私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

これぞわが町の教育力!!、ボランティア活動

2007-10-18 21:47:45 | Weblog
 ボランティア(volunteer)とは「志願兵」「応援者」「・・自ら進んで申し出る」「自発的にする」と言った意味があるのだそうです。
 この「ボランティア」そのものをわが町吉備津で見つけましたので報告します。
 今日は、孫達の通っている保育園と幼稚園の「お芋堀りの日」です。
 生憎と孫は風邪気味で、昨日まで保育園を休んでいました。「どうしても」と言う孫の言に負け、この芋掘りだけ参加させる事にしました。
 そんな訳で、その芋畑に園児達皆とは遅れて孫を連れて行きました。
 するとどうでしょう。そのお芋畑には、この地区の老人会の皆さんが沢山集まって、園児達の来るのを今か今かと待ち受けてくださっているではありませんか。前日から辺りの草刈、園児が掘る芋のつるの切り取りなど色々なご配慮を頂いています。聞けば、もう何十年も前から続けられているとか。
 田圃の提供から苗の植え付け、芽吹かなかった苗の植え替え、生育期の草取り、モグラ対策など、今日に到るまでの細々とご苦労があったはずですが、そんなことはおくびにも出さず、
 「いい顔をしているね」
 「あの笑顔が可愛いね。長生きできるよ」
 「一生懸命な姿がなんとも言われん」
 「お手伝いした甲斐があったよ」
 などと、小さい子供達のあどけない動作の一つずつを見て、みんな我事のように喜んでおられました。
 子供達も、園の先生達も、参加したお母さん達も、老人会の人も、私みたいに飛び入りで参加した者までも、そこにいる全員の人が、
 「本当にいい芋掘り大会ができたな」
 と大いに満足げな顔を見せていました。
 誰からも強制されたわけでなく、地域の子供達の為に自分達ができる事はないかとお考えになって始められたと、聞いております。
 これこそ、本当のボランティアだと思いました。
 何か殺伐とした昨今、この芋掘りに参加させていただき、爽やかな今日の秋のような、すっきりとした気分にさせていただきました。
 御蔭で今日一日ほのぼのとした気分で過ごす事が出来ました。

 なお、この老人会の人たちは、今度は、29日に
 「鯉山小学校の児童にも、稲刈りを体験させる」
 と、言う事でした。頭の下がる重いがします。聞けばこれも毎年のこととか。
 この地域の子供達の健全な育成を願って『進んで行動を起す』運動をなさっておられるということです。それも、ごく普通に当たり前のことをしているのだという風に自然体で。
 昨日も加古川で2年生の女児が無残に刺し殺されています。
 殺人者を、この吉備津の老人会の人たちの思いと比べてみることそれ自体、大変な失礼になるとは思いますが、今更のようにこの人たちに対するありがたさが湧き上がります。何時も子供達を見守ってくださってもいます。この地区ではこんな無残なことは起りえないと確信しています。
 それを思うと、ますます、この「殺害者」に対する怒りが募るばかりです。

 これも、わが町吉備津の有形無形の自然な姿なのです。こんな大人の心はきっと子供達が引き継いでくれると強く思いました。
 これが地域の教育力なのではないでしょうか。

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