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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

血統書付き

2021年11月26日 | 研究
先日の勤労感謝の日、フローラハンターズの男子2名が
オンラインで科学アイデアコンテストに出場しました。
事前に質疑応答の練習をしていましたが、なんだかぎこちありません。
どうやら頭の中で思っていることを、うまく表現するのが苦手なようです。
思い出したのが昨年のトレジャーハンターズ。
皆さんのおかげで水研究で世界チャンプになりましたが、彼らも同じ。
言葉がスラスラ出ないのです。おしゃべりが大好きで
グイグイくる女子メンバーが多かったフローラと違いハンターズは口が重いのです。
レジェンドである両チームの名前をいただいたフローラハンターズですが
どうやらこの男子たちには、先輩ハンターズの血が多く流れているようです。
そんなことで大会の質疑応答は60点。ちゃんと調査しているのに
審査員に伝えられず、やっていないことになってしまいました。
オンラインとはいえ口頭でディスカッションするのは今回が初めての男子ペア。
何事も訓練で乗り越えられるので、さらなる精進を期待したいと思います。
この大会は全国250以上のチームの中から選ばれた高校9チーム、
大学9チームが出場しましたが、結果は予想した通り上位3チームには選ばれませんでした。
それでもしっかり奨励賞。初出場でよく頑張ったと思います。
さて、この大会は数年前から出場した全18チームの中で1位にはなれなかったけれど
特に総合的に頑張った1チームに賞をくれる仕組みができました。
いつもは高校か大学のどちらかの上位チームがもらうことが多いのですが今回はびっくり。
なんとフローラハンターズが呼名されたではありませんか。
奨励賞とW受賞となり、ニッコリするメンバー。
ただでは転ばないあたりは、強運のフローラの血筋かもしれません。
何はともあれフローラとハンターズの血統書付きの環境班。お疲れ様でした。
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どうなってるの

2021年11月26日 | 園芸科学科
きれいな模様のように見えますが、これは花。
シクラメンです。しかしなんだか変だと思いませんか。
白い花と赤い花が重なっているかのようです。
実は白い花弁(花びら)のように見えるところはガク片。
赤い方が本物の花弁です。シクラメンといえば冬の花ですが
このように紅白だと日本のお正月なんかにも飾れそうです。
ところで、よくシクラメンは管理が難しく、
特に花はその冬限りで翌年はもう咲かないと困っている人がいます。
しかし昔、農場の先生から来年も咲かせるコツを教えてもらいました。
ポイントは春先、もう元気なくなってきたら
思い切ってむしり取ること。葉も花も全部です。
そして大きな球根だけになったシクラメンを日陰に放っておくのです。
本当かなと半信半疑でやってみるとびっくり。
なんと秋になると勝手に葉や花芽が出てくるではありませんか。
ぜひやってみて下さい。なんだか得した感じかしますよ。
さて今日は1週間ぶりに課題研究が行われます。
しかし名久井農業高校は来週火曜日から期末考査が始まるため
課題研究はまたまた10日以上ありません。
そんなことから久しぶりの課題研究は貴重なのですが、
なんと新聞社による突然の取材依頼。向こうも締め切りが近いらしく
今日しか対応できないとのこと。そこで兼ねてから計画していた
実習をしながら、取材に対応するという作戦をとることになりました。
新聞記者さん、お許しください。
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高校による水商売研究

2021年11月25日 | 研究
先日、八戸圏域水道事業団からチームに届いたのは広報誌だけではありません。
取材のご褒美で、このようなペットボトルの飲料水も入っていました。
なんと3種類もあります。パンフレットを読んでみると
いずれもこの地域の3つの浄水場の水を詰めたもの。
非常用として市販されていたようです。
3本セットでその名も「八戸水物語」。
数えてみると、喧嘩しないように一人3本分ちゃんとあります。
お気遣いに感謝です。
さて江戸時代、「水呑み百姓」という言葉がありました。
貧しくて水しか飲めないようなお百姓さんのことをいいます。
水だけはただで手に入ったからだったと思いますが
今は水だってお金を取られます。特にペットボトル。
最初は誰がペットボトルに入った水を買うなんてと思いましたが
今はもう当たり前。ペットボトル入りの水が完全に定着しました。
この八戸水物語だって1本100円ちょっとします。
大切に活用させていただきます。
チームがこのところ取り組んでいるのが水関連のビジネス研究。
まさに高校生による水商売研究。ご褒美をもらいさらにやる気が出そうです。
そんなことで次回の課題研究は
水をみんなで分け合う作業からスタートする予定です。
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初冠雪

2021年11月25日 | 学校
昨日、北海道では1日に60〜70cmもの雪が降ったとのニュースが流れました。
実は青森県でも同じで寒波に見舞われ、里にも雪がちらつきました。
こちらは昨日朝の名久井岳。ご覧の通り、とうとう雪が降りました。
また先日、何か鳴き声がすると思って見上げるとハクチョウの群れ。
目的地はわかりませんが、どうやらシベリアから帰ってきたようです。
南部町は鮭も遡上し、ハクチョウもやってくる北の町。
まだ里に雪は積もっていないのですが、本格的な冬がやってきたようです。
さてもう少しで12月になりますが、いつもこの時期になると
今年はホワイトクリスマスになるかどうか話題になります。
なぜなら南部町が雪が少ない青森県の太平洋側に位置します。
したがって雪が積もっていないクリスマスは珍しくありません。
今年はいつ根雪になるのでしょうか。
ラニーニャの影響はあるのでしょうか。
いろいろなところで影響を与える雪の今後が気になります。
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渾身の逸品

2021年11月24日 | 研究
名農の廊下に展示されているかわいいパンジー。容器もお洒落です。
展示してくれたのは草花班でしょうか。優しい気持ちになります。
さて先日、このパンジーを見た瞬間、あることを思い出しました。
それは「テーブルパンジー」。今から15年ほど前の研究です。
パンジーはこのようにかわいいので、
机上や食卓などに飾りたいと思う人が多いといいます。
しかしトライした人はみんな失敗。なぜならパンジーは
日照不足だと花首(花の下の茎)が徒長して
みっともない姿になってしまうからです。
そこで取り組んだのが暗い部屋でも光をいっぱい感じさせる工夫。
とはいっても難しくなく、ブラシナゾールという
特殊な薬剤を散布して育てるだけです。
この薬剤は理化学研究所からいただいたもの。
光感受性が高まるので農業利用について研究してほしいとの
ことで数年間取り組みました。トマトの密植栽培を可能にしたり、
野菜の耐塩性やなんとイネの耐寒性を高めるなど
面白い結果を確認して、理研に報告しています。
中でも最高傑作だと今も思うのが「テーブルパンジー」。
机上で育ててもまったく徒長しないパンジーです。
これには皆さん驚かれました。また代表メンバーが
埼玉県和光で開催された理研の公開デーで、
このパンジーを紹介するという栄誉にも預かりました。
残念ながら農薬登録されていないため市販できず
成果は実験室の域を脱しませんが、世に出したい渾身の逸品でした。
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