オーディンスフィア 特典 豪華設定資料集付き 価格:¥ 7,329(税込) 発売日:2007-05-17 |
グウェンドリンの第3章終了までプレイしての感想を。
どうしても同じヴァニラウェアの『グリムグリモア』との比較してしまうところだが、明らかに勝っているのはボリュームだ。現在はまだグウェンドリンしか操作できないが、最終的には5人のキャラクターでストーリーを進めていくことになる。すべてをプレイし尽くすには相当の時間を要することは間違いない。
ストーリーはまだ序盤でなんとも言えないところ。キャラクターもこれまでは『グリムグリモア』ほどのインパクトは感じない。イベントシーンではキャラクターがそのまま演技をして、細部まで描きこまれているのは確かだが、これも『グリムグリモア』の芸の細かさと比べて秀でているとまでは言いがたい。
システムはRPGというよりもアクションゲームと呼ぶべきだろう。攻撃力とHPはそれぞれ個別に経験値があって成長していく。それでも印象は横スクロール型のアクションゲームといった感じだ。そして、アクションゲームとしては、微妙な感じを受けてしまう。
□ボタンで攻撃し、4回まで繋がる。↑を押しながらの対空攻撃や↓を押しながらの吹き飛ばし攻撃などもあるが、基本操作は至ってシンプルな作りとなっている。グウェンドリンにはこれに加えて滑空攻撃があり、これらの組み合わせで敵を倒していくこととなる。攻撃自体の操作感は悪くはないが、敵との間合いが掴みづらい。
また、特殊攻撃としてサイファースキルと呼ばれる大技や、アイテムの使用による攻撃・回復があるが、こちらは操作感が悪く、使いにくい印象を受けた。
難易度設定があり、いつでも変更可能となっている。3段階で、その真ん中でプレイしている。各ステージは短めで、死んだ場合はそのステージの最初からプレイ再開となる。ゲーム開始直後は操作に不慣れなせいもあるが、結構死にやすいように感じた。
また第3章では敵の攻撃によって「凍結」させられることが多く、中ボス相手に勝てない状態となってしまった。ただ救いは経験値やアイテムなどを維持したままその章の最初に戻ることができたので、第2章でプレイしたエリアで経験値やお金を稼いで改めて第3章をプレイしてクリアまで到達した。
回復アイテムをきちんと確保しておくことや、薬品類を使うことである程度攻略は容易になるが、ある程度の慣れやクリアしたエリアでの稼ぎは必要に思える。
変わったフューチャーは、アイテム周りにいくつか見られる。
種を植えると、敵を倒したときに出現するフォトンを吸収して成長し、実を付ける。この実は回復アイテムとなっている。HPは回復アイテムを食べることで経験値が得られるので、積極的に種を植えて収穫する必要がある。回復アイテムはショップでも購入できる。
薬品は合成で作ることができる。レシピを得る必要があるが、比較的容易に合成できるのでどんどん使っていくことができる。攻撃や防御、状態異常回復など多岐にわたって利用できる。
装備品は1点のみ装備できる。それぞれ特徴的な品なのでどれを装備するか悩みどころだ。
持ち物はすぐにいっぱいになりやすい。第3章でかばんが買えるようになり、持てる量を増やせるようになった。それでもいろいろと持ち物は多いので、金庫みたいなものも欲しかったところだ。
戦闘に関しては、単調な感じがする。キャラクターによって変わるのだろうが、力押しで押し切る戦いになりがちだ。グウェンドリンの場合、ボス相手だと滑空攻撃を繰り返すだけになってしまう。頭を使うというよりも反射神経を頼りにひたすら攻撃を繰り返す感じだ。
まだ始まったばかりで、今後大きく印象が変わるかもしれないが、現時点では取り立てて目新しさもなく、大雑把な感じのアクションゲームっぽさが前面に出ている気がする。まあレベルを上げることである程度難易度が緩和されるので、全く歯が立たないという感じでもないので、アクションゲームが苦手でもなんとかやってはいけるが……。
ボリュームはあるのだが、それがかえって前途多難に思えてしまう。プレイしていくうちにハマっていけるかどうか、それが問題だ。