ヒロ君から、「『本に書いてある事以上の手を準備し』というのは、どうしたら良いの?」というメールが来たので、お答えしましょう。
①まず本を読みます。
「必ず一度盤駒を使って並べること」(by渡辺竜王)がポイントです。
②それを実戦で試してみましょう。「そんな局面にならない?」(24でも有段のタブにならないとナカナカ想定局面には…)
そう言うときは、先生(ウッキー、suwa師範、H支部長、K西さん…)や有段者(リュウ君、リョウ君、ゆ~君、コータ君)にお願いして、その戦法を受けてもらったり、本に載っている局面から指し継いでもらいましょう。
相手を強引に捕まえましょう。
「先生が忙しかったり、有段の子が来ていない?」、ならPCと激指を使いましょう。相手の強さを初段・30秒くらいから始めて、勝てるようなら二段に、負けるようなら1級に設定を変えていきましょう。(去年のコータ君はこればかりでしたね)
③最初は、力の差もあるので、なかなか勝てないと思います。
最初はガマン…勝てればバンザイ!
ここでくじけずに、自分の指し手のどこがおかしかったのか、相手の人に聞いてみましょう。自分より強い人の考えは参考になると思います。家に帰ってソフトでも検討しましょう。こんな感じ 実際に試してみて、痛い目にあうと、その指し手の意味が本当に分かってくると思います。
意味を消化しましょう。
(強くなってくると①の時に、かなり消化できるようになりますが、でも実戦は別物ですからね)
④ ①~③をくり返しているうちに、その戦法や局面についての経験や理解が深まってくると思います。
フム…
また、強い人との対局を重ねながら、その経験をしっかり生かす(ただ指しているのではなく、どこがいけなかったのか、何が足りなかったか、足りない部分の力をつけていく)うちに、正しいフォームで将棋が指せるようになってくると思います。
まちがった形はイカんです
(2/13のエントリで、横歩取りに詳しくないウッキーでも、「これはオカシイのでは?」と言えるのは、棋力だけでなく、身についたフォーム・経験からです。)
「新手」というのは、プロでも準備するのは難しい…のですが、そういうときに、自分で考えた手、またはソフトの候補手を強い人にぶつけて、その感想を聞いていくなかで、温めゴハンのストックが溜まってきます。 ゴキゲン中飛車で出てきたGPS新手とかは、ソフトが考え出した手として有名です。
こんな手まで用心しないと…
「この戦法、この局面なら、かなり経験した」「これなら、相手が強くても互角以上にやれる自信がある」「いくら相手が強くても、先生とかハゲ指君よりはつよくないだろ…」と思えるようになればしめたものです。(ますます、去年のコータ君みたい 苦笑)
もちろん、定跡や知識の勉強だけでなく、詰将棋とかもとても大切です。 …などとやることを考えていくと、いくら時間があっても足りません。(笑) やることを絞り、短い時間に集中して、強い人との将棋は無駄にせず…
まずは5月の王将戦の目標と、それまでにやらなくてはいけないこと、そして日々の内容を考えていきましょう。(この間の大会で、自分自身の手ごたえがどうだったか、ということが大きいのですが。)