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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

聖地巡礼

2022年09月25日 | 生物生産科
馬淵川の辺りにある果樹園、第1農場にやってきました。
最初に目に入ってくる建物がこの農場管理室。
とはいっても小さな部屋と作業場があるだけの古い建物です。
しかし今から数十年も前、この管理室は名農気象班の本拠地として
県下に圧倒的な存在感を示していました。
建物の周辺には百葉箱や日照計などの観測機器がたくさんあり、
365日休みなく観測されたデータはここで手作業で集計されては
毎月マンスリーレポートを市町村などに送付。
気象庁の発表ではわからないこの地域に特化したデータを何十年と提供し続けました。
地域の試験場ですら「名農気象班のデータでなければ信頼できない」というぐらい
抜群の信頼感を得ていました。なぜなら測定機器はすべて検定を受けたもの。
つまり気象庁と同じに正式データとして公開できたのです。
まだコンピュータのない時代、船舶無線なども活用して天気図を入手し、
馬淵川が氾濫する前に農場に避難指示などを出していたものです。
また単なる観測だけではなく南部町で多発する冷害の詳細な仕組みやその対策を示すなど
研究チームとしても高く評価され、何度も科学コンクールで日本一に輝いています。
しかし時代の流れで令和になるとデータはコンピュータで処理することになりました。
さらに10年ぐらい経つと自動観測もできるようになります。
建物に高いアンテナのようなものが立っていますが
これは観測データを遠く離れた学校の農場に自動送信するためのもの。
データ処理はここではなく校内で行われるようになっていったのです。
ちょうどその頃、アメダスの観測ポイントが増え
簡単に地域の気象情報を誰でも入手できるようになり、今はその役目を終えています。
しかし名農の探求精神の発祥地であることにはかわりありません。
名農ヘリテージです。
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夏が通り過ぎる前に

2022年09月10日 | 生物生産科
ストックホルム青少年水大賞のために夏休み返上で練習していた頃は
「あかつき」という桃が校内に並んでいましたが
ストックホルムに向かう頃の品種は「まどか」。
早生から中生種へと変化していました。
名農の桃はJGAPを取得するほど
きちんと生物生産科によって管理された栽培がされており味も抜群。
サクランボとともに大人気のフルーツです。
なかでも最も味が良いとされるのが「川中島」。
大きく立派で甘い最高級の桃ですが、こちらは晩生種。
夏の終わりに収穫されます。
しかし今年はストックホルムに行くので
ちょうど収穫される頃には不在。なかば諦めていました。
無事帰国した次の日、眠たい目を擦って登校すると
なんとちょっぴりですが、桃が販売されています。
もしかしてと思ってみるとやはり「川中島」。
もう今年はこれで終わりかな、などと話しています。
そこですかさず1箱ゲット。
ストックホルムで奮闘しているうちに
夏が過ぎ去ろうとしていました。
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兄貴に感謝

2022年08月27日 | 生物生産科
名農にはたくさんの研究班があります。
フローラハンターズと名乗っている環境研究班もそのひとつ。
このところ、いろいろメディアに取り上げられていますが、
所詮は農業の王道を行く研究班ではありません。
王道に立つのは何といっても作物生産を担当する研究班なのです。
現在、名農においては野菜班と果樹班の2つ。
名農の看板を背負っているこの研究班は別格な存在です。
さて今から40年ほど前、名農には農業科と園芸科があり、
農業科には水稲と畑作分野を担当する今はなき作物班、
園芸科には果樹班が各学科を代表する研究班として存在していました。
では野菜班はどこの学科に所属していたと思いますか。
実は野菜班だけは農業科と園芸科のどちらの生徒も入ることができたのです。
なぜなら水稲農家でも果樹農家でも、自給用として野菜は栽培しているから。
どちらの学科を学んでいても野菜だけは研究できるようなシステムだったのです。
つまりこの時代、主流である研究班は作物班、野菜班、果樹班の3つでした。
作物班は気象観測研究で農業クラブはもちろん、学生科学賞でも日本一。
また野菜班も毎年のように農業クラブ全国大会に出場。
食用菊研究で日本一を受賞するなど飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
最近も野菜班は南部太ねぎの復活の立役者として注目されています。
さらに果樹班はおそらく世界初と思われるドローンでの人工授粉研究で
名農の農業研究ここにありと今も存在感を示しています。
時代の変化により学科が再編成されるたびに、研究班の立ち位置は変化しますが
今も名農の農業研究の主流を歩むのは名門の野菜班と果樹班。
そんな兄貴たちが王道研究に邁進し、名農の農業研究を支えているからこそ
弟分である環境研究班が自由奔放に大暴れできるのです。
ストックホルムに渡ったフローラ。兄貴に感謝しながら大きな目標にトライします。
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桃貧乏

2022年08月06日 | 生物生産科
名久井農業高校のある南部町は「フルーツの里」として有名。
サクランボから始まったフルーツリレーは、ウメからモモへとバトンが渡り
毎日のように校内販売が行われています。
サクランボの校内販売と違うのは、今が夏休み中であるところ。
ライバルである名農生が少ないのです。
したがって玄関に積まれたモモの箱を見るとついつい購入してしまいます。
また品種も「夏かんろ」から「あかつき」へと変化。
名農のモモは決して高くないのですが、ちょくちょく買っていると
だんだんお財布が寂しくなってきます。これが「桃貧乏」です。
さて本命である美味しいモモ「川中島」の収穫はお盆が終わってから。
しかし8月後半、ストックホルムに行く予定のフローラハンターズ。
果たして今年は食べられるかどうかちょっと不安です。
生物生産科の本拠地である第1農場は大きな果樹園。
次の走者であるブドウ、そしてリンゴがバトンを待っています。
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植物第一

2022年07月14日 | 生物生産科
ここは生物工学実験室。
今年は年明けから利用させてもらっています。
現在は以前のような大きな実験も終わり、定期的に管理に訪れるだけとなりました。
先日、久しぶりに入ってみてびっくり。ものすごく暑いのです。
このところの30℃超え。さらに生物工学で用いる精密機器などがあるため
窓が開けられず室内に熱気がこもってるのだと思いますが
さすがに長居したくありません。
ただ生物工学実験室は、一斉授業で用いる大きな実験室と
小さなクリーンルームに仕切られています。
ここはクリーンルームの入り口のドアですが、エアシャワーがついています。
そして中にはなんとエアコンが入っているのです。
昨年の冬、名農の教室にエアコンがとうとう取り付けられましたが
それ以前からエアコンが入っている場所が名農には数カ所あります。
まず校舎内であればこのクリーンルーム、そしてお隣の情報処理室。
農場にいくと施設園芸実験室内の植物培養室、
さらに大型水耕温室を制御するコンピュータのある準備室にも入っています。
2018年、作物による水質浄化研究を大型水耕温室で行なっていましたが
ガラス温室なので夏は高温。水を採取しては急いで準備室に逃げ帰り
エアコンのきいた準備室で数時間にもわたる分析をしていたものです。
ただ設置場所から考えるとこれらのエアコン、
いずれも植物や植物の快適環境を維持するコンピュータのためのもので、
人が涼むためのものではありません。植物第一、さすがは農業高校です。
さてそんな厳しい暑さの中、名農では体育祭の練習が本日14日から始まります。
練習は放課後、3年生が後輩を指導しながら1週間ぶっつづけ。
体育祭はみんな熱くなるものですが、くれぐれも熱中症には気をつけましょう。
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