私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

おなごもかよえたんかあ

2010-01-11 11:44:17 | Weblog
 「手習所にゃあ、おなごでもかよえたんかあ。そこらへんを もうちいたあ ええげぇにいわにゃあ おえりゃあへんどー」
 と、またもや、彼独特の岡山弁丸出しの、飯亭寶泥氏からの御忠告です。

  一般の男の子でも学問などは不要だと思っていた当時の(17世紀中ごろ)風潮です。まして、女の教育など、端からいらないものだと決めつけていたのではないかとは想像がつきますが、果たして、その女子の教育があったのか、どうなっていたのかという資料はないかなと、捜してみました。すると、此の手習所の「会約」だったのではないかといわれているものの中に見ることが出来ました。六カ条に渡って書いてあります。それを二,三回に分けて書きだしてみます。この中からでも女子の教育についての動向が分かるかもしれませんと思い。 興味のあるお方は御付き合い下さい。   
 書かなかったら、やんやとの矢の催促が参りますので。これも、また、念のために。

 一条から順次に書き出します。
  
 一、父母に事るに孝を以し仁を和げ敬ひ順なるべし。
 です。なお、「事る」は〈つかえる〉、仁は〈いつくしみ〉、「和げ」は〈やわらげ〉、「敬ひ」は〈うやまい〉順は〈したがう〉と、読みます。内容は読んだそのままです。
 一、兄弟の相睦しく、兄としては弟を愛し、弟としては兄を敬い、物我の私不可有之
 「物我の私」ですから自己中心を戒めたのだと思います。儒教の教えが中心です。


 なお、初めの寶泥氏の岡山弁、お分かりですか?

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