5人の主人公の一人、ワルキューレのグウェンドリンのシナリオをクリアした。HPレベル32、サイファーレベル38と高めのレベルでのクリアとなった。
シナリオは国内のものというより洋物っぽいファンタジーだ。セリフ回しは『グリムグリモア』同様に短い中に凝縮されている。最低限の説明で想像の余地を残す作り方も一緒。『オーディンスフィア』では一つの歴史を5人の主人公で体験できるため、より複雑な仕掛けが用意されていそうだが。
シンプルな中にはっきりしたキャラクターを置いた『グリムグリモア』と違い、複雑な物語を表すようにキャラクターもいまだつかみ所がない感じはする。リレ・ブラウに感情移入できたようにはグウェンドリンに対してできなかった。芝居でも見ているかのような距離感が『オーディンスフィア』にはあると思う。
グウェンドリンのシナリオだけで、『グリムグリモア』のシナリオ全てに匹敵するとは大げさだが、ボリュームに関しては昨日の記事でも触れたように圧倒している。5人のシナリオをクリアした後にも何か用意されているようで、最後までプレイするとどれくらいの時間が掛かるか予想できないほどだ。
ただ同時に先の長さに呆然とする思いも残る。経験値稼ぎや金策などをやっているとこのゲームへの熱意が掻き消えてしまいかねない感じだし。
問題は戦闘部分。三段階ある難易度の真ん中でやっているが、最も易しいレベルに落とすかどうか検討中だ。戦闘自体に楽しさを感じられないことが大問題で、だんだんといい加減なプレイになりつつある。ある程度経験値を稼いで、アイテムを十分に用意すればアクションが苦手でもクリアは可能だが、その手間隙がかなりめんどくさい仕様となっている。
アイテムは最初16個、その後はカバンを買うことで増やすことができるが(最大48個)、カバン単位でしか並べ替えできないし、合成のたびにカバンから外に落ちるなど何かと面倒な感じがしてしまう。回復や攻撃などに非常に力を発揮するのだが、そのための準備に時間を取られることとなる。
通貨が5種類あり、レストランなどで食事するためには特定の貨幣が必要とされる仕様などははっきり言って無意味な足かせだ。細かな点で無駄に面倒な仕様があちこちにあり、それがストレスを生み出している。
そして、グウェンドリン編のラストのボス戦ではひどい処理落ちが目立った。アクションゲームとして、苦手な人でも難易度やアイテム使用で乗り切れるような作りになっているのだが、もっと単純に面白さをこの戦闘に見出すことができない。
レストランでの食事シーンなど見せ方へのこだわりは素晴らしい。だが、ゲームの核の部分がこれでは高い評価はできない。非常に作り込まれた作品なのに、肝心の戦闘部分が楽しめなければストーリーを追うことへのただの足かせと感じてしまう。
『グリムグリモア』のRTSは戦術を知ることでプレイヤーが確実に成長できるゲームだった。しかし、『オーディンスフィア』のアクション部分はアイテムをどれだけ用意するかといった準備の差が結果に現れるゲームとなってしまった。力を入れすぎてかえって洗練されずに完成してしまった、そんな印象を強く受けてしまうゲームだ。
シナリオは国内のものというより洋物っぽいファンタジーだ。セリフ回しは『グリムグリモア』同様に短い中に凝縮されている。最低限の説明で想像の余地を残す作り方も一緒。『オーディンスフィア』では一つの歴史を5人の主人公で体験できるため、より複雑な仕掛けが用意されていそうだが。
シンプルな中にはっきりしたキャラクターを置いた『グリムグリモア』と違い、複雑な物語を表すようにキャラクターもいまだつかみ所がない感じはする。リレ・ブラウに感情移入できたようにはグウェンドリンに対してできなかった。芝居でも見ているかのような距離感が『オーディンスフィア』にはあると思う。
グウェンドリンのシナリオだけで、『グリムグリモア』のシナリオ全てに匹敵するとは大げさだが、ボリュームに関しては昨日の記事でも触れたように圧倒している。5人のシナリオをクリアした後にも何か用意されているようで、最後までプレイするとどれくらいの時間が掛かるか予想できないほどだ。
ただ同時に先の長さに呆然とする思いも残る。経験値稼ぎや金策などをやっているとこのゲームへの熱意が掻き消えてしまいかねない感じだし。
問題は戦闘部分。三段階ある難易度の真ん中でやっているが、最も易しいレベルに落とすかどうか検討中だ。戦闘自体に楽しさを感じられないことが大問題で、だんだんといい加減なプレイになりつつある。ある程度経験値を稼いで、アイテムを十分に用意すればアクションが苦手でもクリアは可能だが、その手間隙がかなりめんどくさい仕様となっている。
アイテムは最初16個、その後はカバンを買うことで増やすことができるが(最大48個)、カバン単位でしか並べ替えできないし、合成のたびにカバンから外に落ちるなど何かと面倒な感じがしてしまう。回復や攻撃などに非常に力を発揮するのだが、そのための準備に時間を取られることとなる。
通貨が5種類あり、レストランなどで食事するためには特定の貨幣が必要とされる仕様などははっきり言って無意味な足かせだ。細かな点で無駄に面倒な仕様があちこちにあり、それがストレスを生み出している。
そして、グウェンドリン編のラストのボス戦ではひどい処理落ちが目立った。アクションゲームとして、苦手な人でも難易度やアイテム使用で乗り切れるような作りになっているのだが、もっと単純に面白さをこの戦闘に見出すことができない。
レストランでの食事シーンなど見せ方へのこだわりは素晴らしい。だが、ゲームの核の部分がこれでは高い評価はできない。非常に作り込まれた作品なのに、肝心の戦闘部分が楽しめなければストーリーを追うことへのただの足かせと感じてしまう。
『グリムグリモア』のRTSは戦術を知ることでプレイヤーが確実に成長できるゲームだった。しかし、『オーディンスフィア』のアクション部分はアイテムをどれだけ用意するかといった準備の差が結果に現れるゲームとなってしまった。力を入れすぎてかえって洗練されずに完成してしまった、そんな印象を強く受けてしまうゲームだ。