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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

棚からぼた餅

2021年02月16日 | 研究
ちょうど1年前のハンターズです。
先輩のバブルボーイズとともに大阪に行くため
真冬の青森空港から飛行機で伊丹空港を目指していました。
旅費が高いうえ、悪天候では飛ばなくなるため
高校では滅多に飛行機で移動することはありません。
しかしこの時は「毎日地球未来賞」主催の毎日新聞社が
飛行機のチケットを手配してくださったので、
環境班としては数年ぶりに飛行機での移動となりました。
今まで研究班が国内線を使う場合は、ほとんどが青森ー札幌間。
まるでバスかと思うぐらい小さな飛行機です。
しかし伊丹に向かう機体はそれに比べるとずいぶん大きく飛行機っぽく満足。
参加したハンターズ2名はみんな初めての飛行機でしたが
映画を観ながら短いフライト時間を楽しんでいました。
昨年、第9回毎日地球未来賞の奨励賞を受賞した環境班。
実は2014年の第4回大会でも受賞しています。それもなんと大賞でした。
主に東日本大震災で津波被害を受けた種差海岸のサクラソウの救出活動や
自生地保全研究が認められての受賞でしたが、
最初に立ち上がったメンバーはとっくに卒業。
活動を発展させたとはいえ棚からぼた餅。なんと4年後の後輩がいただきました。
実は昨年の奨励賞も同じ。フローラが取り組んだ水質浄化研究と
バブルボーイズの泡農薬が評価されてのものでした。
バブルボーイズは辛うじて卒業直前でしたが、フローラは1年前に卒業。
やはり後輩たちがご褒美をいただくことになりました。
2度あることは3度ある。今後、ハンターズが取り組んだ集水システムなどが
またどこかで認められる機会がくるかもしれません。
その時は、いったい誰が棚ぼたの恩恵を受けるのでしょうか。
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ファイナルミッションは極秘

2021年02月15日 | 研究
机上の原稿用紙。たくさんの文字で埋められています。
これはハンターズが2年間の活動を振り返って綴ったもの。
課題研究はテストがないので、毎年最終課題として卒論とともに
フローラ時代から授業の最後に提出してもらっています。
夏の終わりにグランプリを受賞した彼ら。
その後は想像以上に取材依頼が殺到し、授業は毎回マスコミ対応となりました。
やっと一段落したと思ったら今度は進学や就職のための受験。
それが終わったらまたまた取材対応へと逆戻りし、今なお続いています。
結局、落ち着いて話す機会もないまま授業は終了。
そんなことからこの課題は、彼らの思いを知る貴重なものとなりました。
内容は、当然ながらいろいろなハードルを超えた苦労話もありますが
意外に多かったのが感謝の言葉。特に指導してくださった専門家の先生方、
そして激励してくださった周囲の皆さんへの感謝の言葉で溢れていました。
たくさんの皆さんから頂いた励ましを力や道標にして、大会に挑んでいたようです。
そこで現在、たくさんの皆様にこの感謝の言葉を届ける作戦を
密かに進めています。どのような方法で決行するかはまだ極秘。
トップシークレットなので公言できません。
でもフローラもトレジャーハンターズもいたずら好き。
最後のミッションが成功したら、ぜひご報告したいと思います。
なお先日の地震、青森県は大きな被害がありませんでした。
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Back to the Farm

2021年02月15日 | 学校
農業の学習は実学。いくら机上で学んでも
現場に反映できなければ何の意味もありません。
そこで机上と現場の架け橋になり学習をサポートしてくれるのが農業クラブ。
研究活動会や技術競技会などを開催して、
日頃身に付けた知識と技術をチェックをしてくれます。
なかでも面白いのが農業鑑定競技。1問20秒で農業各分野で実際に用いる
植物や種子、農具や実験器具の名前などを答える農業版クイズショック。
そのため農業クラブでは、時々このような実物を廊下に並べては
腕試ししないかと誘ってきます。栽培をするにはその作物の特徴はもちろん
生育を阻害する病害虫、逆に促進させる農薬や肥料、さらに気候の読み方や
農機具の使い方など、多角的な知識や技術が必要です。
これが飼育となると獣医さんのような知識が必要となり、
土木や生物工学、食品製造ではその世界独特の知識と技術が求められます。
したがって他学科の問題を見るのも、その世界が感じられて面白いものです。
さてこれらの幅広い分野を学ぶために栽培環境、土・肥料、作物保護など各論を学ぶ
科目が昔はたくさんありました。しかし一時科目の統廃合が進み、科目数は激減。
先ほどの科目はなくなり、作物や野菜、果樹などの科目内で扱うようになりました。
したがって今の農業高校生は昔より幅広い分野を学習する機会が減っているように思います。
ところが学習指導要領が改訂となり、2022年から「栽培と環境」「飼育と環境」という
懐かしい雰囲気がする科目が復活するようです。統廃合しては、また復活して細分化。
何でもそうですが、振り子のように繰り返しているようです。
大変なのは指導者。昔、これらの科目を担当していましたが経験の少ない若い時は
内容が難しく、事前勉強に明け暮れました。肥料や土壌、病気や害虫、気象など
久しく教えていなかった方は、ちょっと思い出さなければなりません。
コツは机上ではなく、積極的に実験や試験栽培を通して体験的に学習させること。
現場での生物の振る舞いを通して関係を理解し、知識にすると覚えやすいからです。
机上で頭でっかちになっても現場で生かせなければ無意味。みんなで農場に行きましょう。
「農学栄えて農業滅ぶ」。東京農業大学の初代学長だった横井時敬先生の言葉です。
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花を贈ろう !!

2021年02月14日 | 研究
これはかつてフローラが育てていたクリスマスローズ。
なんと撮影されたのは2010年。東日本大震災の前でした。
正真正銘のクリスマスローズは純白で12月に開花する種類なのでこれは別物。
オリエンタリス、通称レテンローズと呼ばれるものです。
この種は花色が白ばかりじゃなく、赤や黄色、中には緑や黒もありなかなかきれい。
またこの花のように、そばかすのような赤い斑点がたくさんあるものも多く
さらに華やかにしています。もっとマニアックな原種もありますが、
おそらく市場に出回っている多くは、この種類ではないでしょうか。
さてレンテンローズは温室栽培され、ちょうど今が見頃。
花屋さんやホームセンターに行くと鉢植えを買えるはずです。
もちろんインターネットではいろいろな姿の花を選ぶことができます。
10数年前の大ブームではひと鉢数万円。それでも飛ぶように売れました。
しかし今はブームも去り安いのは1000円程度、高くても3000円ぐらいで手に入ります。
かつてフローラはこの時期、ぜひ受験生は購入してくださいとPRしていました。
なぜならクリスマスローズの花は花弁のように見えますが、実はガク片。
したがって1ヶ月経っても散ることはありません。
「散らない花」これは受験生にぴったりの縁起物なのです。
またバレンタインデーにもおすすめ。。チョコをあげる日ですが
クリスマスローズにチョコを添えて差し上げるのも素敵ではないでしょうか。
チョコはすぐなくなりますが、クリスマスローズは毎年花をつけます。
管理は簡単。見頃がおわたら、夏は日陰、冬は日の当たる場所。
つまり落葉樹の木の下に植えてください。
開花は露地植えなのでちょっと遅れて春になると思いますが、
まったく構わなくても毎年花を咲かせてくれるはずです。
コロナで暗いニュースばかりですが、このように2月にぴったりの
クリスマスローズを楽しんではいかがでしょうか。
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嘘のような本当の話!

2021年02月14日 | 研究
こちらもかつてフローラが開いた解散会での会食風景。
もちろん地元の食堂です。いったい何を食べていると思いますか?
まず目につくのは鍋。だいぶ食べ終わっています。
そして赤い肉が見えます。ここは隣町の桜肉の専門料理店。
つまり鍋は名物の馬肉鍋、お肉は馬刺しでした。
この他にも馬刺しの握りやハンバーグ、ピザなど馬肉料理が並んでいました。
もし東京で食べたらびっくりするような高級料理ですが
この地域ではそれほどでもありません。なぜなら昔から青森県南は有名な馬産地。
牧場がたくさんあります。一戸、二戸、三戸、五戸、六戸、七戸、八戸、九戸の戸は
牧場の扉を意味し、各地域の馬を管理する場所があったところの名残です。
したがって馬肉を食べる文化が育ったのもわかるような気がします。
今も記憶に残っていますが、かつて馬肉はものすごく安く
どの家も馬肉鍋を作る際はキロ単位で購入するのが当たり前。
また豚肉より安い馬肉でカレーを作っている家もありました。
そんな産地でも馬肉はすっかり高級品になってしまいましたが、
今でも馬肉の焼肉食べ放題一人1500円という店があり、
夏休み出校して練習した後、フローラで食べに行ったこともありました。
馬肉食べ放題、みんなで密で会食。今考えると嘘のような本当の話です。
馬肉はクセがなく淡白なのでみんな大好物。
かなりの割合でフローラの解散会は、この馬肉店で行われたものです。
まだ食べたことのない方は、ぜひ足を運んでください。
本来ならばハンターズも馬肉でフェアウエルパーティーをしたかったのですが
コロナで仕方ありません。しかし幸い、全メンバーとも地元に進学就職します。
コロナが落ち着いたら、まだ正式に行っていないメンバーによる
グランプリ祝賀会と解散会を開き、楽しく会食したいものです。
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