バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

コントラリードケース

2024年04月21日 | 楽器

  バスーンアンサンブルの友人の依頼で、友人の所属しているオケの来年の定期演奏会でコントラを吹かせていただくことになった。6年振りのコントラ。リードはあったかしら、と探したところ、プラケースの中に脱脂綿に包まれたリードを3本見つけた。使えるかどうか分からないが、まぁ、新しいものを入手するにしてもプラケースは卒業して、コントラ用のリードケースを作ることにした。

 もともと6本入りの少し大きめのケースで、改修して8本入りとして使っていたものを、利用することに。

 コントラ用のリードリボンもリーズンスタッフで購入できるが、そうそう必要ないしこれだけのために海外発注するのもどうかと思い、普通のリードリボンを適当な大きさに切り貼りして使うことにした。

 結果、5本入りのコントラリードケースの完成。

 私は、あまりコントラを吹く機会がなく、これまでに演奏会の本番でコントラを吹いたのは3回だけ。一回目は30年近く前にマーラーの第3番悲劇的、二回目は10年ほど前にメンデルスゾーンの宗教改革、三回目は6年前にブラームスのハイドンバリエーションとシュトラウスの13管楽器のためのセレナーデ。なので、四回目は7年振りとなり、ベートーヴエンの5番とシュトラウスの13管楽器のための組曲のコントラを吹かせていただく。
 前回のシュトラウスでは本当に音程を合わすのに苦労したし、音程を合わすのに終始してしまって、その先にいけなかった。 次回のシュトラウスは、コントラです!バリバリ吹いてます! という音でなく、3番バスーンです! という感じで音程よくちゃんとニュアンスもつけて柔らかい音で吹きたい。

 正直なところ私はコントラが苦手で、積極的に吹きたいとは普段は思っていない。パッと持ち替えで吹かれている方はすごいな、と思う。コントラが苦手な理由は、一つは運指。私はコントラを持っていないので、その都度お借りして練習、本番となり、指が慣れたころには本番が終わっている。もう一つは、音程が取れない。これも慣れだと思うが、リードによっても音程が変わるし、正規の運指があってないようなもので、その箇所その箇所に合わせての替え指が必要になる。

 やはり、楽器を持っていない、というのが苦手の根本原因だろう。たぶん、ボーカルとリードをきちんとセッティングすれば、多少は音程が取りやすくなるのだと思う。前回お借りした楽器は(今回もお借りする)、アンサンブルの友人の所有楽器でアマティ。ボーカルは付属していたものと、友人が後に購入したヘッケルのもの。比べると断然にヘッケルのボーカルの方が吹きやすい。リードは数種類試したが、音程のとりやすいものとそうでないものがはっきりしている。

 おそらく、コントラのリードも製作者の持っている楽器に合わせて作られているのだろうから、普通の楽器以上に合う合わないの楽器の個体差が大きいのではないだろうか。なので、まずはこのコントラとボーカルに合うリードを探さなければ。

 

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ブレードの長さなど

2024年04月12日 | リード

 ネットでリードの情報を探していると、へぇ、こんなリードもあるのか、というものに出会う。先日見つけたのは、ブレード25.5㎜のリード

 『バンドジャーナル』に掲載された故田中先生の記述によれば、「一般的なブレードの長さは25.5~28㎜」とかかれているので、ブレード25.5㎜のリードが特殊というわけでもないだろう。

 ということで、先般作ったFox2シェイパー(ラボーロ材)で作ったリードをブレード25.5㎜にカットして再調整してみた。

 

 これが案外とよい。27㎜で私の削り方と先端の厚さの好みで作ると、Fox2シェイパーだとピッチが低めにきて、EやCisがフラット気味になってしまうのだが、まず、これが解消される。吹奏感はやや軽めになるが、息が入りすぎてコントロールがやや難しい(チューブ長の関係か)。低音は多少高めにくる。まぁ、このあたりは今後の調整でなんとかなるかも。3本のうち1本はまぁまぁの出来になったので、来週の介護施設での慰問演奏のときに使う予定でいる。


 ブレードの長さといえば、国内の専門店のホームページで紹介されているリードはだいたいブレード26.5~28㎜で、27㎜と28㎜のものが多く、やや28㎜が優勢か、という感じ。28㎜のリードが多いのは、28㎜だと材料が硬過ぎなければ削り込まなくてもリードを振動させやすいからだと思う。

 ケーン(同じ形)が同じ硬度(と密度)、厚さの場合、ブレードの長い方が振動しやすい。同じ長さと厚さであれば、硬度(と密度)が低い(柔らかい)方が振動しやすい。同じ長さ、硬度(と密度)であれば、薄い方が振動しやすい。この長さ、厚さ、硬度(と密度)の組み合わせで、好みの吹き心地(吹奏感や音色)が決まってくる(これに材料やチューブの長さ、シェイパーの型、ガウジングの厚さなどが加わるので、もっと複雑になる)。

 もちろん、リードだけでなく、ボーカル、楽器、奏者の体格や体力、吹き方などで吹奏感や音色も変わるので、必ずしもそうなるわけではないが、私の場合、一応上記の想定にしたがって人様のリードを作り分けるようにしている。

 例えば、太くて柔らかい音色が好みで、かつ体力のある方には、ブレード長め(28㎜)・材料柔らかめ・厚め(先端0.4㎜)という組み合わせのリード、明るめで軽い吹奏感が好みの方には、ブレード短め(26㎜)・材料硬め・薄め(先端0.2㎜)のリード、ほどよく普通のリードが好みという方には、ブレード普通(27㎜)・材料普通・厚さ普通(先端0.3㎜)という組み合わのリードとなる。まだ依頼がないので作ったことはないが、体力があってバリバリ吹きたいという方なら、ブレード長め(28㎜)・材料普通~硬め・厚め(先端0.3㎜~)という組み合わせが想定される。

 なおかつ、おそらくはそれぞれのタイプにあったシェイパーがあるのだと思う。また、先端の厚さは、吹奏感や発音、音色の好みに結構大きく関わってくる箇所だと考えている。

 私の現在のリードは、ブレード長27㎜、チューブ長28㎜だが、作り始めた当初は、ブレード長26㎜、チューブ長29㎜だった。参考にしたリードは故田中雅仁先生のリード。ただ、そのリードはおそらく試作されたもので実際に使われたものかどうかは不明。

 現在ブレード長を27㎜にしているのは、ピュヒナー初号機のDの音程のためで、最近は、D音孔にチューブを入れることで問題がないため、またもとの26㎜に戻してみようか、と考え始めた。

 そこで、度試しにFox2シェイパー、ドナティ材(硬度0.16)、ブレード26㎜(場合によっては25.5㎜)、チューブ長29㎜、先端0.15㎜、ブレード削り出し(カラー部分)1.0㎜のリードを作ってみることにした。

想定しているリードは、ピッチが低めにこない、EとCisがぶら下がらない、軽めだが息が抜け過ぎない、軽いが明るすぎず柔らかめの音色。うーん、なんて都合のよい。
 

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硬度別にシェイパーを変更

2024年04月01日 | リード組み立て

 以前に作っておいた、硬めのコマツ材で組んだFox2シェイパーのプッペ5本を、仕上げてみた。ブレードは27㎜。

  どれも案外と下から上まで良く鳴るし、Eが下がることもなく、まぁまぁの出来。写真は撮り忘れたが、同じくコマツ材の柔らかめの材で組んだFoxDCNのリードも5本のうち、4本はそこそこに仕上がった。

  まぁ、自分だけの感想でもどうかと思い、先日のバスーンアンサンブルの練習時にメンバーに吹いてみてもらった。やや軽めなもののよく鳴って吹きやすい、との評価を受けた。メンバーのお一人が、オケ仲間にその場で連絡し来てもらい試奏したところ、気に入ってもらえ、全部(9本)お買い上げいただけることになった。本番間近で、吹きやすいリードを探していたそうだ。

 そんなことがあり、硬めのコマツ材が硬度がどこまで利用範囲に入るのか試すことにした。硬度0.14と0.13をそれぞれ5本ずつ組み立てる。

 次回は、0.12と0.11のものを作る予定。また、FoxDCN も0.2以上の硬度別に数本ずつ組み立てることにしている。これで上手くいけば、硬めの材はFox2、中間の材はFox1、柔らかめの材はFoxDCN と作り分けて無駄にする材が少なくなる(少なくしたい)。

 

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