「逢坂山のさねがずら」の「さね」が思いを寄せる女性の名前であったと書きましたが、この『松の落葉』では、女性の名前を歌の中に読み込んだ例としてもう一首取り上げておられますので、それもご紹介します。
それは「そで」という人に送ったとされる歌なのだそうです。
人知れぬ 我物思いの 涙をば
袖につけてぞ 見すべかりける
(後撰集より)
人知れず恋焦がれている「おそでさん」あまりそっけない素振をしないで色よい返事をしてくださいな、とでも解釈したらいいのではと思いますが。
単なる遊び歌だ、とは思われませんが、このように歌にまで詠まれた女の人の心はどうだったのでしょうね。その後この女性たちの行く末は、全く伝えられていません。
それは「そで」という人に送ったとされる歌なのだそうです。
人知れぬ 我物思いの 涙をば
袖につけてぞ 見すべかりける
(後撰集より)
人知れず恋焦がれている「おそでさん」あまりそっけない素振をしないで色よい返事をしてくださいな、とでも解釈したらいいのではと思いますが。
単なる遊び歌だ、とは思われませんが、このように歌にまで詠まれた女の人の心はどうだったのでしょうね。その後この女性たちの行く末は、全く伝えられていません。
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