3位に入ったリュウ君だけれど、1位のケンタ君・2位のユウト君との将棋は、まるでお話にならなかった。 1年前には、ユウト君に肉薄したのだけれど、今回は手合い違いじゃないか?というくらいの大差。 言わんやケンタ君とは。
ウッキーが気に入らないのが、2回戦ユウト君との対局で、両者わずか2分以内の考慮時間で下図まで進んだこと。(リュウ君後手)
いや、別にこれで悪いんですか?と開き直られれば、何も言うことはない。 しかし、序盤の▲6八銀~5七銀からの四間飛車で相手が来ているということは、用意してきた作戦であること。 それに対し、無難に進めるのはいいのだけれど、無策に進めるのは芸のないこと。
この将棋の急所は先手の▲4五の位。大山先生創案の対左美濃最強の構えを、易々と許してはイケナイ。 △4四銀~3三銀と引き付ける時に、すぐに△4四歩と位を保つべき。 ユウト君とウッキーの示した下の図で一局の将棋だと思う。
(このへん、この形の経験豊富なウッキーと、あんまり振り飛車を指していないユウト君の想定図が同じになったことに驚いた。 用意してたのか、勉強してるのか、大局観が上がったのか… 本人は夏のバロー大会の決勝戦を参考にしたと。)
で、3分チョットで本格的な開戦へ。 仕掛けるときもほとんどノータイムで、飛車先交換に出るのだけれど、果たしてどこまで読んでいて、どれだけ成算を持って仕掛けたのか、全く意図の見えない、適当な手順にしか見えなかった。
当然のように薄くなった5筋を取り込まれ、簡単に角銀交換の駒損から、一方的に攻められるだけの将棋になってしまった。 横から見てて、振り飛車党としては望外の展開、指導者としては実に辛い内容。
仕掛けるまでわずか3分。不利に気づくまで5分、あとの15分はただただ粘るだけ… こんな将棋を指しているようでは、5月の倉敷予選もノーチャンス。予想師なら無印である。
棋力云々より、まずはその意識を変えないと…