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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

FFJとQ1

2025年08月26日 | 環境システム科
農業クラブ(FFJ)の東北大会で除草剤の泡散布技術について発表するFLORA。
ご存知のとおり、先月下旬に彼らは「知の甲子園」といわれる
Q1発表会でもこの研究を発表し、日本一に輝いています。
発表時間はどちらも10分以内。Q1が先に行われたので
FFJの発表はこれを少しアレンジして作られました。
さてここだけの話。Q1とFFJでは同じテーマの発表ですが
科学性の面においてかなり違います。
どちらの方が科学性が高い仕上がりだと思いますか?
答えはQ1。特に泡の表面張力試験について丁寧に説明しています。
しかしFFJの方は細かい数字などは端折っています。
その代わりFLORAが行っているモニタリングや
普及啓発活動などに少しボリウムを割いています。
FFJも科学性を目標の一つにしていますが
研究とはいわずプロジェクト活動といいます。
おそらくこの「活動」という言葉は、
生徒たちの取り組みを指すとFLORAは考えています。
したがって研究発表ではあまり使わないメンバーが活動している風景、
失敗を含めた試行錯誤などの様子がわかる画像や
感情などを表現する言葉を多用しています。
大会によって内容構成や画像、表現まで変えるFLORAです。
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Where are you from

2025年08月26日 | 環境システム科
砂漠の砂の研究に2023年から取り組んでいるFLORA。
今まではナミビアのナミブ砂漠の砂を用いていました。
ところがFLORAの倉庫にある在庫もだいぶ減少。
そこで新しい砂漠の砂を手に入れました。
ところが問題発生!原産国が中国であること以外、わからないのです。
中国にはゴビ、タクラマカンなどたくさん砂漠があり
その土地によって性質が異なるといいます。
研究を進めるうえ、どこの砂なのかを知る必要があるの困っていたところ
実験をしているうちに偶然にも、その疑問が解けました。
この赤い砂を見てください。水を加えて乾燥させたものですが
ご覧のように固化しています。もちろん指など入りません。
赤くて微細な粒子、そして濡れた後に乾燥するとガッチリと固化する性質。
調べてみるとこの特異で厄介な性質をもつ砂漠はひとつだけ。
「黄土高原」です。黄土高原は土壌流出、塩害、砂漠化が激しいことで
知られている中国北西部の砂漠。微細で固化しやすいとは
なんとも厄介な性質。その砂が土肥実験室にあるとは不思議です!
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物足りないかもしれません

2025年08月25日 | 環境システム科
これはこの春卒業したFLORA HUNTERS AQUAがまだ2年生の時のもの。
土肥実験室でそれぞれ分かれてMacに向かっています。
実はこの年、学会の高校生発表会にオンラインで参加したのです。
でも彼らは研究を始めてまだ半年あまり。
立派な成果は出ていませんが、今の自分の腕試しというつもりで
多くのメンバーがそれぞれ自分のテーマで参戦しました。
しかしオンラインというのはつまらないものです。
リアルタイムに質疑応答をするのではなく、
約1週間の期間中にチャットで書き込まれた質問に対して
彼らが時間を見つけて回答するというもの。
したがってドキドキすることなどなく、なんとも楽しくありません。
とはいっても全メンバーが県外で開催されている大会に参加するには
あまりにも費用がかかります。オンラインは仕方がないのです。
さて9月になるとまた高校生向けの学会発表会があります。
しかし残念ながら今回もオンライン。1学期に対面で発表してきた
2〜3年生にとってはおそらく物足りなく感じるはずです。
でもオンラインのおかげでJr.も含めて10名のメンバーが体験できるのですから
文句はいえません。そろそろ発表会の準備を始める予定です。
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風穴を開けろ

2025年08月25日 | 環境システム科
農業クラブ東北大会に出場したFLORA HUNTERS。
今まで先輩が成し遂げていない全国大会出場のミッションに挑んでいます。
2009年に結成してから何度か東北大会出場の機会があり
その度に先輩たちは高いハードル越えに挑戦してきました。
しかし東北を制するものが全国を制するともいわれるほどの高いレベル。
毎回、悔し涙を飲んできました。
そのうちFLORAは国際大会に出場するようになり
忙しい時期が被るため、いつしか東北大会はもちろん、
県大会にすら出場しなくなっていました。
全国紙やニュースでFLORAの名前は聞いたことがあるけれど
農業クラブの大会には出場しないので、他の農業高校生から
本当に実在するのかと噂されたこともあります。
そんな歴史があるので、今回の農業クラブ復帰は
とても感慨深いものがあります。
これは発表当日の朝、ホテルの部屋で最後の練習をするFLORA。
誰もできなかった東北の壁に風穴を開けようとしています。
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会話のラリー選手権

2025年08月24日 | 環境システム科
今年、春から大会に8回も出場しているFLORA。
そのうち4回は原稿あり、そして4回は原稿なし。
特に農業クラブの大会は1秒でも時間オーバーすると減点。
さらに事前提出した原稿通りに読まないと減点されることもあり
どうしても原稿が必要です。しかし学会主催のポスター発表などは原稿なし。
テーマについてフリートーク。自由なディスカッションを楽しみます。
かつて園芸科学科時代、ポスター発表にハマっていたメンバーたちは
ある時、農業クラブの大会に出場することになりました。
そこでいった一言が最高、「原稿通り読むならロボットでいい!」。
まさにその通り。自由な会話を楽しんできた彼には
きっと物足りなかったのだと思います。
さてこちらはボランティアの大会の練習をしている初出場の2年生とJr.。
同じ部活の先輩後輩です。指導しているのは3年生たち。
先輩が後輩を育てるのはFLORAの流儀ですが、なんだか楽しそうです。
なぜならこの大会は原稿など一切なし。話す内容は決めていますが
その場に応じて自在に話題をコントロールしながら会話を楽しむスタイルです。
ゴールを目指して凸凹道路を運転する会話ラリーの楽しさを感じる後輩たち。
大会は昨日から始まり本日まで。
楽しみたいと思います!
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