バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

今日の作業とガウジング考

2017年07月31日 | GPS
ガウジング済みのマダムギース材20枚を、FoxKKでシェイプし、プロファイラーにかけた。明日時間があれば組み立てる予定。



今回はプロファイラーの設定を変更し、削りだし先端ともにこれまでよりも少し薄くなるようにした。多少なりともメイキングをかけた後に削る量を減らすのが狙い。

しかし、プロファイルで薄くしすぎると、組み立て乾燥中にブレードに変なくせがついてしまい矯正がきかなくなるので、プッペの先端を切ったらすぐにクロウして吹けそう、という設定は考えていない。

丸材から作ってみていつも感じるのは、ガウジングの出来がいかに重要か、ということ。その厚さによって、最終的な響きや吹奏感も(同じ材料・材質の場合)大きく異なる。組み立てるときも、均等に削られていないと、左右がバランスよく膨らまない(開かない)。

 ガウジング後左右の厚さが不均等でも、プロファイルをかけるとブレード部分はある程度均等に厚みが矯正されるが、チューブ部分は不均等のままだ。そうすると、組みたてるときマンドレルを入れると、薄い面は厚い面に比べて膨らみ(丸まり具合)が大きくなる。完成したリードの先端の開きを見たとき、上下均等に開いていない(片方が直線に近いもの)場合は、おそらくガウジングが均等になされていないと思う。この膨らみの不均衡は削りではまず矯正することができない。

 ガウジングが難しいのは丸材の曲面が均一ではないからで、これは自然のものであるからある程度は仕方がない。結局は、使う丸材を選別するしかない。できるだけ上下の太さが同じで、切り口が○に近いもの選ぶ方がよい。また、GPSケーンを使うとき、チューブになる部分の厚さが左右できるだけ同じものを選んで使ったほうがよい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の作業17.07.

2017年07月26日 | 日記
クロウするところまで削っておいたメディールKK10本を、ピュヒナー零号機で調整。



1本はどうにもならなかったが、他は何とか使えそう。次回のバスーンアンサンブル練習のときにメンバーに試奏してもらい、感想をきいてみることにしよう。

二週間程前に組み立てておいたメディールKK20本の糸巻をすることに。



使う糸はハマナカの「アミアミコットン」。太めの編み物用糸、綿100%。太いので巻く回数が少なくてすむが、その分強めに巻かないとゆるゆるになってしまう。なので本数を巻くときは指が痛くなるため、指サックを利用。



巻き終わり、



クリアラッカーを塗布して乾燥させておく。乾燥したら、後日ボンド塗布してプッペ完成。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンテナンス完了・エペボーカル情報

2017年07月13日 | ボーカル
  Kenmochi Bassoon Works様からメンテナンス修了の連絡を頂き、さっそく楽器を受け取りに伺った。



 今回は、タンポ交換を3ヶ所とキーの連絡調整、グリスアップなどをしていただいた。自分では調子が良いと思っていても、みていただくと何かしら前回の調整から劣化している箇所があるものだ。

 楽器の調子は、落としたぶつけた等の事故がなくても、タンポがすいたり、連絡が上手くいかなくなったりと徐々に劣化していく。その変化に自分自身が気がつかないうちに適応していっているため、楽器の調子が悪くなっていることに気がつかないことも多々あるようだ。
 
 調整しないまま何年も吹いていると、その調整されていない楽器に、吹き方もリードも合わせてしまうようになるらしい。先頃、友人が何年かぶりに楽器を調整をしてもらったら、鳴りはよくなったが、楽器の音程のくせが変わり、今までの吹き方だと音程が取れない、としばらく大変そうだった。今までのリードも合わなくなってしまった、と言っていた。

 やはり、オーボエやフルートなどに比べれば比較的調整が狂いにくいと言われるバスーンでも、定期的にメンテナンスをお願いするのがよいと思う。

 Kenmochi Bassoon Works様の釼持様からは、いつもボーカルや楽器などの貴重な情報を拝聴することができ、それもメンテナンスに伺う楽しみの一つだ。

 剱持様の製作するボーカル「エペボーカル」は、日本国内だけでなく、海外のプロプレイヤーからも多くの問い合わせがあり大変に注目されているが、実際にエペボーカルを使用した演奏をyoutubeで聴くことができる。



演奏者は、ベルリンフィルのシュテファン・シュヴァイゲルト氏。曲は、ハイドンのシンフォニアコンチェルタンテ。

来日された際に忙しい時間の中を焼津のKenmochi Bassoon Works様まで出向き、エペボーカルを試奏し大変に気に入って購入されたとのこと。ボーカルのタイプはSS。

エペボーカルは1本1本手作りな上、剱持様の納得いくものしか製品にしない、という職人魂のため、一般の楽器店に並ぶことがない。また、基本的には焼津の工房まで出向いて試奏していただくとのこと。それは、プレイヤーお一人お一人とお話しをし、その方の吹き方や楽器や音の理想などを考慮した上で、じっくりとボーカルを選んでいただきたい、という熱い想いゆえだ。

しかしながら、エペボーカルに興味はあるが、焼津の工房まで足をのばすのはなかなか大変だという方も大勢いらっしゃることと思う。そんな中、関西の方には朗報が!!

本年7月23日(日)に開催の「関西ファゴットの会・フェスティバル」に、エペボーカルが出展されるとのこと。エペボーカルを一度吹いてみたい、という方は行かれてみてはいかがでしょうか。

マイスターが、その1本1本に人生と魂を込めた魅惑のボーカル「エペボーカル」。ぜひ、この機会に!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メンテナンスとメディール組み立て

2017年07月11日 | 日記
 毎年、この時期にピュヒナー零号機のメンテナンスを、Kenmochi Bassoon Works様にお願いしていて、昨日工房にお伺いした。今回は特に調子の悪いところもなく、改造等もないので、今週末には受け取ることができそう。

先頃組み立てた、メディールKKのプッペ10本の削りが終わった。とりあえず、クロウするところまでで、これから楽器につけて吹き調整する。



調整を零号機と初号機でするのでは、若干仕上がりが変わってくるので、どちらで調整するか決めておきたいところ。

今日は時間があったので、メディールKKを10本組み立てる。



これを削るのは来月後半以降になりそう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の作業17.07.06

2017年07月06日 | リード
 このこところ忙しく、なかなかリードを作っている時間がない。

 今日は少し時間に余裕ができたので、しばらく前に組み立てておいたKKシェイプのメディールのプッペを削ってみた。

 8本まとめて、作業開始。



 先端カットして、リーマーかけて、第1ワイヤー巻いて、メイキングかけるところまで20分ちょっと。



この先はまとめてやるより、やはり1本1本仕上げるほうがよさそうだ。とりあえず2本クロウするところまで削ったところで時間切れ。残りは、ぼちぼちやりますか。



 もう少し安定して作れるようになったら、ヤフオクにでも出してみようかな……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする