私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

表書院の虎

2007-11-26 17:14:54 | Weblog
 昨日、金刀比羅宮表書院で円山応挙の猫々した虎の絵を見ました。
 其処にいた学芸員のお方の説明によると、30歳代の応挙の傑作だということです。この絵は本物の虎を見て描いたのとは違い、全くの想像で書き上げたということでした。だから、猫々した虎なんだそうです。
 そんな学芸員さんのお話を聞きながら、見たということもあって、この襖三方に描きこまれた虎は、総てが、何処となく優しげな虎に見えます。なんだか懐かしい気がしてなりません。何時か何処かで出合ったようでもありますが、どこだったか思い出せません。
 
 今朝も、吉備津神社の6時の大太鼓の音が吉備の郷の朝靄をついて鳴り響きます。その音を聞いた突端に、
 「あの猫々した虎はそうだ、吉備津神社の絵馬の虎だ」
 と、気が付きます。胸につかえていたものが急に落ちたような気になりました。
 あの書院の虎と全く同じ虎が   吉備津にもいたのです。
(絵馬のところで紹介しました-11/21)
 
 今日一日中、気分爽快でした。