奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

最先端の意味

2007年05月18日 21時20分08秒 | アニメ・コミック・ゲーム
ゲーム制作に限った話ではないが、最先端をグイグイと引っ張る存在が無ければその分野は停滞しやがて廃れてしまうだろう。ゲーム業界に対してそんな危惧を抱いていたが、業界内にも同様の思いを持った人がいるようだ。

Wii、DS好調の陰で、ゲーム制作技術は衰える一方?

ゲームのプレイヤーをコアとライトに分類することはよくある。ゲームの進化と共にライト層がついていけなくなり、それがゲーム離れを生み出したが、WiiやNDSによって再びライト層を取り込むことに成功した。近年の国内ゲーム業界の分析としてよく言われる事だ。

しかし、コアな一ゲームファンとしてはここ最近のゲーム業界は完全に停滞しているように見える。ゲームに求めること、それはゲームでしか味わえない斬新な体験をしたいということだ。ゲームならではの面白さに触れたいのだ。だが、巷に溢れるゲームのほとんどはどこかで見たようなものばかりだ。

ライトユーザーに狙いを絞ったゲームが出ることは構わない。また、キャラクターを売りにしたゲームも別にいい。ただそればかりになってしまっている現状を憂える。
商売として考えれば、それでもいいのだろう。だが、ゲームの市場は国内ばかりではない。そして、ゲームを文化として捉えれば、明らかに国内では衰退の道を歩んでいるよう目に映る。

最先端の技術は国内市場向けにはもはや武器とは言えない状況なのは確かだ。MMORPGなどネットゲームの世界では日本は後進国に甘んじている現状もある。売れることは大切だろうが、目先だけでなく将来を見据えた方策が必要な時期に来ている。
最先端の技術開発が山の頂上だとすれば、それが高くなればなるほど裾野は広がり、全体に底上げが図られる。ゲームの可能性という観点からも、売れるゲームだけでなくゲームの新たな地平を探求することは重要だ。(TV)ゲームの歴史の短さからすれば、日本の優位性が失われるのに時間は掛からないだろう。いや、もう失ってしまったのかもしれないが。