ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

生まれ変わりますか その2

2019-04-03 | 11~12歳
アリエスが旅立ってから、現実的に生きていくためには、程度はあれどその事実を受け入れねばなりませんでした。アリエスは去った。姿も見えず、そこは涙を飲んで認めるしかない。けれども、アリエスが夢でそう話したように、もう一度帰ってくるということはないだろうか。この今はそれまでの、しばしの空白。

正直、そこに線を引くことで、なんとか過ごしていけています。本気で信じるかと訊かれると、そう信じたいとしか言えず、そんなことで大丈夫かといろいろな意味で自分が心配になります。つまり、そんな不信心ではかなわない願いになるのではないか、それに、このままでは壷ぐらい買いそうだぞ・・・

実際スピリチュアル関係の本を読んでみましたけれども、共に生きてきたお互い以上のことを、特殊な感性のもとに気づき伝えることができる、という内容にすごくがっかりしてしまうのです。そして、無意識にバランスを取ろうとするのかもしれませんが、存在の認識や最先端の宇宙論(アリエスがいる場所はいったいどこなのか、わからないので)などについて、専門家が書いた本もたくさん読むようになりました。

それと、天国を信じたり輪廻転生を想定したりする宗教についても考えたりしました。現在をどんな世界ととらえ、どんなふうに人生を送り、死してどこへゆくのか。長い過去から人々がすがり、救われ、戦った信仰の歴史。

私は、アリエスに出会えたことや一緒に過ごす幸せを神に感謝しお寺にお礼を言い、そして闘病の時には死神や時間の神と死闘したような気持ちでした。最後には生命をつかさどる神がアリエスを連れてゆき、仏教風に荼毘に付しておいて極楽でなく天国を思うのだけれど、無宗教的にアリエスを供養しつつ、再生を待っている。各宗教の枠組みをおおいに外れて、一貫性なくぐちゃぐちゃです。自分の中では、呼び名は何でもいいがいわゆる「神」はなにも人型でなく、そのひとりの意志の通りに世界が展開するのでもない。よく薄く笑いながら勧誘にやってくる布教活動は違和感があり、「神」はそれぞれの心の中にあって、他人が教えてあげたり変えようとしたりするものでない、・・・などと思っています。

そんな中で意外にも胸に迫る思いがしたのは、宇宙物理学の取り組んでいる謎についてでした。「すべてを動かす超越した人間がひとりいて、そこを天国と言うんだよ」という内容より、科学者の考えていることははるかにぶっ飛んでいます。もちろん理論的にも実験的にも努力して証明を積み重ねるわけですが、その世界観は、私には想像すら及ばない次元まで進んでいました。




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