goo blog サービス終了のお知らせ 

またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

うちの猫 2匹目

2005-04-12 | ネコ
山古志村のチャグは形容しがたい柄の猫で、失礼ながら
私はあのタイプを「雑巾猫」と呼んで愛でてきた。

しかし、あれは「サビ猫」あるいは「べっこう」と呼ばれる由緒
ある柄だったのである。寡聞にして存じませず。

サビ猫を愛するオーナーたちのサイトを見ると、実に多様な、
しかし「あの柄」のニャンコがたくさんいて微笑ましい。
【サビ猫CLUB】

サビ猫たちはオーナーならすぐに見分けられるんだろうなー。
うちの黒猫がよそさまの黒猫たちの中に入ったなら、きっと
私は咄嗟にわからなくなってしまいそうでコワイ。

さてうちにいる2匹目のネコ。これは黒猫がやってきて私にも
ネコ飼い仲間ができた頃、そのうちの1人に熱烈に薦められて
手を出すことに決めた長毛種。
ペルシャ猫の中の一種、チンチラシルバー(元♂)である。

この種にありがちな、妙にひらたい顔が特徴的なのだが
家にきてしばらく、「ずいぶんブサなのが来たなぁ」と思っていた
ところ、ある日急に天使のように可愛らしく見えるようになった。

こちらの目が慣れた…というか、どういうわけかこの種の鼻は
つぶれているほど良い という価値観の元に繁殖されている
らしく、ようやく私にもその審美眼が追いついたということなの
かもしれなかった。



なつっこくて人間臭いところのある黒猫に比べて、どうもこちら
はイヤになるほどマイペースな猫である。

「あの豪華な装いをし、スカーツを曳いて歩いているが如き
ペルシャ猫を想うとき、何か心にときめくものがある」
(猫のいる日々・徳間書店より)

と猫好きで知られる大佛次郎に言わしめる、その優雅さと気品は
うちのチンチラも備え持っているのだが、氏はその文章の前に

「欲しいなと常に心に描いている。少し馬鹿でもよろしい」

と書いている。これも全くそのとおりである。
どうも外観を優先して繁殖し続けると、オツムの方はおいてきぼりに
なるのであろうか。不幸にしてうちの猫は少しおバカな気がする。

あらゆる意味で対照的な2匹と暮らしているわけだが、これが
なかなかに楽しい。

チンチラは普段おっとりしているわりに、ベランダに迷い込んで
きたセミを狩るのにはひどく敏捷で驚かされる。

カチカチと音のする巻き取り式のメジャーも大好きで、音がすると
目を輝かせて飛んでくる。

3kg弱の小柄な体ながら、3人がけのソファを独占して悠々と眠る。


少しでも可愛く見える写真を…と思ったのだが、なかなか難しいね。

山古志村の猫

2005-04-11 | ネコ
今朝のアサヒ・ドットコムで、4ヶ月生き延びた山古志村の
ネコのニュースを読んだ。

【こちら】

あの雪深い山村で、飼い主ともはぐれ、1匹でどうやって
冬を越したのかと思うと泣けて仕方ない。

倒壊した家に押しつぶされることもなく、どうにか生き延びて
飼い主と再会できてよかったね。

おばさんに背負われて、肩のむこうから顔をのぞかせた
チャグが、なぜか招き猫風のポーズなのがおかしい。

病院に行って、ごはんももらって、たくさんなでておもらいね。

うちの猫 1匹目

2005-04-07 | ネコ
これは当年9歳になる元♂の黒猫。
私が初めて自分で責任持って飼っているイキモノ。
里親募集コーナーで隅っこに隠れてガクガクしているのを
全身真っ黒ですんなりした尻尾なのが気に入ってもらってきた。

おとなしかったのは最初だけで、やたらバカでかい声で鳴く。
人なつこくて、何かというと一緒に寝たがって、呼ぶと真顔で
返事をする。たまにこちらの顔を見ながら、声を出さずに口だけ
パカとあけて鳴いているらしき仕草を見せる。

もらってきてすぐはお腹に虫がいたけれど、それを治して
からは病気知らずで健康だ。

性格はいたって温厚で、爪を切るのも私の膝の上で
パンダ座りの姿勢のままおとなしくしている。

後からやってきたチンチラ猫の面倒もよく見てやっており、
相手は子猫だったので毛繕いしてやったり、尻をなめてやったり。

トイレで砂をかけ忘れてるのを、後からかけなおしてやったり。
それはもう執事のような、こまめさであった。

もはや「飼っている」という言葉がピンと来ないくらい、
この猫どもは私の生活に必要な存在になっている。

雑種だが先祖の誰かにシャム猫がいたらしく、声がデカいのも
そうだが、日なたでよく見ると、体は焦げ茶で頭だけが真っ黒
なのがおかしい。

最近の猫は寿命が延びて、15歳以上のご長寿猫も珍しくない
そうだ。このまま元気で来年になれば彼は10歳。
立派な猫またになって、いつまでも長生きしてほしいものである。