バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

第2ワイヤーのことなどなど

2019年12月30日 | リード
 今年も残すところ一日。

 今年を振り返ってみると、この何年かでは作ったリード本数が一番少なかったような気がする。春から夏にかけてやんちゃな新メンバーが大暴れだったことと、夏から年末にかけてメインの楽器が手元になかったことで、リード製作の時間がないのと、メインの楽器で最終調整はしたかったことが主な原因か。

 また、プロファイラーの設定を変更したことと、メイキングマシンの刃を自分で研ぐようになったことで、なかなか良いリードができず苦戦した。

 プロファイラーは、今月に入ってからもう一度設定を微調整した。そのケーンで組んだリードは、今日糸巻きをしたので、削ってみるのは時間がとれそうな来月二週目以降になりそう。メイキングマシンの刃は、どうも平行に研げていなかったようで、左右が均等に削れずにいた。こちらも何回か研ぎ直して、何とか均等に削れるようになった。

 リードの設定は、以前から少しずつ変更してきているが、今年変更した主なところは、第2ワイヤーの位置。

 だいぶ以前に、カラーから12㎜に決めてきたが、この1年は、ブレードを27㎜に変更したことに伴い11㎜に変更していた。

 この第2ワイヤーは、リード作りにおいては重要なところで、位置、ワイヤーの太さ、ワイヤーの締め具合、立てるか寝かすか、おそらくリード製作をされている方にとっては様々なこだわりがあるところだろう。

 位置については、「この第2ワイヤーの位置がリードのピッチを決定する(ブレードの長さが同じ場合)」とする解説書もある。また、私の感想でいえば、カラーからの距離が近いと音はまとまり(悪く言うとつまった感じ)、距離が遠くなると音が響いた(悪く言うとひらいた音)感じになる。また、距離が近いと第3オクターブ目がとりやすくなるが、低音はピッチが上ずりやすく、距離が遠いと、低音はピッチが取りやすいが第3オクターブ目がとりにくくなる(個人的感想)。

 このところ第3オクーブのC~Eが低めになりすぎて、どうがんばってもなかなか良いところに落ち着かないので、現在使っているリードを試しに数本、第2ワイヤーの位置を変更してみた。



 巻いてあるワイヤーを取っ払い、カラーから10㎜の位置に新しいワイヤーを巻いた。

 結果としては、以前より音がとりやすくなった(低音は少しつまった感じになったが)ので、現在使用中のリードはすべて第2ワイヤーを交換し、新しく組んだプッペは最初から10㎜の位置に変更した。

 思い起こしてみれば、リード作りを始めた当初は、ブレード26㎜で、第2ワイヤーの位置はカラーから14㎜だった。途中、1㎜単位で位置を変えたリードを数本ずつ作り吹き比べをした結果12㎜に落ち着いていた。

 吹き方や好み、ブレードの長さ、チューブの長さ、削り方、色々な要素のバランスの上のことなので、これが正しい、ということではないので、しばらくはこの設定で試してみることにした。

 そういえば、そろそろかなと思っていたら、ブログを開始して丸十年記念が過ぎてしまい、十一年目に突入していた。記事更新もたまにになってしまっているが、ぽつぽつと続けていこう。

 訪問してくださる皆さま、記事の中にはしょうもないものも多々あるかと存じますが、来年もお付き合いくださいませ。

 それでは、良いお年を。
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「Serenata」

2019年12月20日 | CD
 「Serenata」Fl.陸井鉄男・Fg.田中雅仁・Pf.鈴木美加



 フルート、バスーン、ピアノによる小曲集で、それぞれのソロやトリオなど16曲で構成されているアルバム。 

 田中雅仁氏といえば、超ハイトーンや超絶技巧の奏者として語られることが多いが、私はこういった小曲の演奏も田中先生の大きな魅力の一つだと思う。とてもやさしく、あたたかな音色、決しておおげさに歌うのではなく、自然に軽やかで、心の中にすっと入ってくる。お気に入りの1枚だ。

 少し前に、このCDがヤフオクに出品されているのを見つけた。このCDはずっと以前から持っていたので、なかなか落札する人がいないなぁ、とながめていたところ、出品者の注意書きのところに、「サインのようなものがあるが何なのか分からない」とあった。

 で、落札。届いたCDの解説書の裏にサインがあった。



 画面下のサインは、間違いなく田中先生のサイン。上のサインは陸井氏のサインと思われる。おそらく以前の所有者が、コンサートか何かのときにもらったものではなかろうか。

 私のお宝CDの1枚となった。
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ガウジングマシン

2019年12月04日 | GPS
 昨年度購入の丸材が残っているのにもかかわらず、今年の丸材を使ってみたくなり、15本をカマボコまで加工した。途中4枚破棄して56枚だが、2枚色が悪いので恐らくそれも破棄することになりそう。



 ガウジングをかけている途中、今更ながらに気付いたことがあった。

 リーガーのガウジングマシンは、駆動する方に付いている左右高さ違いの板を動かすことで、削る厚さを調整する。



 基準はおそらく1.3㎜で、板を基準より左に動かすと厚く、右に動かすと薄くなる。

 私は、0.1㎜(1目盛り)厚くして1.4㎜になるように設定していて、3~4回一方向で削り、左右ひっくり返して1~2回削る。今まで、ひっくり返しは、力の入れ具合で刃の入り具合が変わり、左右の端の厚さが変わってしまうのを防ぐため、考えて実施していた。しかし、このひっくり返しが、それ以上に重要なことだと、今日になって分かった。

 刃の駆動部分の軸の部分は、厚さを調整する板を動かしても高さは変わらない。これもおそらくだが、基準の1.3㎜のときは面に対して平行になっていると思う。しかし、板を厚くなるように動かすと、機械手前(自分から見て)だけが高くなってしまい、平行ではなくなってしまう。考えてみれば、当然のことだが、今まで気がつかなかった。手前に比べて奥の方が削れる量が多くなってしまうのだ。



 これまでも、ひっくり返したときに、ケーンの全面が削れず(自分から見て)向こう半分(奥の方)だけが削れることが多かった。これは、ひっくり返したときに私の置きかたが悪いのだと思っていたが、実はそうではなく、そう削れて当たり前だということだ。

 実際に、ひっくり返さずに一方向だけで削って、厚さを測ってみると、手前と奥の端では0.3㎜ほども差が出ている。実際はそんな端は使わないのでそこまで差はないと思うが、微妙な差は出ているだろう。

 こんなことにこれまで気付かずに材料を加工していたわけだが、最近、友人がガウジングマシンを購入するに当たって、リーガーのマシンはどうやって厚さを調整するの? と聞いてくれたおかげで、気がつくことができた。ありがとう。
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