高雅について大分長く書き綴ってまいりましたが、そろそろ終わりにしたいと思います。 そこで、此の項のまとめとして、近代日本の夜明けの瞬時を、足早に歴史の裏舞台を通り過ぎて行った名もなき一人の男“藤井高雅(たかつね)”について書いてみます。 父は徳政、母は喜知女、叔父に緒方洪庵です。藤井高尚の孫娘松野と結婚して、吉備津神社宮司になり、下総守に任じられ従五位下に叙されます。しかし、43歳の時、その職を嫡子紀一郎に譲り、幕末の尊王攘夷の大波に揉まれるようにして姿を消してしまいます。 その波乱万丈の人生だった高雅の肖像画がありますのお見せします。
同所の板倉にいた三好雲仙という画家が描いたものです。なかなかの美男子です。
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