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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

手つかずの宿題

2021年08月14日 | 園芸科学科
またまた名久井農業高校自慢のモモが学校に並びました。
先月下旬に販売されていたのは「あかつき」という品種。
皆さんが期待しているのはこれから収穫は始まる「川中島」。
実はこのモモは、この2つのモモの間を埋める品種で「まどか」といいます。
資料ではこのまどか、品種登録がされておらず
そのかわり「まどか」という名前を商標登録しているとあります。
真偽はわかりませんが、そうだとしたらなかなか面白い品種です。
さて大昔、夏休みの学校に地元の小学生から電話がかかってきました。
農場長の先生が電話に出たのですが、モモについての質問とのことでした。
聞き耳を立てて聞いていると、質問内容がもれ聞こえてきました。
なんと質問は「どうしてモモのタネは赤いのか」。
農業の先生方がたくさん近辺にいましたが
みんな顔を見合って首を振っています。
なぜ赤いのか、そういえば果肉にも赤い筋があります。
でもなぜ赤いのかは考えたこともありません。
あの時、小学生から出された宿題は
恥ずかしながらまだ解けていません。
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脱出ゲーム

2021年08月13日 | 学校
麗峰名久井岳を背に、一級河川の馬淵川が南部町のど真ん中を流れています。
この川の源流は岩手県の葛巻方面。今見ている方角です。
諸説あるようですが、アイヌ語で大きな川を意味する「マベツ」が
名前の由来ではないかといわれています。
このようにゆったりと穏やかに流れている馬淵川ですが
時として氾濫を起こす川でもあります。氾濫の原因は岩手県に降った雨。
かつて名農の代名詞であった「気象班」に関わっていましたが
主担当の先生は台風など大雨を降らす低気圧がくると
常に天気図を眺めては、氾濫の予測をしていました。
当時はインターネットなどなかったため
リアルタイムに情報を得る方法は船舶用の気象無線。
受信した天気図をFAX用紙に印刷しては分析していました。
時々手にとって見ましたが、情報はプロフェッショナル用。
素人には難しかったのを覚えています。
岩手県の雨量を見て「氾濫する」と判断しますが
本当にその数時間後には馬淵川の支流があふれ
南部町周辺は大洪水するのには、毎度のことですが驚いたものです。
それも気象観測所のある第1農場は3mも水没するのです。
そのため氾濫するわかったら、それは大忙し。
短時間でここから脱出しなければなりません。まさに時間との競争です。
また脱出する前に農機具、農産物を高台に運ばなければなりません。
生徒ともに農場にある背の高い収納倉庫の屋根裏に何度も登って
気象観測の貴重な資料や機材を運び入れたのを今も覚えています。
近年の大洪水は10年前ですが、昨年も避難指示が出されています。
これから台風のシーズン。令和になった今も日頃から脱出の準備が必要です。
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川を楽しむ文化

2021年08月13日 | 学校
先ほどと同じ場所から180度反転して今度は馬淵川の下流を眺めています。
南部町を通り過ぎたら次は八戸市。
そして八戸港に着いた馬淵川は太平洋に流れ出ます。
源流から140km以上の長旅ですが、その間、
岩手県から八戸市までの流域の人々に飲料水や農業用水を供給しています。
そんな馬淵川では、よく釣り人を見かけます。
川面を流れる爽やかな風を受けて釣る姿は夏の風物詩。
もちろん釣りを趣味にしている名農生もたくさんいました。
ところが今年はまだ一度も釣り人にお目にかかっていません。
コロナ禍だから自粛しているのでしょうか。
出歩かない期間が長くなったので、若い人の釣りへの興味が薄れ
TVゲームにはまるインドア派になっていたらどうしましょう。
せっかく地域の自然が与えてくれた恵。
川を楽しむ文化を守ってほしいものです。
そういえば、かつて川にカゴを入れてカニを取っている人もいました。
お話だととても美味しいとのことですが、
こちらの風習は今も残っているのでしょうか。
さて今日からお盆。学校は3日間、完全閉鎖となります。
このところ朝の気温は20度を切っています。
夏風邪をひかないよう気をつけなければなりません。
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Macは何でも知っている

2021年08月12日 | 研究
先週、2人ずつ出校しては研究のまとめに取り組んだフローラハンターズ。
最後のチームは男女混合チームです。
なぜなら今年の環境班は男子3名女子3名。
2人1組となると必ず最後はこうなっちゃいます。
でも男子チーム、女子チーム、そして混合チームと
それぞれ特徴があって面白いものです。
ふたりが取り組んでいるのは、学会主催の発表会の練習。
発表時間が決まっていて1秒でもオーバーすると減点され
優勝争いから脱落してしまう農業クラブの大会と違うので
この手の発表会はいつも最初から原稿などなし。
どうすればうまく説明できるか自分たちで考えてもらっています。
まずは一方的に発表する練習をしていますが、
夏休み明けは質疑対策。もう少しハードルが高くなります。
メンバーはこのような発表会に参加するのはほとんどが初めてなので
戸惑っているようですが、ポスターセッションはフローラの原点。
自分の言葉で伝える楽しさを味わってほしいと思います。
そして机上に君臨するのはiMac。
毎年、試行錯誤するメンバーをここで見守ってきました。
今年はあいにくのオンライン大会ですが、思う存分暴れてください。
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こちらハンターズ事務所

2021年08月12日 | 研究
事務所といってすぐ思い出すのは「ジャニーズ事務所」。
次から次へと男性アイドルを送り出す
エンターティメントのマネージメントは見事なものです。
さてこちらの環境班も毎年、カタカナ名の研究グループを輩出しています。
昨年はトレジャーハンターズ、そして今年はフローラハンターズ。
ハンターズ事務所と名乗ってもいいかもしれません。
そんなハンターズ事務所には時々、外部から問い合わせがきます。
先日もある大手メーカーから取材依頼がきたようです。
学校を不在にしていることが多いため、久しぶりに登校すると机上にはメモ紙。
書かれている連絡先に電話してお話を伺うと、なんと取材対象はトレジャーハンターズ。
昨年のストックホルム青少年水大賞グランプリ受賞についての取材でした。
この春、世界チャンプはもう卒業してしまったことを伝えると
それでも彼らのお話を聞いてメーカーが定期的に発刊している冊子に掲載したいというのです。
所属タレントにスポットライトが当たることは嬉しいことなので
さっそく卒業した彼らと連絡。なんとか引き合わせることに成功しました。
本社は愛知らしく、さすがにコロナ禍なので電話取材になったようですが
後日、ハンターズ事務所も補足取材を受けなければならないようです。
グランプリを受賞してもう1年も経ちますが
いまだにオファーがくるトレジャーハンターズ。
世界一ってすごいことですね。
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