バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

組み立て・その1

2009年05月31日 | リード組み立て
プロファイルドケーンからの作り方。

1年ほど前までは本などを参考にしてほとんど自己流でやっていた。田中先生が書かれた記事に「削り方も大事だが、組み立て方も同じように重要な部分」とあるので、一度きちんと教わりたいと思い、昨年の夏、ある方(プロ奏者)にお願いして組み立て方を教えていただいた。その方には、このブログを書いていることもお話ししてなく、もちろん教わったことを公開する許可もいただいていないので、差し障りのない程度で紹介。


まず、ケーンにえんぴつでワイヤーを巻く位置に目印を付けておく。今回は第2ワイヤーの位置をカラーから12㎜ぐらいで取っている。自分の場合、ワイヤーの位置の目印はここだけ。第1ワイヤーはカラーから2~3㎜、第3ワイヤーはお尻から6㎜。これは数を作っていると、だいたい間隔を覚えてしまうので、印を付けていない。あと、必ず印を付けるのはケーンの中央線、折り曲げるところ。ここに目印を付けておかないと、折り曲げるとき、均等に折り曲げることができない。


次に、ケーンを水に浸す。私の場合は8時間~浸すようにしている。このあたりも制作者によって色々のようで、1~2時間という方もあれば、中には乾いたまま、という方もあるらしい。ちなみに、ティッシュペーパーを1枚かぶせておくと、全体が水に浸るので具合がよい。このことは、他のアマチュア奏者の方のHPで知った。感謝。


ケーンの裏側、ブレード部分あたる箇所に紙やすりをかけておく。これは必要かどうか、やるやらない、の違いが実感としてまだ分からないのだが、ずっと以前からそうしているので続けてやっている。

続く
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ワイヤーの位置

2009年05月30日 | リード組み立て

先日、写真入りで削ったリードがいい出来ではなかったので、今日また同じ削り方で1本削った。こちらは、今のところいい感じのクロウなので、楽器に付けてからの調整に時間をかけて上手く仕上げたい。

不思議なもので、結果同じ箇所を削るにしても、削っていく順番が違うとまったく別ものになる。きっと同じ量だけ削っているつもりでも、削る順番で場所によっては削れている量が違い、全体のバランスが変わってくるんだろうな、と思う。

一昨日、プロファイルドケーンからプッペまでの写真を撮ったので、近日公開予定。糸巻にはあと5~6日必要なので、とりあえず糸を巻く前まで。

ところで、ブレードの形もそうだが、第2ワイヤーの位置も制作者によって様々だ。カラーから9㎜前後のものが多いように思うが、自分の場合は11~14㎜にしている。14㎜というのは田中先生のリードがだいたいそのあたりだからだ。一般的なリードに比べるとカラーからの位置がだいぶ遠い。

なので、これまでは14㎜の位置(写真左のリード)で作ってきたのだが、ある方からもう少しせばめた方が作りやすい、とのアドバイスをいただいたので現在は11㎜(写真右のリード)ぐらいにしている。

まだ、この3㎜の差の違いが実感として分からない。14㎜で作っているときに、知り合いのやはりリードを作っているアマチュア奏者の方に、自分のリードを見せると、よくこのワイヤーの位置で音程のとれるリードができるね、と驚かれたことがある。その方は9㎜ぐらいの位置だった。

この第2ワイヤーの位置は、けっこう重要なポイントだと思うので、色々と試してみて、自分のリードの第2ワイヤーの位置はここ、というのを確立したい。

このごろブレードの形と削り方が一定になってきているような気がするので、あらためて14㎜ぐらの位置で何本か作って、その違いを確かめてみたいと思う。

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プッペから作る・その4

2009年05月29日 | リード組み立て
(続き)


先端をもう一度切り落としてブレード長さ26㎜にして、角を爪きりで落とす。


先端をもう一度ナイフで薄くして0.18~0.2㎜にする。ブレードが短くなった分、全体を少し薄くしていく。クロウの様子をみながら今まで削った箇所をもう一度調整していく。また、ブレードを指で上下にはさんで先端の閉じ方を見て、端から徐々に閉じていき、真ん中が最後に点のようになって閉じるように厚い箇所を削って調整する。


クロウの感じが良くなったら、全体に紙ヤスリをかける。


とりあえず、ここまでで作業を終了。翌日以降に楽器に付けて吹いてみて、また調整していく。調整後の写真はないが、このリードは楽器に付けたとき響きが少なかったので、このあと先端の幅とカラー部分の幅を若干せばめ、センターサイドを削り調整したが、上手くいかなかった。個人練習用かボツになるだろう。
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プッペから作る・その3

2009年05月28日 | リード組み立て
(続き)


ここが厚く残っているので、ある程度削っておく。この箇所もけっこう重要なポンイトで、ここのちょっとした厚さの違いで音色と抵抗がだいぶ変わる。


先端をナイフで削り、0.2㎜まで薄くする。いつもは、この作業の前にヤスリである程度薄くしておくのだが、先日書いたようにヤスリを使うと広い範囲で削れ、残しておきたいところまで削れてしまうので、今回はできるだけナイフで仕上げていく。


次にここを削る。この一つ前の作業のときにヤスリを使うと、この箇所はヤスリによってすでに薄くなっている。


前部センターサイドを削る。とりあえず、ギャーでもブーでもビーでもクロウするところまで削っていく。今回はナイフで削ったが、いつもはヤスリで削っている。この箇所の厚さが、全体の響きを支配しているような気がする。最終調整でここもいじるが、紙ヤスリを軽くかけるだけで、響きがまったく変わる。


とりあえずクロウしたら、全体にヤスリをかけて極端な段差がないようにする。まだこの時点では全体的に厚めだ。

(続く)
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プッペから作る・その2

2009年05月27日 | リード組み立て
(続き)


メイキングマシンにかける。水に浸した状態で0.6㎜の先端をメイキングによって0.4㎜にする。もっと薄くすることもできるが、残しておきたいところまで削れてしまうので、この厚さに調整してある。


メイキングマシンをかけると、このくらいの削りかすが出る。このケーンの前に使っていたケーンはもう少し厚かったので、これよりも多かった。


最初に削るのはこの箇所。センター脇のところ。どのくらい削るかは、材料の固さによって変える。固めなら多めに、柔らかめなら少なめにしておく。もちろん、両面とも同じように削る。


最初に削った箇所よりも外側の部分を削る。ここも材料の固さによって削る量が変わる。


ここで、もう一度カラーの部分をきれいに落とす(組み立てる段階で一度落としている)。根元部分を削ったことで、カラー部分に少し削り残しが出る。これをきれいに落とすのと、落とさないのでは振動が違う。落としたほうがよく振動する。

(続く)
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