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またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

青春18きっぷで立川~白馬~南小谷~糸魚川

2007-08-26 | 青春18きっぷの旅
18きっぷの3回目は臨時列車の
ムーンライト信州を使うことにした。

立川0:29発→白馬5:36着

ムーンライト信州は全席指定なので、
数日前に指定券(510円)を窓口で購入。

立川には早めに着いたので、
JRの改札を出て右にあるコンビニをのぞくと
モルツのJR東日本20周年記念の
デザイン缶があったのでそれを買う。

ホームに滑り込んできたML信州に乗車。

車内放送が流れ、本日の指定券は
全席完売ですとのことだったが、
ちらほら空席があった。

この列車は登山客が多く、大きなリュックを
背負った中高年が半数をしめている。

隣の女の子は早くも熟睡していたけれど、
私は緊張もあってかなかなか眠れず、
音をさせないように気をつけながら
ビールを飲んだり、読書をしたり。

空調は最初暑いくらいだったのだが、
大月あたりから寒くなり、持参のマスクと
フリースブランケットで冷えを防ぐ。

このブランケットはこの後も列車に乗るたびに
役に立ってくれた。持ってきてよかった…。

ムーンライト信州は深夜の中央本線をひた走り、
茅野を過ぎたあたりからぽつぽつと人が降りていく。

リクライニングはあまり深くなく、
座席もそう広くないこともあって
まんじりともせず夜を明かした私は
北アルプスの夜明けを楽しみに待った。

徐々に空が明るくなっていく。

この、夜明けから早朝にかけての時間は
すごく好きなのだ。静謐というか荘厳というか。
遅寝遅起きなので、普段はあまり目にできないけれど。

信濃大町を過ぎ、ヤナバスキー場前あたりで
霧が発生。そうだ、山なんだから天候について
いつもの感覚でいてはいけなかったな。

雨具を持ってこなかったので心配になったが
5:36に白馬に到着すると霧は晴れていた。

大糸線は6:00発なので20分ほど余裕がある。


銀色の車両がやってきたので乗る。
山へ行く人たちは白馬で散っていったので、
ここから先の乗客は鉄道ファンがほとんどだ。

6:20に南小谷(みなみおたり)着。
ここから糸魚川(いといがわ)まで行く列車は
7:51に来るので、90分待たねばならない。

駅舎の前に滔々と流れている姫川。


美しいエメラルドグリーンのせせらぎに
清浄な空気で癒される。気温は17度くらいだ。

寝不足で朦朧としていたが、
立川のコンビニで買っておいたおにぎりを食べる。

早朝は霧が出ていたので心配していたけれど、
日がのぼるにつれ気持ちのいい晴れになった。


南小谷駅の駐車場に
長野県警のパトカーが停まっていた。

こちらではあまり見かけない車種だなあ。
雪山仕様なのかしら。

警官が近くで速度違反取り締まりを行っている。

山から下ってくる、駅近くを通る道は
たしかにどの車も飛ばしがちではあった。

この時間は列車待ちの旅行者が
あたりを散策していたりするので、
実際危ないのだろう。

ここ南小谷駅はJR東日本とJR西日本の境で、
南小谷から糸魚川まではJR西日本の管轄となり、
非電化区間なのだそうだ。

列車が来るまでまだ30分ほどあるのだが
ホームを見るとすでに二箇所に列ができている。

やがてやってきた電車を見てその謎はとけた。
一両編成で2ドアの昭和中期を思わせる古い車体。
鉄道ファン垂涎の気動車、ということらしい。
大糸線 国鉄メークのキハ52

ボックス席はあっという間に埋まり、
私は窓際の一角に立つことにした。


ドアは手動であける。
しめるのは自動でできるが、手でしめることもできる。
壁に扇風機のボタンがついており、運転席後ろには
路線バスのように区間表と清算箱がある。

古いながらもエアコンがついており、
これがよく効いていて寒い。

時速何キロなんだろう。
のんびり走っているが振動と音がけっこうすごい。


山あり、川ありの美しい景色。

ローカル線には初めて乗ったけれど、
なかなかよいものですね。

キハ52よ、おつかれさまでした。

大糸線前線開通50周年記念のプレートをつけている。

糸魚川駅の有名なレンガ造りの車庫。


18きっぷ利用はここまででいったん打ち切り。
糸魚川から越後湯沢までは特急はくたかに乗る。

*

続きはこちら→越後湯沢駅 越後のお酒ミュージアム ぽんしゅ館




青春18きっぷで伊東マリンタウンの地ビール飲み放題に行く

2007-08-01 | 青春18きっぷの旅
先日、箱根に行こうとして東海道線を待っていたら、
ホームに見慣れない電車が来たのでびっくりした。

調べるとこれは特急踊り子号の間合い運転というもので、
東京発07:24→熱海着09:20→伊東09:48着
12両編成2ドア、前7両が伊東行き、
後ろ4両は熱海で切り離しとなる。



この便に限っては普通列車として運行されるため、
18きっぷで特急車両の快適さを味わうことができる。

川崎駅から乗り込み、運良く横浜で座れたので
そこから終点の伊東まで読書三昧。

シートはふかふかだしカーテンはあるし
リクライニングもできるしラクチンだったなあ。

本日のお目当てはこちら、道の駅 伊東マリンタウン



ここは伊豆高原ビールのレストランがあり、
1500円で地ビールが飲み放題なのと
駅から徒歩でも行かれるので楽しみにしていた。

国道135号線沿いに1.2kmほど歩く。
真横は海。なんだか磯の香りが強い。

レストランは11時からなので、
1時間ほど余裕ができた。

マリンタウンのハーバーには
ぐるりと囲むように遊歩道が設けられている。


気温は30度。スコーンと晴れ渡った空。
汗がつるつると流れ落ちていく。

ハーバーをのぞきこむとイカがいた。


遊歩道のつきあたりはこんな感じだった。



さあ、おまちかねの地ビールだ。
まずは100mlずつの「飲みくらべセット」を頼む。

左から大室、天城、黒スタウト、
季節限定(ヴァイツェン?)、
ヤマモモ(?)スパークリングビール。

大室と季節限定が気に入った。
特に個性的というわけでもないのだが、
無難に美味しいビールだ。

黒スタウトはあっさりスッキリ系だが
ちょっと焦がしすぎではなかろうか。

スパークリングビールはジュースのようで
たいへんのみやすかった。

桜えびと紫蘇の乗った「スルガリータ」。

クラストはカリッと薄く香ばしく、
具も塩気がきいて美味しかった。

こちらは梅酒。
梅錦とエイセンのもの。

ロックでとお願いしたら、右のグラスのように
なみなみと注いできてくれた。とてもうれしい。

こちらは山元酒造の梅酒と、甘夏スパークリング。

市販の梅酒ってけっこう甘いよね。

飲み放題は1時間半なのでそろそろおしまいだ。
また135号沿いに駅まで戻る。


13:04発の東京行き(1番線)に乗る。
駅のキップ売り場で、パスモでグリーン券を購入。
普通列車グリーン自由席なら、グリーン券を買えば
18きっぷでもグリーン車に乗れるのだ。

座席についたら天井にパスモをかざす。
ランプが青にかわり、検札を省略できる。

自由席なので、空いている他の席にうつり、
またパスモをかざすと今度はこちらが緑にかわり、
さきほどの席は赤ランプに戻る。なんだかスゴイ。

ここは二階席で見晴らしがよい。
車内もガラガラだ。
1駅ごとくらいにお盆を手にした
車内販売がまわってくるのに驚いた。

車窓からの根府川あたりの海。


いや~、今日はよく飲んだ!



青春18きっぷで由比の桜えびを食べに行く

2007-07-24 | 青春18きっぷの旅
この夏の青春18きっぷの利用期間は、
7月20日から9月10日までとなる。

今シーズンの第一回目は、春に行く予定だった
静岡県の由比に、桜海老を食べに行くことにした。

由比漁業組合によると、桜えびは
毎年3月下旬~6月上旬の春漁と、
10月下旬~12月下旬の秋漁の
2回のみだそうで、今は漁は休みなのだ。

シーズン外でも桜えびは食べられるらしいので
まずは行ってみようじゃないか。

今日は1人なので、片道3時間の友として
iPodシャッフルと文庫本を3冊用意。

電車に乗りこんだのは昼前だったので
微妙におなかがすいている。

そこでまず、小泉武夫「不味い!」を読破。
見事食欲減退。

おかげで空腹を忘れ、車窓からの風景や、
次に読み始めた宮部みゆき「あかんべえ」に
集中することができました。

*

私のルートは、このとおり。

武蔵小杉(JR南武線)→川崎
川崎(JR東海道線)→熱海
熱海(JR東海道線)→由比

熱海からの電車は3両編成で
地元の乗降客が多い。
由比までの1時間弱は、
往復ともにずっと立っていた。

抜けるような快晴のなか、由比駅到着~。
改札を出て右に向かうと、トップ画像の
さくらエビのアーチがある。

アーチをくぐり、車2台がギリギリ
すれ違えるような細い道を2km弱歩いて、
由比桜えび館に向かった。

途中にあった由比漁港。

画面左を走る道路に遮られて、
ほとんど海を見ることができないのが残念。

じりじりと背中を焼く日差しのなか、
延々歩き続けると左手にお寺があるので、
その低い石段をのぼり、
右手に抜けて桜えび館に到着。


揚げたての桜えびと本格手打ちそばの店、
桜えび茶屋に入る。

14時半と遅かったこともあってか、
感じのいい店員さんに、
「そばは今打っているところなので、
ご飯ものにしてください」と
すまなそうに頼まれたので、
桜海老丼をお願いした。

桜えびたっぷりのかきあげ2枚入り~。

ほとんど桜えびのみといってもいいくらい。
これに漬物とゴボウの小鉢、
お味噌汁がついて1000円だ。

箸袋の裏には、なぜか倉沢屋と書いてあった。

倉沢屋といえば由比の有名店だが
桜えび館はもしかして支店なのかしら?

念願の桜えびはとっても美味しかった。

ここは車で来るお客さんが多いようで、
国道1号に面したこちらが表玄関のようだ。


*

夏休み期間とはいえ、
シーズン外の平日だったためか、
観光客はほとんどいなかった。

駅から歩いていく道の両脇にあった
古い木造の家特有の香りや、
お線香の香りがノスタルジイをそそったなー。

道端で梅を干している家もあって、
急に自分の梅のことを思い出す。
こちらも早く梅雨明けしてくれるといいな。

帰りの東海道線は、根府川駅あたりから
進行方向右の窓いっぱいに
青い大海原が広がっていた。

天気のいい日に来られてよかった。



青春18きっぷで ~おぎのや横川本店で峠の釜めしを食べる~

2007-04-06 | 青春18きっぷの旅
18きっぷはあと3回分残っているので、
峠の釜めし本舗おぎのや横川本店
釜めしを食べに行くことにした。

私鉄の東横線で渋谷まで出て、
JR山手線で渋谷 → 新宿
JR高崎線で新宿 → 高崎
JR信越本線で高崎 → 横川

片道約3時間半でJR分の運賃は2210円。
往復で4420円のところ、今回は1600円だ。

今日は1人で向かうので、迷わないように
ネットで乗り換えのホームを調べると、
なぜか新宿駅に高崎線の表記がない。

どうやら高崎線は湘南新宿ラインと称される電車の
1つとされているらしく、湘南新宿ラインと書かれた
ホームを目指せばよいということらしかった。

高崎線も信越本線もボックスシートだったが
なんだか足元がスースーして寒い。
ひざかけを持ってくればよかったな。

13時頃に横川到着!
横川本店は駅を出てすぐ目の前にある。

客席は20~30席とこじんまりしており、
壁には黄ばんだ新聞記事の切り抜きが貼ってあったりと
たいへんローカルでサービスエリア店のような活気はない。
田舎の駅前の食堂そのままというか。

これがあの全国的に有名な
おぎのやの本店なのかと意外な気もしたが、
創業当時の雰囲気を大事にしているのかな。

さっそく釜めしを頼んだ。


あたたかい釜めしは具もふっくらしていて美味しい。


大満足して箸を置いたが、後になってから
本店で釜めしを頼むと味噌汁がついてくる
という話を思い出した。
今はもうやってないのかな。

むかいのおぎのや資料館を眺めたあと、
腹ごなしに散歩をする。

ウォーキング・トレイル アプトの道。


廃線になった横川~軽井沢間のレールを
埋めて遊歩道にしたものだ。


左のレールは埋め立てず、観光用のトロッコ列車の
ために残して使っている。


かつて電車が通っていた道そのままなわけで、
水平距離9.2kmに対して、高低差が553mという
国鉄随一の難所と呼ばれた急勾配を体感してみたかった。

そびえる碓氷梁。これは車のための道。


丸山変電所跡。
明治44年に建てられ、今は重要文化財になっている。


よく晴れていたが平日のためか、誰もいない道を
1人でずっと歩いていると、なんだか急に怖くなる。
不意に神隠しにあっても誰にも気づかれないような。

峠の湯を過ぎ、一号隧道をくぐる。

トンネルの中は冷え込んでいる。
真夏でもこの中だけはしんと冷えているらしい。

めがね橋まで行きたかったが時間がないので
回れ右して歩き出すと、とうげのゆ駅に
シェルパくんがいたので乗る。


この茶色い本体が車両を押し上げ、
また支えながらおりていく。


覚えのある匂いがすると思ったら
これはディーゼル車だった。

歩いているときには感じなかったが
シェルパ君で下っていくと、かなり急な坂だった。

碓氷峠鉄道文化むらで降りる。
ここは鉄道ファンの聖地と呼ばれる施設らしい。

イギリス・ウィルソン社製のタンク式蒸気機関車
3950「グリーンブリーズ」号の あぷとくん。


めがね橋を模したミニサイズの車両置き場


信越本線は1時間に1本なので、
そろそろひきあげることにしよう。

高崎線に乗り換え、渋谷で降りる。
東横線の中は暖かかった。

18きっぷはあと2回分ある。
期限最終日の10日に友人と2人で出かける予定。



青春18きっぷで ~勝沼ぶどうの丘~

2007-04-02 | 青春18きっぷの旅
3月末日で販売終了した今回の青春18きっぷは、
通常12000円のところ、JR発足20周年記念で
特別価格の8000円だったのだ。

つまり1日1600円でJRの普通列車に乗り放題。
まずは友人と2人で勝沼ぶどう郷に行くことにした。

同行程なら2人で同じきっぷを使うことができる。
向かうは甲州勝沼ぶどうの丘だ。

待ち合わせはJR南武線の武蔵小杉駅。
武蔵小杉(09:00)→立川(09:44)

JR中央線快速(東京-高尾)に乗り換え
立川(09:51)→高尾(10:11)

JR中央本線(高尾-甲府)に乗り換え
高尾(10:17)→勝沼ぶどう郷(11:36)

このルートだと本来なら往復で1人3780円かかる。
今回の18きっぷでは1600円で途中下車も可。素晴らしい。

勝沼ぶどう郷駅は桜が満開だったが
今日はあいにくの曇天。


駅を降りて正面にぶどうの丘が見えるが
直線ではいかれないので、ぐるっと迂回して歩く。

ちょうど昼時でおなかも空いていたので
まずはバーベキューにしよう。

溶岩みたいな多孔石を下からガスで熱して焼く。
地ビールは甲斐ドラフトビール。
ピルスナータイプで美味しかった。

今日は気温が低く、風も強かったので
上着を着たまま食事をした。
晴れていたら盆地を一望できただろう。

おなかがこなれたところで天空の湯へ。
循環式の温泉で、中もそう広いわけではないが
空いていてのんびりできた。

本館でタートヴァンを購入してワインカーヴに入る。
ちょっとしたソムリエ気分。


ワインカーヴの中は広い。
試飲用のボトルがいくつも樽の上に並んでいる。

全部を味見すると帰れなくなりそうなので、
気になったものだけ選んで味見をした。

ピオーネやベリーA、あじろんを使った
甘いタイプのものが口に合った。
両脇にずらりと並んだボトルは買って帰ることができる。

酔っ払う前に引き上げよう。
帰りの電車はちょうど立川行きが来たのでそれに乗る。
中央本線は1時間に2本しか来ないので、
時刻表チェックは欠かせない。

座った途端に眠ってしまい、気がつくと立川だ。
ネオンがまぶしい…。人が多い…。

伊勢丹と高島屋の店内を散策し、
伊勢丹8Fの更科堀井で夕食をとる。

れんこんチョイ辛炒め、菜の花のおひたし、
板わさ、春野菜の天麩羅、蕎麦巻きの
5品に生ビールがついた晩酌セット。


蕎麦はかしわせいろにした。

これがもう、しみわたる美味しさ。
麺類は大好きだ~。

*

ぶどうの丘でお土産に買ったもの。

ワインヨーグルトレーズンと
ぶどうのつぶやき。


どちらも干しぶどうにチョココーティングしているのだが
メーカーが違う。ぶどうのつぶやきのほうが好きかな。

タートヴァンはつまみ入れにしよう。


今回の18きっぷの使用期限は4月10日。
あと3回をどうやって使おうかな。