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感想:『とある飛空士への恋歌 2』

2009年10月24日 16時32分56秒 | 本と雑誌
とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)
価格:¥ 600(税込)
発売日:2009-07-17


1巻がプロローグならこの2巻は序章。巨大な浮島イスラでの日常が幕を開けた。

学園生活がメインとなった本書は、青春小説っぽくなっている。主人公のヘタレっぷりは相変わらずだが、それでも好きな女の子の前で一所懸命にヘタレ振りを見せないように健気に振舞う姿は好感が持てる。男の子は女の子の前では見栄を張ってナンボの世界。

アリエルの料理の腕と、特に彼女の作るラーメンは見所の一つと言えよう。ベタだけれど彼女のキャラクターがこの作品を大いに支えているわけだし。
全250ページの物語の245ページ目に巻頭カラーに記された言葉、「でもせめていまは、たわいない希望を語ってみたい」が登場する。そう、たわいない希望を語りたいほどの日常をせっせと築き上げてきただけに、残る5ページが衝撃となる。

以下ネタバレ。

本書ではまだ戦争は予感の段階って感じだが、恐らく今後は戦いの日々が始まるのだろう。戦争と隣り合わせの学園生活と言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』や『高機動幻想ガンパレード・マーチ』が目に浮かぶ。本書で登場した若い飛空士たちが、この試練にどう立ち向かうのか。非常にワクワクした気持ちで次巻の刊行を待ちたい。


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