花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境班の初陣

2022年03月09日 | 研究
昨日は園芸科学科と環境システム科の混成チームの活躍をご紹介しました。
2年と3年の異なる学科に所属しながら、一丸となって活動できたのは
プロジェクト発表会で最優秀を目指すという同じ目標を掲げることができたから。
まさに農業クラブのおかげです。では草花班のお姉さん方が卒業され
最上級生になった環境システム科1回生のFLORAは、その後どうなったのでしょう。
答えはこのパワーポイントのタイトル画面。そうです、彼らも学校代表として翌年、
農業クラブの県大会に出場したのです。もちろん環境班としての初陣であり
環境システム科初のプロジェクト発表の選手です。
タイトルは「草花による水質浄化システム バイオエンジンの開発と普及」でした。
実はサクラソウ研究のサポートをしながら、同時にこんな研究も進めていたのです。
でも本当のことをいうとバイオエンジンの開発に着手したのは園芸科学科のお姉さんたち。
サンパチェンスの能力だけで浄化する、後にTYPE1と呼ばれるシンプルなものでした。
しかし農業クラブの県大会にサクラソウで出場することになったため
そちらを深めるのは後輩である環境システム科の1回生に託したのです。
ほとんどが男子のメンバー。彼らは草花と硝化菌の営みをまるで歯車のように組み合わせて
より浄化能力を高めたTYPE2を見事に完成させました。ユニフォームをTシャツではなく
ツナギしたあたりに農と工の融合を目指す環境システム科の意気込みが強く出ています。
そしてお姉さんに教えられたように今度は自分たちが後輩を従えて活動。
FLORAの流儀を2回生に伝授しています。結果はバイオエンジンで意見発表に
出場していたメンバーともども最優秀。2年連続、東北大会に出場しています。
たった5名の3年生でしたが、この研究が評価され弘前大学など2人が4大進学。
さらに環境系の発表会で内閣総理大臣賞も受賞しました。
2年連続、農業クラブの県大会でプロジェクトと意見発表でW最優秀。
初陣ながら名久井農業高校農業クラブの活動に大いに貢献しました。
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女は度胸

2022年03月09日 | 研究
この5名は環境システム科2回生。2代目環境班です。
2015年、先輩の水質浄化研究のサポートしながら研究活動を行い、
総理大臣賞受賞などものすごい活躍を目の前で見せられた彼らは
同じサンパチェンスを活用した空気浄化システムの開発に取り組みました。
先輩を乗り越えるため違う視点で勝負したかったからです。
しかし水と違って空気の変化は、なかなか数値になって現れてきません。
間違いなく空気浄化はできているのですが、
広い部屋の空間ではサンパチェンスの能力が間に合わないのです。
それでも東日本大震災の被災地にある仮設住宅や
町内の公共施設に花をたくさん届けるなど熱心に社会貢献を行いました。
そして彼らはこのユニークな研究で2016年の農業クラブ県大会に出場しています。
結果は残念ながら敗退。ちょっとがっかりしたのですが、そんなことは想定内。
それ以上のビッグプロジェクトに取り組んでいたからです。
それが京都大学と協働研究している「雪国向きLED信号機」。
実は中央の女子は、2年生の時、3年生の女子の先輩と協力して
京都大学で開催されたテクノ愛コンテストに出場してグランプリを受賞。
その後、協働研究まで発展していくのですが、彼女はその企画の張本人なのです。
口数の少なかった彼女ですが、ものすごい特技がありました。
それはどんな大舞台でもまったく緊張しないこと。常に平常心なのです。
さらに原稿や台詞をまったくかまみません。こんな人は見たことありません。
この特技を活かして彼女を発表者に立てたチームは
全国高校生観光甲子園で「戸の里のミステリーツアー」を披露し見事優勝。
後に夏目三久さんがMCの「あさチャン」が、まる2日間も取材にこられ
長々とテレビにも出演しています。
この年は、農業クラブの東北大会に出場することはできませんでしたが
3年連続校内代表とバトンはしっかり繋げました。
そんな彼女を含め5名中2名が大学進学をしています。
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