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バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

ボーカルとリード

2024年11月13日 | 楽器

 新しい楽器が来てから一週間が経った。その間、バスーンアンサンブルの練習で一回、市民オケの練習で一回、使用してみた。

 バスーンアンサンブルでは概ね好評で、音程も合わせやすいし、音色も良さ気。市民オケでは、私が楽器を替えた事に気がついた人は木管の数名で、音色等の感想は聞いていない。合わせの回数が増えてきたら聞いてみよう。

 バスーンアンサンブルのメンバーの方々が、新しい楽器を吹いてみたい、とおっしゃるのでそれぞれに吹いてもらった。やはり、というか当たり前というか、誰が吹いてもその人の音になる。ヤマハの音、というよりもその人の音。ピュヒナーもそうではあったけれど、どちらかというと、やっぱりピュヒナーの音だよね、っていう主張があった。ヤマハは楽器特性の音というより吹く人の個性が強く出てくるのかなぁ、という感じ。

 ボーカルはヤマハのEで吹いてもらったのだが、自分のリードがまったく合わない、という方もいて吹きづらそうであった。これは楽器とリードの相性というよりも、ボーカルとリードの相性だろうと思う。そして、ヤマハは、リードとボーカルの相性が強く影響する楽器だろうか、という印象。

 最初楽器が届いたとき、付属のCN1 のボーカルで吹いたのだが、私がピュヒナー(ボーカルもピュヒナー)に合わせて作ったリードでは、EやCis、下から三つ目のCまでも音が取れなくて全然吹けずに、だいぶあせった。ヘッケルのCC1も同じ状態。そこで手持ちのボーカルを全部出して、今のリードで音の取れるものを探したところ、先の二本(ヤマハCN!、ヘッケルCC1)以外は、程度の差はあれほぼ大丈夫だった。より安定して吹けるのはヤマハのEタイプとエペのAA、3オクターブ目が少しピッチが上にいってしまうけれど、ヤマハのPも吹奏感としては悪くない。前回書いたようにヘッケルのVCDE1も良い感じなのだが、差込み口が合わないので今回は除外した。

 とりあえずは、現在作ってあるリードの合うボーカルヤマハE1とエペAA1の2本立てでいくつもり。ただ、ヤマハE1でFox2ブレード26㎜のリードだと、ピッチが全音域に渡って5~6セント高くなり、オケ用に作っているFox1ブレード27㎜のリードだとほぼびったりにくる。エペAA1だとFox2ブレード26㎜のリードでも大丈夫で、逆にFox1ブレード27㎜のリードだと少し低めにくる。なので、オケではヤマハE1とFox1ブレード27㎜のリード、アンサンブルではエペAA1とFox2ブレード26㎜のリード、という組み合わせでしばらく試してみたい。リードはボーカルに合わせるもの、と故田中先生がおっしゃていたことを実感した。

 

↑ Fox1ブレード27㎜のリード

↑ Fox2ブレード26㎜のリード

 こうしてみると、このリード合わないなぁ、と思うときは楽器にリードが合っていないのではなく、ボーカルにリードが合ってないのかもしれない。また、ボーカルを選ぶときにこのボーカルは合わない、と思っても実はボーカルが楽器に合っていないのではなく、リードにボーカルが合っていない、という場合もあるだろう。

 そうすると、まだ使用するリードの好みが安定していなくて、色々なリードを吹いている状態でボーカルを選びにいくと、そのときには良くても後にリードを変えたらあれ?という感じになることもあると思う。


 今のところ手元にはピュヒナーに合わせて作ったリードしかないので、その中で吹きやすいリードを探して使うしかない。これからは、どのボーカルを使い、どんなリードを作っていくか、試行錯誤の楽しみが増えた。

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マイニュー楽器YFG811C

2024年11月06日 | 楽器

 ニューケースに入れる楽器が届いた。

 YAMAHA YFG-811C(特注)

 オープン。


特注箇所は4つ。

・ C#ウィスパーロックローラーキイ
・低音C/Dローラーキイ


・右手Ebトリルキイ

・シルバートーンホール

 ローラーキイは使いやすそうというのと見た目。右手Ebトリルキイは今使っているピュヒナーと同じ仕様に。シルバートーンホールは、吹奏感が変わるので随分悩んだけれどやはりピュヒナーもシルバートーンホールだったし、ということで。

 これまでピュヒナーにこだわってきたけれども、音程とか吹奏感とか少し楽をしたいというか、これから体力が落ちていく一方なので少しでも長く楽器を吹き続けられるように新しい楽器の購入を2、3年前から考えていた。

 今年、ヤマハのファゴットがニューモデル(第三世代)を発売するということで、以前ヤマハを吹いていたこともあり、思い切って購入することした。

 昨年中はヤマハのファゴットはオーダーストップになっていてオーダーを入れられなかった。年が明けてからオーダー再開となり、数店舗に問い合わせをして、割引率と納入までの期間を比べて某店に特注でオーダーした。約10カ月での納品となった。特注としては納品が早い方だと思う。聞いたところでは、これからオーダーを出すと、1~2年待つとのこと。

 リニューアル前とリニューアル後の吹奏感は私には比べようがないのだけれど、私が20年以上前に吹いていたヤマハと比べる(リードもボーカルも違う)と、音色はやわらかく吹奏感は軽めでpが出しやすい、と思う。

 ヤマハのファゴットは、812の方が人気があり製造本数も811より多い。確かにオケで吹くには812の方が良いのかもしれないけれども、楽器も比べると重いし、おそらく吹奏感も比べると重いだろう(推測)。なので体力のない私は811を選択した。まぁ、ピュヒナーに代える前は811を吹いていたということもある。

 現在使っているリードだと、付属のCタイプのボーカルとヘッケルのCC1では合わず、とりあえずEタイプとPタイプのボーカルでしばらく吹くことにする。ヘッケルのVCDE1も良い感じなのだが、リードの差込み口のサイズが違いすぎるため、このボーカル用にリードを作らないといけないので、いずれということにした。

 まだ1~2時間しか吹いていないが、さすがヤマハ。音程が良い。今使っているピュヒナーと同じように吹いてしまうと返って音程が取れない。素直に吹けばだいたい音程が取れる。できるだけピュヒナーを吹くときの自分のくせが取れるように、しばらくはじっくり基礎練習をして楽器に慣れていきたい。

 そして、ニューケースにニュー楽器をしまう。

 

 

コメント (2)
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楽器ケース

2024年11月05日 | 楽器

 新しい楽器ケースを購入した。


BAMのハイテックジェントルマンケース。


 中身は、まだない。


 

 

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コントラリードケース

2024年04月21日 | 楽器

  バスーンアンサンブルの友人の依頼で、友人の所属しているオケの来年の定期演奏会でコントラを吹かせていただくことになった。6年振りのコントラ。リードはあったかしら、と探したところ、プラケースの中に脱脂綿に包まれたリードを3本見つけた。使えるかどうか分からないが、まぁ、新しいものを入手するにしてもプラケースは卒業して、コントラ用のリードケースを作ることにした。

 もともと6本入りの少し大きめのケースで、改修して8本入りとして使っていたものを、利用することに。

 コントラ用のリードリボンもリーズンスタッフで購入できるが、そうそう必要ないしこれだけのために海外発注するのもどうかと思い、普通のリードリボンを適当な大きさに切り貼りして使うことにした。

 結果、5本入りのコントラリードケースの完成。

 私は、あまりコントラを吹く機会がなく、これまでに演奏会の本番でコントラを吹いたのは3回だけ。一回目は30年近く前にマーラーの第3番悲劇的、二回目は10年ほど前にメンデルスゾーンの宗教改革、三回目は6年前にブラームスのハイドンバリエーションとシュトラウスの13管楽器のためのセレナーデ。なので、四回目は7年振りとなり、ベートーヴエンの5番とシュトラウスの13管楽器のための組曲のコントラを吹かせていただく。
 前回のシュトラウスでは本当に音程を合わすのに苦労したし、音程を合わすのに終始してしまって、その先にいけなかった。 次回のシュトラウスは、コントラです!バリバリ吹いてます! という音でなく、3番バスーンです! という感じで音程よくちゃんとニュアンスもつけて柔らかい音で吹きたい。

 正直なところ私はコントラが苦手で、積極的に吹きたいとは普段は思っていない。パッと持ち替えで吹かれている方はすごいな、と思う。コントラが苦手な理由は、一つは運指。私はコントラを持っていないので、その都度お借りして練習、本番となり、指が慣れたころには本番が終わっている。もう一つは、音程が取れない。これも慣れだと思うが、リードによっても音程が変わるし、正規の運指があってないようなもので、その箇所その箇所に合わせての替え指が必要になる。

 やはり、楽器を持っていない、というのが苦手の根本原因だろう。たぶん、ボーカルとリードをきちんとセッティングすれば、多少は音程が取りやすくなるのだと思う。前回お借りした楽器は(今回もお借りする)、アンサンブルの友人の所有楽器でアマティ。ボーカルは付属していたものと、友人が後に購入したヘッケルのもの。比べると断然にヘッケルのボーカルの方が吹きやすい。リードは数種類試したが、音程のとりやすいものとそうでないものがはっきりしている。

 おそらく、コントラのリードも製作者の持っている楽器に合わせて作られているのだろうから、普通の楽器以上に合う合わないの楽器の個体差が大きいのではないだろうか。なので、まずはこのコントラとボーカルに合うリードを探さなければ。

 

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TWS

2023年12月21日 | 楽器
12月某日、東京中野のタケダバスーン様を訪問した。目的は、TWS の試奏。




ピュヒナー初号機はテナー音域のDに難があり、2014年に入手して以来リード、ボーカル、奏法、楽器への細工等で何とかしのいできた。現在は、零号機のテナージョイントを初号機に付け、ピュヒナーボーカルCC1XL、Fox1シェイパーリードで比較的安定しているのだが、テナー音域のCis~Eはかなり低めに来るので、運指はかなり変則的にして音程を近づけている。

 しかしながら、この状況を続けるのは体力的にもきつくなってきたし、精神的に辛い場面もあり、根本的な解決をしたいと思う今日この頃。楽器を買い換えることが手っとり早いのだが、このご時世いかにせよ値段が高い。何か良い方法はないか、と考えていたところ、ネットでタケダバスーンのTakeda Wing System(TWS)のことを知った。

 バスーンのウィングジョイント(テナージョイント)は、下二つの音孔は内側から見ると上方向にあいている(正確にはCis音孔も)。これは、こうしないと左手の指で音孔を押さえることができないためで、この部分の木材の厚さがこれを可能にしている。TWSはこの二つの音孔を上から下にあけ、指よりも下にあいている音孔はキーで閉じさせる。これによって、息の流れを自然にしている、とのこと。詳しくはタケダバスーンのHPで。




 タケダバスーン創始者の竹田雄彦氏は、元東京フィルハーモニー交響楽団のファゴット奏者。東京フィルハーモニー交響楽団退団後は、ノナカダブルリードギャラリー(アクタス)の店長を数年務めた後、楽器製作への情熱著しく、その道へと進まれた。

 竹田氏の願いはHPにあるように、「「ファゴットは高い、だから普及しない」という常識を覆して、素晴らしい楽器であるファゴットを、より多くの人に届けたい。そのために、高い品質と入手しやすい価格の両方を実現したファゴットを作ろう。」ということであり、今日それは実現しているように思える。

 TWSも同じように、「テナー音域のCis~Fくらいの音は音程が低くなりやすく、楽器を始めたばかりの人にとっては鬼門であるから、何とかその音域を楽に吹くことができるようにできないだろうか」という、「バスーンという楽器へのとっつきやすさ」を目指して開発された。結果、TWSはそれを実現し、初心者よりもかえってプロの方やベテランのアマチュアの方からも注目されるようになったようだ。

 このTWSはタケダバスーンはもちろんのこと、他のメーカーにも装着可能ということで、ほぼ全メーカーの楽器で試しているそう。ジョイント部分の外径はメーカーによって若干異なるので調整が必要だが、内径についてはほぼ同じという。あと、低いEキーとppキーの連動も調整が必要。また、ボーカルの差込み口はメーカーによって異なるので、ゆるい場合はデンタルフロスや糸で調整できるが、きつい場合はコルクを削る等しなければならないかもしれない。この点については、今後差込み口の大きさを検討しているとのこと。

 で、試奏してみた感想は、一長一短はあるが試してみてもいいかも、といったところ。私の楽器との相性でいうと、良い点は、Dが 比較的安定(ヤマハPボーカルだと多少不安定)、Cis~Eの音程も取りやすい、テナー音域が楽(音量をしぼっていっても楽に音が出る)、音色が柔らかい、といったところ。気になるところは、左手中指薬指のキー操作(慣れるしかないが)、左手親指のキーの大きさや高さが異なる(これも慣れるしかない)、オリジナルと比べて音色と鳴りの変化が大きく、発音の感触が変わる、など。これらは、使う人それぞれ違う感想を持つだろうから、あくまで私個人の感想ということで。

 あと、管体の色が木そのものの色(無色塗装)で、装着するとかなり目立つ。これも気になるところだったが、普通のタケダバスーンの色での塗装も可能ということ。なお、、現在注文が殺到していて、今オーダーすると納期は4~5カ月先になるそうだ。

また、タケダバスーンではコントラも含め楽器のレンタルも開始したとのこと。タケダバスーンのコントラは、値段の割りには性能が良いらしい。私はあまりコントラを吹かない(苦手)が、こちらも海外からの問い合わせが多いという。まぁ、他のメーカーのコントラが高価過ぎる、というのも理由なのだそうな。

 ところで、そもそも私が来訪した理由はDの音の問題解決のためだったので、その事情も詳細に話したところ、こんなご提案をいただいた。

テナージョイントの音孔の計測をしたところ、私の楽器のDの音孔は長さ35㎜内径5.3㎜で、竹田氏がこれまでに計測した他のピュヒナーの数値は内径が4.8㎜で、実に0.5㎜も大きい。ヘッケルのようにチューブが長い(この箇所の木部が肉厚)ければ、これくらい内径が大きくてもバランスが取れるが、短い場合は内径が大きいとバランスが取れずに上擦る傾向になるという。個体差なのか意図的なのか、この楽器だけ内径が大きい理由は分からないが、前ユーザーの方は問題無く吹いていらっしゃったということなので、ますます分からない。

しかしながら、音孔を何かしらで内径を小さく(4.8㎜)にできれば、問題は解決するのでは? ということで、音孔に直径5㎜程度のチューブを差し込んでみてはどうか、とのこと。実は、以前にもこの方法は他の技術者の方から教えていただいたことがあり試したこともあったのだが、そのときは、チューブ全体というより部分的に(奥半分くらい)で試していて、ある程度成果はあったが他の音に影響(響かない音が出る)があったため、このところやめていた。

今回は、竹田氏のお持ちのチューブを分けていただき、チューブの全長全体にはまるよう差し込んでみた。結果。あれ、いいんじゃない? ヤマハのPではどうだろう。あれ、いけるんじゃない? 響かなくなる音もない。解決しちゃったんじゃないの? という感じになったのだが、これは一時的なものかもしれないので、ちゃんと基礎練習とアンサンブルやオケの練習で試して確認してみようと思う。(追記・家に戻ってから試したところ、気をつけて吹けばどのボーカルでもいけるが、少し気を抜くと上擦る。竹田氏よりチューブを余分に頂いていたので、少し作り直して試すと多少改善される。もう少し色々と試してみたいので、チューブをネットで注文中。結果は後日にでも)

今回アトリエを訪問して、竹田氏から色々なお話を聞くことができ、楽器製作の裏話や海外からの注文も増えていること、他メーカーの事情など、気がつくと来訪してから試奏時間も含め3時間も経っていた。自身が楽器で苦労した経験をもとに、竹田氏が語る楽器製作への熱い想いは途切れることなく、誰もが吹きやすい楽器を誰もが入手しやすい価格で、をモットーに、多くのバスーン吹きのもとへ、これからバスーンを始めようと希望に胸をふくらませた若人たちへ、楽器を届け続けるのだろう。  
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