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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

青か白か

2021年12月09日 | 研究
フローラハンターズの女子3名が合同で取り組んできたネギの水耕栽培研究。
先日、めでたくゴールイン。収穫となりました。
草丈などを毎週調査するのを生育調査といいますが
このように収穫後にさまざま身体検査するのを収量調査と呼んでいます。
草丈、植物体重、茎の太さ、葉の色、根の長さなどいろいろ測定しますが
今、彼女が行っているのは根の数の調査です。
比較的ネギの根はしっかししており、数も数十本ぐらいなので
落ち着いて数えると難しいことはありません。
さて南部町といえば「南部太ネギ」が有名ですが、選択したのは葉ネギ(青ネギ)。
茎を斜光できないわけではありませんが、水耕栽培ではちょっと面倒と考え、
まずは葉を食べる「葉ネギ」で挑戦したというわけです。
数ある品種の中からチョイスしたのは日本を代表する葉ネギの「九条ネギ」。
甘さが特徴の美味しいネギです。もちろん本来、畑で栽培するものですが
あえて水耕栽培を行い、栽培法でどのように変化するかを調べました。
ご存知の通り、東日本の人たちはネギの覆土した白い茎の部分を好んで食べます。
いわゆる白ネギです。ところが関西では覆土をしないで育てる青ネギが主流です。
これは関西の土壌の影響で根が張りにくいという理由からだそうですが
京野菜が栽培されている現場を見たことがないので、なかなかピンときません。
野菜畑を一度見てみたいものです。


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九条ネギ、お前もか !!

2021年12月09日 | 研究
根の数を数えていたフローラの九条ネギをちょっと借用しました。
左から普通の養液栽培区、真ん中は養液を約10℃に冷却した栽培区、
そして右はフローラハンターズお得意の超音波栽培区です。
まず目に飛び込んでくるのは冷却栽培の根のボリウムです。
繁茂しているかのようです。ネギは暑さがあまり得意ではなく
逆に気温は10℃を下回っても大丈夫。
そういえば晩秋の畑に立派なネギが育っているのをよく見ます。
もしかしたら冷やしたつもりの養液がネギにとって
最適な水温だったのかもしれません。
これから水温のデータが解析されるので楽しみです。
右は1学期に男子とJr.がレタスと小松菜で取り組んでいた
超音波栽培で栽培したネギ。
やはり根のボリウムが普通栽培区に比べても貧弱です。
レタスと小松菜で行った場合の超音波発信は1時間に30分。
今回のネギでは1時間に15分間と短時間にしましたが
根は人間の口と同じ。また根の先には成長点があるためか
大きな影響がでたようです。
果たしてこれが成分にどのような影響を与えるのでしょうか。
レタス、小松菜と同じように
機能性成分が増えるなどの現象が起こるとすれば
何か新しい栽培法として確立できるかもしれません。
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