今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

ドキュメンタリードラマ「猫探偵の事件簿」の感想

2020-04-09 15:19:14 | ドラマ

コロナのための緊急事態宣言、特措法などで世の中がひっそりとしています。
世の中のかなりの経済活動が停滞し、都市は人も疎ら。
日本の今までの賑やかさが嘘のように静まり返りました。
TVもロケが中止になり、新シーズンのドラマもまだ始まりません。色んなものが再放送ばかりになっています。

録っておいた録画を見直して何かいいものはないかと探し、先週のNHKドキュメンタリードラマ「猫探偵の事件簿」を書いてみることにしました。

これは実際にいる動物探偵の藤原さん(50)の実際にあった話を元にしたものです。
多摩川付近を拠点に活動している藤原さんはこれまで20年間に3千件の行方不明の猫を探し、その解決率は70%に上ります。
猫の習性を熟知し、自分が猫になったような視点で町を探し回り、時には秘密兵器(ファイバースコープや暗視カメラ)を使います。

1話目は引っ越しの途中で行方不明になった猫の話です。
依頼人は「一ヶ月前に猫のバニラがいなくなった。おそらく外へ出て行ったのだろう」と言うのですが、藤原さんは聞く耳持たず、猫の性格を聞き行動を推理します。
そうして、なんと、バニラがいなくなった部屋の天井裏に潜んでいたのを発見しました。
天井から染み出ていた血液は猫がストレスで流した血でした。
天井裏の猫の毛から行動を予測するとか見ていると割合簡単そうに思いますが、猫という生態を知り尽くしていないと出来ない推理です。天井を壊すということでバニラは捕まりました。
見つかった時この猫は痩せ細ってヒョロヒョロでした。

二件目は、ロンという黒猫です。
入院中の父親が愛猫を心配しているけれど、実は行方不明になってしまったと娘がやってきます。
手術までの二日間に探し出して欲しいというものでした。
これはまた無理難題です。帰巣本能があるというもの、帰っている気配はなくどこにいるかは雲を掴むようなものです。
ここでは手作りした千枚のチラシを配って聞き込みし、なぜかある家の床下にいるロンを見つけました。
しかしそこから一苦労です。おびき出す為に、入院中の父親のパジャマを床下に置いて捕らえようとします。
そして車の中で張り込みです。一匹の猫のためにここまでするのか、猫が苦手な私には想像出来ません。

そうしてロンは無事檻に入りました。ご主人の匂いのついたパジャマという罠にかかったのです。

動物探偵という変わった職業、ペットを家族の一員と考え、いなくなったら血眼になって探し出そうとする家族。
人間の探偵物にはない可笑しさが、人間と同じ位の必死さで語られます。
主役の甲本さんが悪役ではないひと味違う個性を見せてくれています。

コロナで疲弊し、気持ちがギスギスしいる時はこういうのどかな話もいいなと思いました。
CMがないのがいいですね。
1時間と言っても民放2週間分くらいの作りです。また続きが見てみたいです。

 


仙台市を舞台にした小説

2020-04-07 10:15:44 | 読書感想

ご当地小説、というか宮城県の仙台市を舞台にした小説を取りあげてみます。
「シャングリラ通り」椎名羽津実

これは仙台市の宮町にある古いアパート「シャングリラアパート」に住む蹄一という13歳の男の子が主人公です。
この辺りは昔遊郭などがあった花街通りで、その名残は今はありません。
でも昔の地名があちこちに残っていて、蹄一はこの土地がどんなだったのか興味を引かれます。

蹄一の父親は長期不在で、何をしているか蹄一は知りません。時々来てくれる義母のような人とその娘が唯一の身よりです。
毎日を一人で暮らしています。やがてクラスで虐められ学校にも行かなくなった蹄一は大家の浩司の部屋に居着いて過ごします。
そこで、学校では教わらなかった経済や金融の知識を浩司に教えられます。
近くに住んでいる少女多栄子との友情、宮町の古きを尋ねてやって来た麻子おばさんなど、さまざまな人と出会って、蹄一は少しずつ変わって行きます。

途中冗長で読むのが飽きたりしましたが、面白かったです。

主人公の性格ですが、蹄一は天真爛漫ですがなぜか虚無的です。
思いのままをぶつけて担任の先生が絶句したりします。
「普通の大人になる覚悟のある人しか、勉強は意味がない」とか「将来は仙人になりたい」などと言ってケロリとしています。
醒めてるのに行動が子供というアンバランス。
浩司の不在の時にパソコンをいじって大金を稼ぎ、それをリュックに詰めて他の人の為に役立てようとしたりします。

最後の方で「あーこういう話だったのか」と意味が分かりました。迷走して、行き着く先は割と単純でした。
読んでいる内にキャストが自然に浮かんできました。
担任の先生は吉岡里穂とか、浩司は阿部サダヲ…。(妄想です)登場人物たちがみんな生き生きとしています。

クリスロード、一番町、小田原七丁目公園、旅篭町、花京院ロイヤルホスト、電力ビル。
地元を知る人には懐かしく、こみ上げてくるものがあります。貧乏もいじめも何てことないさ、と気持ちが温かくなる小説でした。

 


「テラスハウス」2019-2020東京編38話の感想

2020-04-02 11:09:39 | テレビ

今週もテラスハウスについて書いてみます。2019-2020東京編38話です。

本編を見る前に、山チャンネルと感想動画を見ました。そうしたらすさまじいことが話されていてドン引きしました。
恐る恐る初めの方を見たのですが、粗筋を知ってる私には花と夢の会話がケンカの助走にしか見えません。

トラブルの原因は、花のコスチュームを、彼女が洗濯機の中に置きっぱなしにしていたこと。
それを知らずに快が洗濯をしてしまったことです。
花のコスチュームは縮んで色あせし、悲惨な状態になっていました。それはそれは思い入れのあるコスチュームです。
普段から快の生活態度、例えば金を出し渋るようなのが不満でならなかった花は夢と話し合う内にヒートアップします。

ここから先、気の弱い私は見る事が出来ません。
しかし怖いもの見たさに勝てず、深夜こっそり見てみました。(アホかと)
そうしたら、割と予想ほどじゃなかったのです。

まぁ花の言い分は分かるし、そもそも快の態度に不満を抱いていたのでそれが爆発したのもあるでしょう。
自分は痛い思いをしてプロレス頑張ってる、そんな気持ちあなたには分からないでしょうと叫び、ビビが折角仲裁しようとしてくれたのも拒否し、快を追い詰めます。快は固まってただ「ごめん」としか言えません。
もっとなんか言えよ、と見ている方も落ち着きません。
嘘でもいいから、花の怒りを鎮めるために何かしなければなりません。
土下座するとか、言いつくろったり。
「今までの事を悔い改めます」「それは自分の不注意だから借金してでも弁償します」とでも言えばよかったのに。
謝罪と自分を猛省する態度が見えない限り、花の怒りは収まりそうにないのです。
更にこの雰囲気。回りの誰もが固まっています。どうしていいか分からないのです。
花は快の被っている帽子を叩いて弾き飛ばし、二階へ去って行きました。

しかしその後、凍り付いている快を更に追い詰めるような夢の口調にも驚きました。
そこは快にもう少し優しくするべきじゃないの?
夢もずっと快にイラついていたんだろうか?
でも夢も花も、社長のお金で京都へ行ったんだよね。快はお金がなかったのに誘われてやむなく行った。
花は社長に出してもらわなくても、自分のお金で行けたんでは?じゃあ快を責めるのはどうなの。自分だってズルいじゃない。
そもそも、洗濯機の中に自分の衣類を置きっぱなしにしてる段階で花のミスでしょうが。
私は気が弱いから「あー自分のミスだ。快は気にしなくていいよ」と言うだろうな。これが私の悪い所です。
こういうやり方は弱腰でプライドがないかもしれない。でも家の中の波風が立たずに済むのはいい所なのです。

花は勝負師だから、こういう所は気が強いんだろうな。職業柄なんでしょう。社長が何も言えなかったのは、花がプロレスラーだからというのもあるんだろうな。
幾ら心が乙女でも、腕力の強い人には頭が上がりません。男の社会ってのは多分そんなもんです。

しかし快は最悪でした。朝ビビに説教されるわスタンダップでしくじるわ、家に帰ってこれですからね。
この後、男性陣は快にどうフォローしたのでしょうか。でも私も今まで見ててこの人のルーズさは気になってたんだよなぁ。

一緒に暮らすということは、いい所だけじゃない、最悪の事態も共有するということです。そういや今までもテラハの修羅場はありましたね。
自然と管理人みたいな存在がいるようになるもんだけど。半さんとかあきおさんとか。
今の回はいないんですね…。


まぁでも20代前半の子が集まって、この位ってかなりレベルが高いと思います。自分がこの位の時期はホントに目も当てられなかったわ。
少しずつ大人になって行けばいいので、ぶつかり合いはあったほうがいいのかな。長い目で見れば。
快も、これで少しは生活態度を改めるようになるでしょうね。