山古志村のチャグは形容しがたい柄の猫で、失礼ながら
私はあのタイプを「雑巾猫」と呼んで愛でてきた。
しかし、あれは「サビ猫」あるいは「べっこう」と呼ばれる由緒
ある柄だったのである。寡聞にして存じませず。
サビ猫を愛するオーナーたちのサイトを見ると、実に多様な、
しかし「あの柄」のニャンコがたくさんいて微笑ましい。
【サビ猫CLUB】
サビ猫たちはオーナーならすぐに見分けられるんだろうなー。
うちの黒猫がよそさまの黒猫たちの中に入ったなら、きっと
私は咄嗟にわからなくなってしまいそうでコワイ。
さてうちにいる2匹目のネコ。これは黒猫がやってきて私にも
ネコ飼い仲間ができた頃、そのうちの1人に熱烈に薦められて
手を出すことに決めた長毛種。
ペルシャ猫の中の一種、チンチラシルバー(元♂)である。
この種にありがちな、妙にひらたい顔が特徴的なのだが
家にきてしばらく、「ずいぶんブサなのが来たなぁ」と思っていた
ところ、ある日急に天使のように可愛らしく見えるようになった。
こちらの目が慣れた…というか、どういうわけかこの種の鼻は
つぶれているほど良い という価値観の元に繁殖されている
らしく、ようやく私にもその審美眼が追いついたということなの
かもしれなかった。

なつっこくて人間臭いところのある黒猫に比べて、どうもこちら
はイヤになるほどマイペースな猫である。
「あの豪華な装いをし、スカーツを曳いて歩いているが如き
ペルシャ猫を想うとき、何か心にときめくものがある」
(猫のいる日々・徳間書店より)
と猫好きで知られる大佛次郎に言わしめる、その優雅さと気品は
うちのチンチラも備え持っているのだが、氏はその文章の前に
「欲しいなと常に心に描いている。少し馬鹿でもよろしい」
と書いている。これも全くそのとおりである。
どうも外観を優先して繁殖し続けると、オツムの方はおいてきぼりに
なるのであろうか。不幸にしてうちの猫は少しおバカな気がする。
あらゆる意味で対照的な2匹と暮らしているわけだが、これが
なかなかに楽しい。
チンチラは普段おっとりしているわりに、ベランダに迷い込んで
きたセミを狩るのにはひどく敏捷で驚かされる。
カチカチと音のする巻き取り式のメジャーも大好きで、音がすると
目を輝かせて飛んでくる。
3kg弱の小柄な体ながら、3人がけのソファを独占して悠々と眠る。

少しでも可愛く見える写真を…と思ったのだが、なかなか難しいね。
私はあのタイプを「雑巾猫」と呼んで愛でてきた。
しかし、あれは「サビ猫」あるいは「べっこう」と呼ばれる由緒
ある柄だったのである。寡聞にして存じませず。
サビ猫を愛するオーナーたちのサイトを見ると、実に多様な、
しかし「あの柄」のニャンコがたくさんいて微笑ましい。
【サビ猫CLUB】
サビ猫たちはオーナーならすぐに見分けられるんだろうなー。
うちの黒猫がよそさまの黒猫たちの中に入ったなら、きっと
私は咄嗟にわからなくなってしまいそうでコワイ。
さてうちにいる2匹目のネコ。これは黒猫がやってきて私にも
ネコ飼い仲間ができた頃、そのうちの1人に熱烈に薦められて
手を出すことに決めた長毛種。
ペルシャ猫の中の一種、チンチラシルバー(元♂)である。
この種にありがちな、妙にひらたい顔が特徴的なのだが
家にきてしばらく、「ずいぶんブサなのが来たなぁ」と思っていた
ところ、ある日急に天使のように可愛らしく見えるようになった。
こちらの目が慣れた…というか、どういうわけかこの種の鼻は
つぶれているほど良い という価値観の元に繁殖されている
らしく、ようやく私にもその審美眼が追いついたということなの
かもしれなかった。

なつっこくて人間臭いところのある黒猫に比べて、どうもこちら
はイヤになるほどマイペースな猫である。
「あの豪華な装いをし、スカーツを曳いて歩いているが如き
ペルシャ猫を想うとき、何か心にときめくものがある」
(猫のいる日々・徳間書店より)
と猫好きで知られる大佛次郎に言わしめる、その優雅さと気品は
うちのチンチラも備え持っているのだが、氏はその文章の前に
「欲しいなと常に心に描いている。少し馬鹿でもよろしい」
と書いている。これも全くそのとおりである。
どうも外観を優先して繁殖し続けると、オツムの方はおいてきぼりに
なるのであろうか。不幸にしてうちの猫は少しおバカな気がする。
あらゆる意味で対照的な2匹と暮らしているわけだが、これが
なかなかに楽しい。
チンチラは普段おっとりしているわりに、ベランダに迷い込んで
きたセミを狩るのにはひどく敏捷で驚かされる。
カチカチと音のする巻き取り式のメジャーも大好きで、音がすると
目を輝かせて飛んでくる。
3kg弱の小柄な体ながら、3人がけのソファを独占して悠々と眠る。

少しでも可愛く見える写真を…と思ったのだが、なかなか難しいね。