バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

新・リードナイフ

2014年03月11日 | リード
リードナイフは、ロンディーノとナガマツ製の2本を持っていて、普段は主にナガマツ製を使っている。なので、リードナイフはもう必要ないと思っていたところ、ヤフオクをながめていると、「刀鍛冶が作ったリードナイフ」なるものが出品されていた。

なんでも、関西の方のオーボエ奏者の方が監修して刀鍛冶職人が作ったリードナイフとのこと。かなりの切れ味(削り味?)との評価もあり、5分ほど沈思黙考してポチっとな。

数日後、ナイフが届いてさっそく使ってみたところ、評価通りの削り味。刃の重みだけで削れるので、特に先端の仕上げにはもってこい。先端を削っていて繊維ごと持っていかれて先が欠けてしまう、ということはまずなさそうだ。

試験販売ということでナイフ本体は1万円以下で購入できた。残念ながら試験販売は終了したが、その一カ月後の先頃、本販売が始まった。価格は試験販売よりも上がっていたが、アンドウとほぼ同じ価格帯なので仕上げ用に買うならこちらの方が良い。

とても気に入ったので、現在携帯用にしているロンディーノをやめて、携帯用にもう一本購入した。

今回は何と桐箱入りで送られてきた。いかにも職人さんが作った感じだ。



ナイフは革カバー付き、柄は楕円形で好みは分かれるだろうが、私には使いやすい。



刃は両刃。ほとんどのリードナイフが片刃なので両刃なのには驚いた。なので、下削りでガシガシとやるのには向かないような気がする。



本販売では試験販売でのユーザーの意見を取り入れて研ぎなどを改良するとのことだったので、比較してみたところ、まず、重さが違う。見比べてみると刃本体の巾を狭くして軽くしているようだ。もう一点、刃ではない背に近い側面がきれいに磨かれている。試験販売のものは磨かれておらず野趣がある。刃の微妙な重さの違いは好みが分かれるところだろう。

※訂正・販売主様からメールをいただき、手作りのため同じものがなく、重さも一本一本異なるということだった。



また、本体と一緒に「ルージュスティック」という革砥石と研磨剤のセットを購入することもできる。これがなかなかの優れもので、刃を研ぐのが楽ちんだ。荒目の革に研磨剤を塗り込み、十回ほどすべらせて研ぎ、もう片面の仕上げようの革で同じように研ぐだけ。



ちなみに、説明によると両刃であっても、右利き左利きそれぞれに刃が片刃のようになっていくとある(刃を研ぐときの握り手による)。

このリードナイフは、リードを削るのが楽しくなる一本に間違いない。
コメント
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