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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ジュースの見分け方

2023年01月04日 | 生物生産科
生物生産科は立派な加工室を持っており、
そこでジャムやタレ、さらにはパンなども作られます。
そんな名農のたくさんの加工品の中で
誰もが定番商品にあげるのがリンゴやブドウのジュースです。
今年もご覧のように完成しました。
さてジュースといえば果汁100%のものだけを指します。
なぜなら食品表示法で定められているからです。
細かな基準はありますが、簡単に言えば10%〜100%未満は果汁入り飲料。
皆さんも容器裏の表示を確かめて購入されていると思います。
しかし表示を見なくてもわかる裏技があります。
それがパッケージデザイン。もしパッケージに
野菜や果物の「断面」のイラストや写真が使われていたら
それは果汁100%、つまりジュースです。
それ以外の飲み物は野菜や果物の断面は載せられないのです。
さらに面白いことに果汁5%未満の飲料は
野菜や果物のイラストすら載せられないのです。
このルールは「果実飲料等の表示に関する公正競争規約」で
定められています。なお果汁100%は必ず野菜や果物の断面を
載せなければならないわけではありませんのでご注意を。
ところでジュースの後にある京都大学と名農のコラボインタビューボードは
協働で雪国向きLED信号機開発に取り組む際の記者会見に使ったもの。
雪の季節になると。難しい研究に挑んだ当時のTEAM FLORA PHOTONICSと
特任チームRED SIGNALSを思い出します。
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名農で食品開発

2022年12月13日 | 生物生産科
先日、コンビニエンスストアで、またまた高校とコラボしたパンを見つけました。
今までも岩手県や秋田県の農業高校がコンビニとコラボしたパンを見つけるたびに
紹介してきましたが、今回は名農のお隣の農業高校。
どうやら青森県特産のリンゴとブドウのジャムなどが入っているようです。
この学校は青森県で1番古い農業高校、県の全高校を含めての3番目に古い
歴史と伝統のある高校。実はこの高校が令和3年4月から校名を変え、
さらに学科構成もリニューアルして再出発したのです。
新設された学科は食品科学科と普通科。
もしかしたらこのパンは、食品系の学科の学習成果かもしれません。
さて名久井農業高校でも生物生産科で食品製造について学ぶことができます。
食品製造実験室は立派で、製造販売できる資格も持っています。
文化祭で人気の各種ジャム、タレや味噌などの加工品は
すべてここで製造されたものです。
授業では基本的な製造の知識と技術を学びますが
この実験室を使って課題研究で新商品開発に取り組んでいるのが加工班。
フローラ同様10名もいない少数精鋭で頑張っています。
パンも焼くことができる立派な施設を自由に使えるなんて贅沢。
羨ましい限りです。
中学生の皆さん、食品開発は楽しいものづくりです。
一緒に学んでみませんか。
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世界一

2022年10月13日 | 生物生産科
名農の職員玄関は名物の青果販売所。
季節の野菜や果物、時には加工品が並びます。
基本、誰でも購入できるので、名農生はもちろん
来校されたお客様もよく帰り際に購入されています。
さて現在の主力商品は中生のリンゴ。
この日は「世界一」が販売されていました。
価格は1個100円と名農にしては高め設定ですが
この大きさをみると納得です。
うれしいことに美味しい食べ方についても表記されています。
販売所を眺めているとサクランボやモモほど名農生は並びません。
それはなぜでしょう。まずリンゴの難点は重いこと。
名農生がカバンに入れて持ち帰るにはそう何個も買えません。
また産地のため食卓にはいつもリンゴがあるからかもしれません
そういえば昔の名農生は、家のおやつがどこもリンゴ。
したがって農場で収穫したリンゴを
ときどき授業で試食してもらますが
もう飽きたとあんまり喜んでくれませんでした。
さて日本人の果物摂取量がこの50年で半減しています。
いわゆる果物離れです。
国が示す食事のガイドでは1日の果物摂取量は200g以上。
美味しい収穫の秋です。みなさんリンゴを食べましょう。
なお水の国際大会でもし大賞を受賞したらお世話になったみなさんに
「世界一」をプレゼントしようと考えていましたが計画失敗。残念です。
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これはユニーク

2022年10月07日 | 生物生産科
よく◯◯サミットというイベントがありますが、これはユニーク。
「全国ねぎサミット」です。九条ねぎ、下仁田ねぎなど全国には
さまざまな在来種がありますが、確かに食べ比べたことはありません。
それがこのイベントに行くと、いろいろな種類のねぎを
手に入れることができるので、地味ながら人気。
2021年はコロナで中止になりましたが、今年は開催予定だそうです。
さてそこに登場するのは我らが「南部太ねぎ」。
南部町の皆さんと一緒に生物生産科伝統野菜班が
カモではありませんが、自慢の太ねぎを背負って参加する予定です。
他のねぎよりも甘いのは成分分析ですでに実証済み。
美味しいねぎであるのはデータで示されていますが
九条ねぎなどと比べると、如何せん知名度がまだ低いのが欠点です。
会場に試食会があるかどうかはわかりませんが
ぜひ皆さんに食べてもらいたいものです。
ところで昨日は全国的に急に寒くなりました。
青森では八甲田や岩木山が初雪。紅葉の前に雪とは驚きです。
しかし今年の全国ねぎサミットが山形県新庄市で開催される
10月8日〜9日の2日間はまた気温が上がる予想。
先日は全国募集もあり、休み返上で上京している名農生ですが
体調を崩さないようがんばりましょう。
収穫の秋は農業高校生が主役なのですから。
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水量が減ってる

2022年10月01日 | 生物生産科
今日から10月。南部町も秋真っ只中。
今、名久井農業高校ではまもなく中生リンゴの収穫が始まります。
こちらは町のシンボルでもある馬淵川と名久井岳。
果樹園である第1農場に行くには、この馬淵川を渡っていきますが
爽やかな秋風が吹いて、とても気持ちいいものです。
昔は川を遡上するサケを眺めているうちに
授業に遅刻したと言い訳をする生徒がいましたが
左側に見える建物はサケの孵化場。まんざら嘘ではありません。
馬淵川は今年、大雨で氾濫しそうになりましたが、
これがいつもの水量です。年々少なくなったように感じますが
おそらく原因はこの中洲。
大雨で土砂が次第に堆積しているのでしょうか。
ずいぶん大きくなっています。
このままいくと大きな馬淵川がふたつに分かれてしまいそうです。
また川底が浅くなると氾濫しやすくなります。
そろそろ掻き出す頃合いではないでしょうか。
中洲のことを中之島といったりもします。
今に名久井中之島ブルースなんて歌ができるかもしれません。
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