バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

静岡バスーンアンサンブル演奏会2023

2023年03月26日 | 音楽
 今年のバスーンアンサンブルの演奏会「静岡バスーンアンサンブル演奏会2023」まで三カ月を切った。昨年が結成10周年、今回が9回目の演奏会となる。

静岡バスーンアンサンブル演奏会2023
2023年6月11日(日)午後2時開演
静岡市 札ノ辻クロスホール

プログラム
カザルス/カニグーの聖マルタン祭
アラン リドゥ/PIGS
ボザ/デュエッティーノ
ステフェンソン/トリオ
フリッツ ウォーケン/シュヴァーベン地方より
ダニエル バルドウィン/マーヴェリックファンファーレ
ステフェンソン/Little Suite for Young Bassoons
ポセッガ/ダンス組曲
アンドリュー/三つのダンス
ヤンセン/Volkdlieder

例年この時期に本番同様に通しで演奏して、演奏の仕上がり具合や体力配分などを確認しているが、今回の難敵はステフェンソンのトリオ。このままではまずい、と危機感を共有したところ。なにせ指定のテンポが速い。平均年齢56才のおじさんトリオは、ヒィヒィ言っている。
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DCN

2023年03月07日 | リード
海外から荷物が到着。



中身は、FoxシェイパーDCN(クリストーブナロー)。





サイドラインが先端に向かって開いていくタイプではなく、途中から先端に向かってほぼ開かない、いわゆるバーガンディシェイプとかゴブレットシェイプとかメヒラースタイルとよばれるタイプのシェイパー。
リードの形が、バーガンディ(ブルゴーニュワイン)のボトルの形、ゴブレットグラスの形を想起させるのでそう呼ばれている。メヒラーシェイプの呼び名は、バスーン奏者で著名なリード製作者であったカール・メヒラー(Karl Mechler /Carlと表記されている場合もある)に由来する。ただ、メヒラーのリードがすべてゴブレット型だったか、というとそうではないようだ(IDRSのHPに写真あり)。

ちなみに、メヒラースタイル、という名称の使い方には二通りあるようで、一つはシェイパーのサイドラインの形状を区別する場合、もう一つはリードのブレード部分のテーパー(横から見たときのカラーから先端に向かってどのようなラインで薄くなっていくか)の違いを区別する場合。

シェイパーのサイドラインの形を区別する場合というのは、Foxのシェイパーの分類がおそらく便宜上そのように区別しているからで、Foxでは四種に分類している。
1、Knochenauer Style(すべて曲線のみで構成されている)
2、AlmostKnochenauer(ほぼ曲線だが、ほんのわずかに先端付近で直線が使われている)
3、Modified Knochenauer(曲線と直線のコンビネーションにより構成されている)
4、Mechler Style(ゴブレットシェイプ)

Foxの入手しやすいシェイパーでいうと、Fox1・Fox3はModified Knochenauer、Fox2はAlmostKnochenauer、Fox KはKnochenauer Styleに分類されている。

Knochenauerも人の名前で、Wilhelm Knochenhauer(ウィルヘルム・クノヘッンハウアー、あるいはノッヘンハウアー?)。やはりバスーン奏者で著名なリード製作者。

 ブレードのテーパーを区別する場合というのは、やはり著名なリード製作者のLou Skinner(ロウ・スキナー)が、テーパーの違いを二種類に分類し、Mechler StyleとKnochenauer Styleと呼んだことによる。 
Mechler Style(ストレートテーパー。カラーから先端に向かって段差なく薄くなっている)
Knochenauer Style(ティップテーパー。カラーからゆるやかに薄くなり、途中から急な傾斜で薄くなっている)



 今回購入したものは、シェイパーの形状区別ではMechler Styleとなる。DCNはやはり著名なリード製作者のDon Christlieb(ドン・クリストリーブ)による形状で、Foxにはクリストリーブの名のついたものが何種類かある。DCNは巾が狭いタイプ。

 メヒラースタイルのリードは、国内でも専門店などで販売されている完成リードの中に見かけることがある。リーガーのシェイパーでも何種類かあるようだ。私は、リーガーの9番を持っていて以前試したことがあるが、そのときはうまくいかず使えそうなリードは1本しかできなかった。



 今回DCNを購入した目的は、9番よりもリード巾の狭いDCNシェイパーなら上手くいくかもしれないという期待感と興味、それと現在はなかなかFoxの数十種類あるシェイパーのバリエーションが入手しにくいので、見つけたときに入手しておこう、と思った次第。それにメヒラースタイルのストレートシェイパー(リーガーのようなケーンを二つ折りにして型を取るのではなく上下のプレートで挟んで型を取るタイプ)は、入手しにくい。

 実のところ、Foxのメヒラースタイルのシェイパーで欲しいものがあって、1年前に代理店を通してオーダーしてあるのだが、未だに手元に来る気配がない、というかおそらく来ないだろう。まだ店側からキャンセルの知らせがないので、1%ぐらいの希望は持っているが、ほぼあきらめている。どうやらFoxのシェイパーを作る職人さんが退職されたらしい。

 今回購入したのはHodge Productsという店だが、このDCNシェイパーと同じ(と思われる)シェイパーはe-bayでも購入できる (こちらの方が安価)。商品説明によると、クリストリーブのケーンを測定して作ってあるとのこと。しかも、製作に携わったのがFoxを退職されたその職人(らしい)ということで、おそらくはFoxのDCNシェイパーと同じなのだろが、シェイパーの数値が記載されていないので、確認のしようがない。

まぁ、それらはよいとして、早速ラボーロ材で数本組んでみる。チューブ部分が案外と太いので途中径の太いマンドレルに交換しながらの作業になった。


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ドナティ・ドナティ

2023年03月01日 | リード
しばらく前に硬度0.2で組んだリードを数本仕上げてみたところ、いつもと同じ設定で作ると、いわゆる削りすぎたリードのビャービャーした感じになってしまうので、いつもの設定より0.1㎜全体を厚くしたところ、バランスがとれた。

ドナティで最初に作ったリード(硬度0.17~19)の調子が良く、今週末の室内楽演奏会で使用するのだが、これから丸材購入を継続するかどうか検討中。リンプルで購入した丸材は柔らかいものが多かったので、効率を考えると躊躇する。ドナティ本社から直接購入したものの結果で考えよう。

そこで、ドナティの丸材加工第三弾。この丸材はドナティ本社から直接購入したもの。長いものが結構混ざっているので、糸鋸で適当な長さにカットすることに。鋸を入れる場所にはマスキングテープを貼る。門松用の竹を切るときも、ビニテなどを巻いて切ると切り口がささくれずにきれいに切れる。




切れ端を集めると数本分の材料になる……。購入するときは重さなので、長いものではなく、丁度よい長さの方が結果として数が多くなる。リンプルで購入したものは、長さがほぼ揃っていたので、ドナティから仕入れたものを適当な長さに調整しているのだろう。



先日15本を加工した。今回は材の径も良いものを選んだので、失敗したのは1枚。計59枚。
0.14×6、0.15×4、0.16×10、0.17×7、0.18×11、0.19×5、0.20×10、0.21×1、0.22×3、0.23×1、0.24×1。
なかなか良い結果だった。リンプルで購入した丸材では0.20以上のソフトなものが多かったが、今回のものは自分好みの0.16~0.19あたりが多く、嬉しい。たまたま違いが出ただけなのかどうか分からないが、購入先でこの傾向があるなら、多少長いものが混ざっていてもドナティ本社にオーダーした方がよさそうか。

まぁ、それでも今のところメインの材料はラボーロなので、ドナティは加工済みケーンが購入できればそれでもよいか、と思い探してみると、国内では某工房様でGPケーンが購入できそう。ということで早速10枚購入した。きれいな加工で硬度もほぼ一緒で0.17。ガウジングの厚さは乾燥時で1.25、水に浸して1.3。

材料は120㎜ではなく118㎜。削ってある部分が62㎜(片方が31㎜)。おそらく二つ折りシェイパー用に折りしろを考慮してあるのか。結果チューブ部分は28㎜になる。



リーズンのシェイパーのサイドに縦線が刻まれているのだが、これが118㎜ケーン用の目印だと、今回の作業で気がついた。



プロファイルは一度かけ直す。こうしておかないと出来上がりの比較が難しくなる。



結果、いつもと同じようにブレード27㎜で作ると先端の巾が狭くなり、軽めのリードになる。なので2本目は、ブレード28㎜にして先端の巾を同じにし、長くなった分少し厚めに仕上げたところ、良い感じになった。
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