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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Raspberry Pi

2024年08月06日 | 生物生産科
生物生産科といえは名久井農業高校の野菜と果樹学習を一手に引き受ける学科。
かつて名農には水稲と畑作を学ぶ農業科と
果樹と野菜を学ぶ園芸科という2大勢力がありました。
しかし水田がなくなってしまったことから、農業科の学習分野が大幅に縮小。
したがってこの生物生産科は、当時の園芸科と水筒を除いた農業科の学習を
ほぼ受け継いだ学科になっています。
かつての園芸科と違うところが食品製造分野の導入。
名農には立派な食品加工の施設がありますが、
ここを使って次々と新しい加工品を試作販売しているのです。
これはジャム。それもイチゴではなく南部町名産のサクランボです。
酸味が強いのでアイスクリームやヨーグルトにトッピングすると
美味しいとのことです。昔、TEAM FLORA PHOTONICSは
摘果リンゴのアップルピューレを開発し、大会に出場しました。
豊富なポリフェノールと酸味がとても美味しく、
FLORAは放課後に調理室に集まり、摘果リンゴ丸ごとアップルパイを作ったものです。
このジャムもパイにしたらどうでしょう。美味しいチェリーパイになるはずです。
ところで昔、京都大学で開催された科学コンテストに出場した際、
「ラズベリーパイ」を使って装置を作ったという高校や大学がよくありました。
工学系の発表なのに、どうして食べ物が出てくるんだろうと
最初はトンチンカンでしたが、調べてみるとイギリス製の教育用コンピュータの名前でした。
1〜2万円から購入でき、いろいろプログラミングできるので使われていたんですね。
また表記はPieではなくPi。その世界では常識らしいのですが、
畑違いのFLORAはまったく知りませんでした。逆を考えるとFLORAが常識としている
栽培知識は他分野の方はわかりません。いかにわかりやすく伝えるかが大切です。
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サクランボジャム

2024年07月08日 | 生物生産科
生物生産科加工班の無人販売所。
職員玄関に設置されているため、名農生はもちろん
来校されたお客様も購入することができます。
ショップの特徴は少品目、少数量。
でも新商品がどんどん出てくるのです。
この日はサクランボジャムが販売されていました。
嬉しいことに価格はワンコインとリーズナブルな設定。
販売にならないB級品を材料にしたのではないかと思われますが
市販されているサクランボ ジャムは、もっと高価。
まさに産地ならでは、生産者ならでは特権を生かした加工品です。
また品種の違う2つのジャムが用意されているところも
消費者ニーズをくすぐる優れたテクニック。いい勉強をしています。
しかし数量が少ないので、この商品も棚からなくなると
おそらく完売。次の商品に変わるはずです。
名農の加工品は一期一会。いつ次会えるかわからないのでも
ビビッときたらすぐ購入しましょう。
さて今年の南部町のサクランボ狩りは不作のため
予定よりも早く終了となりました。
情報では大産地である山形県も不良だったとのこと。
これも温暖化でしょうか。不気味です。
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初夏の名久井岳

2024年06月26日 | 生物生産科
ここは名久井農業高校の第3農場。初夏の名久井岳を望む素敵な農場です。
大きな野菜圃場ですが、ここはその片隅にある小さな畑。
さまざまな野菜が栽培されています。どうやら生物生産科の生徒が
課題研究などの授業で自由に栽培できる区画かもしれません。
さて現在は朝8時すぎ。すると1名の女子生徒がこの畑で
ジョウロで水をかけていました。もちろん授業前です。
課題研究かと一瞬思いましたが、すぐに別の理由が頭に浮かびました。
そこで出た質問が「農業経営シミュレーションですか?」。
するとにっこり笑顔で「そうです!」と答えてくれました。
この科目は本校の現校長と前任校の三本木農業高校で考案したもの。
模擬農業経営法人を作って栽培する野菜、栽培方法、売り方などを
すべて自分で考え実行してもらい、最後は経営分析を行うという
超実践的な学校設定科目です。考案したのは2000年頃。
生徒に自由と責任を与える逆転の発想とコーティングの手法を使った指導法が話題となり、
たくさんの農業高校から視察を受けたり、また講演に招かれたものです。
一番驚いたのがサボりがちの生徒の目の色が変わったこと。
朝早く農場にやってきた生徒が、黙々と野菜に水をかけて汗を流しているのです。
これには驚きました。またこの現象は、プレーヤーである生徒が変わっても
嬉しことに毎年、目にしてきました。目標を持つとは人は変わるんですね。
現在この科目は名久井農業高校でも、また他県でも導入されているそうです。
そんなことで、もしかしたらと思い質問したというわけです。
なんだか今日は良い日になりそうです。
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桜桃忌

2024年06月19日 | 生物生産科
フルーツの里「南部町」。まもなく始まるサクランボ狩りのPRも始まり
だんだん盛り上がってきました。
しかし南部町は全国有数のリンゴの産地でもあるのです。
リンゴといえば青森県でも日本海側の津軽地方というイメージがあります。
確かにその通りですが、この南部町は太平洋側にありますが
低音多湿のヤマセが流れこみにくい地形。
そのため奇跡的に温暖で2006年データでは町村別リンゴ生産量で全国7位と
リンゴの大産地にもなっているのです。
こちらは現在のリンゴ。まだピンポン玉より2回りほど大きいサイズです。
おそらくたくさん着いた実の中から、良いものを残し
小さかったり歪な形のリンゴを摘み取る摘果作業をしているのではないでしょうか。
広い農園。小さな果実を摘み取るのはなかなか作業がはかどらなく
苦戦しているかもしれません。名農でリンゴ担当は生物生産科。
サクランボの収穫も始まるので、大忙し。頑張ってもらいたいものです。
ところで思ったより収穫量が落ちているというサクランボ 。
暖冬が原因ではないかともいわれているようで、
今年もサクランボ は貴重なようです。
さらに雨が多いと割れてしまい農家は打撃を受けます。
梅雨入りも近づいており、収穫を目前にして空模様が気になる南部町。
今日は太宰治の命日「桜桃忌」です。
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La Nano Teramis

2024年06月08日 | 生物生産科
職員玄関前の名農無人販売所。
季節の野菜や果物が並びます。
しかしそのお隣にあるワゴンがこれまた名農生に人気なのです。
これは食品製造班が製作したもの。
ジャムからご飯のお供になるものまでいろいろあります。
アンテナショップ的な役割があるので、少量多品目が特徴。
感覚としては100円ショップ。次から次へと新商品が並ぶので
買いに来る名農生も楽しみのようです。
先日、FLORA HUNTERSの3年生が放課後活動をするため
土肥実験室にやってきましたが、不思議なものをもっています。
なんとイタリアのお菓子「テラミス」ではありませんか。
ワゴンから購入したようですが、こんなものも作れるのかとみんな驚いていました。
次は何が並ぶのでしょう。期待してしまいます。
さて無人販売所はそろそろサクランボの時期。
しかし情報では今年は実の数が少ないようで、
地元でも赤い宝石になるかもしれません。
先生、生徒関係ない壮烈な争奪戦が始まりそうです。
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