酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

麻生は「右バネ」に頼るしかない?

2009-08-18 06:00:01 | Weblog
 衆議院選挙がきょう公示される。〝前技〟が異様に長く、もう投票日でもいいぐらいの感覚だがこれからが本番とは、やれやれだ。

 ここまでのところ、民主大勝のムードは揺らいでいない。17日に開かれた主要政党6党の党首討論でも質問は鳩山由紀夫に集中、政権交代が現実のものになりつつあることを印象付けた。

 《日本記者クラブ主催の6党党首討論会が17日、東京・内幸町の同クラブで開かれた。麻生太郎首相(自民党総裁)は「自民党には一貫性ある公約とそれを実行する力がある」と政権担当の実績を強調し、景気回復を最優先にする考えを表明。民主党の鳩山由紀夫代表は自民党や自公連立政権を批判、「官僚任せの政治に終止符を打つ。民主党に政権交代の力を与えていただき、一緒に『チェンジ』で日本をよみがえらせたい」と訴えた。政権交代の現実味が高まる中、各党首からは鳩山氏への質問が相次いだ》=毎日jp=

 討論で精彩がなかった麻生太郎が、唇をゆがめて噛み付いたのが民主党鹿児島県連の「党マーク」問題だ。「赤い丸二つは日の丸を切り刻んだものだ。国家の象徴を切り刻むとは許しがたい」。

 お怒りはごもっともだが、党首討論で言う話か。地方県連の不手際を「一事が万事」とばかり民主党叩きに利用するようでは、お里が知れる。靖国神社に参拝して世間を騒がせるようなことはしない、という趣旨の発言をして桜井よし子に叱られたばかりだ。日の丸で民主党の切り込むことで、態勢を挽回したいということなのだろう。

 自らの一連の誤読?について「一言で言えば軽率」と述べた麻生だが、軽率と無知は違う。昨日の党首討論の白眉はイラク戦争をめぐる麻生発言だ。物忘れがいいメディアは過去のイラク戦争などに関心がないようで、扱いは小さいが聞き逃せない重大発言である。

 イラク戦争は間違った戦争だったのではないか、と問われた麻生は「自衛隊はよくやった」と頓珍漢な答弁をした。重ねて「日本がイラク攻撃を支持したのは誤りだったのではないか」と問われる。麻生答えていわく「フセインがいまだに権力を振るい続けていたとしたらもっと大きな危機が来ていたかもしれない。それなりに成果はあった」。

 国際的脅威を与えている独裁政権は、軍事力を行使して打倒するのも許される。麻生はこう述べているのだ。国際法を無視した論理であり、極めて危険な発想だ。この論理を適用すれば、北朝鮮を攻撃しない方がおかしい。

 選挙戦が深まるにつれ、麻生自民党はますます本来路線である民族主義的主張に傾斜していくような気がする。小池百合子は幸福実現党の泉某と手を組むとか。いやー、なんでもありですね。
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