ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

墓守りのつとめ

2019-10-09 | 11~12歳
アリエスについて書かずに過ごしても、無言で、あるいは言葉に出してアリエスに話しかけながら日を送るのに変わりない。今は、見えないアリエスと一緒に過ごすというより、どこかのアリエスと常に繋がっているという感覚だ。

自分は、墓守りだ。もし犬の姿をしていれば、アリエスの墓の前にうずくまって、あるいは出かけてもまたいつのまにかそこに戻ってくる忠犬のように見えることだろう。アリエスの墓標を胸に、それを守って暮らしている。そしてそのまま促されるところまでか、許されるところまでかを、歩く。

私は望みどおりアリエスを今も守り、そしてアリエスは私達の守り神だ。毎日アリエスの話をし、アリエスに挨拶して出かけ、アリエスの家に帰る。時に泣き、姿の不在を惜しみながら、思い出に支えられながら。

元も子もない物言いだが、自分がどんなに良く生きても、それがアリエスの足しになるわけではない。何かの僥倖の原因にも、アリエスが戻ってくれるきっかけにもなれはしない。私の罪でも罰でもない自分自身の人生を、アリエスは歩んだのだから。

良くあろうとする心を対価にする下心を浅はかと知っていながら、良くあろうとすることでしか報われないだろうとも、どこかで思い込んでいる。それはアリエスが私にとって、とてつもない良きものであったからだろうかと思う。

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