そこで幕府は、地震火事に関する彫刻ものは禁止されたと云うのです。そうなると、版木屋などそれによって暮らしを立てている者にとっては死活問題です。

 「いづかたへもまいりて強訴せんなどいひさわぐよし、・・・」

 そんなに特別なことでも、何でもないような瓦板などの出版物に対して、このような厳しい規制措置が講じられていたのだと云うことが分かります。水野忠邦の天保の時代などでも、相当厳しい、発禁本などの処置も取られたと云うことは知っていましたが、このような瓦板にもあったとは驚くべきことです。何人の版木屋が、安政の時代当時いたのかわ知りませんが、相当困ったのでしょうね。
 これも地震による社会現象なのです。

 これは五日の仙果先生の記録です。その後九日まで何も書かれてはいません。4日間の空白です。次に見られるのが11月9日です。この日も
 「夜、小ゆすりありという。我はしらず」
 とのみです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿