今日は朝出かける前にノーランテールを2本、戻ってきてからいつものを2本削った。写真は、いつものうちの1本。どれもまだ音だししていない。夜に音出しして調整しよう。
ところで、以前ワイヤーでの調整は最後の最後と書いたが、そのワイヤーでの調整方法。これも田中先生が書かれたものを紹介。
ブレードに近いものを「1番」ワイヤー、真ん中を「2番」ワイヤーとする。
押さえる力が一定の場合。
1番 2番 開き 抵抗
上下 減 減
上下+左右 大減 大減
上下+上下 同(不変) 減
左右 増 増
左右+左右 同 増
左右+上下 大増 大増
必ずマンドレルを入れた状態で行なうこと、との注意書きあり。
ワイヤーでの調整は、削りで調整できない場合の最後の方法としている理由の一つは、やってみると分かるのだが、一度ワイヤーで調整すると、ワイヤーで調整する前のバランスに戻そうとしても同じ状態に戻ってくれないことが多いからだと思う。
ただ、楽器を始めたばかりで、なおかつ市販のリードを使っている場合は、このワイヤーでの調整が一番手っとり早いのは事実。
私が、リードをワイヤーで調整する、ということを知ったのは楽器を始めてしばらくしてからのこと。それまでは厚いリードを大きい開きのままで吹いていて、バスーンとはこんなに音の出しにくいものなのかと思っていた。そんなある日、ふと1番ワイヤーを上下につぶして吹いたところとたんに吹きやすくなって、リードとは調整するものと知ったことは以前にも書いたところである。
今日削った4本を試奏。ノーランテールは2番のシェイパーのものは材料が柔らかすぎてベーベーになる。たぶんもうこれは調整しようがない。カラーを落とさずに残しておけば、と思う1本。やはり今度2~3本だけでもカラーを落とさないものを作ってみよう。1番のシェイパーの方は、これはいい感じに仕上がっている。ちょっと先端をいじって調整終わり。
いつもの2本は、重めだが感じは良い。ちょっと響きがおとなしいか。これはこのままいじらないで取っておいて使うときに吹きながら調整することにする。
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