今日の考え事〈applemint1104〉

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池上彰のニュースそうだったのか!2時間SP「今こそ知りたい中国のこと」の感想

2020-03-21 12:34:27 | テレビ

いろいろと多忙でドラマを見る余裕がありませんでした。
たまたま録画していた「池上彰のニュース解説2時間スペシャル」の後半の感想を書いてみます。

今現在の中国の様子をダイナミックに切り取って解説していました。とても見事だなと思いました。
キーワードは「ド派手」。面白い表現です。的を得ています。
例えば、中国は何をするにも中央集権的だから鶴の一声で国民は従わなきゃならなくなります。
大きなダムをつくるために立ち退きを命ぜられた国民は100万人だとか。皆一斉に荷物を持って大移動します。
日本なら一つ一つ地主と交渉して何年もかかるでしょう。

地上500mの人工滝、地上1200mの透明の床の橋。はじめて見ました。
やることが派手でスピード感があります。新幹線は今や日本の距離の10倍だそう。

国を挙げての買い物祭りの日にはネット通販の売り上げが一日4兆円になるそうです。
中国が今力を入れてるのはサッカー。子供たちにサッカーを教え英才教育をしサッカー大国にしようとしています。

一方道路が陥没して3人が生き埋めになった時は有無を言わさずコンクリを流し込んで3人を生き埋めにしました。
全体を考えるので個人は無視されるのです。ひどいです‥

最近では国民全員を見張る監視カメラのシステムが張り巡らされています。
至るところにある監視カメラ。その数約2億台です。

犯罪を減らす目的もありますが、国民一人一人の行動と考えを知るためだそうです。
そしてその先には国への反政府活動をさせないという目的もあるそうです。

ここから段々見ている人たちの顔が引きつってきます。
共産党員が9千万人いるそうですが、それは努力してなることができます。この人たちは特権階級になるそうです。

次に導入を予定されているのが、なんと!国民の信用度を点数化する信用度スコアです。
まず国民が一人千点を与えられます。
その行動によってどんどん減点されたり加点されたりする。
交通違反みたいなもん?減点されると、生活に影響が出てきます。
融資を引き下げられ高速鉄道に乗れなくなり、出世が出来なくなる。そしてIDと顔、名前がネットにさらされます。
怖ろしいですね。これも最終目的は反政府活動を防ぐため。政府に従順な人物を育て上げようとしているのです。

そしてこからが本題。新疆ウイグル自治区の人々が不当に中共に弾圧されている話題です。
強制収容所と言われていますが「教育施設」と中国は言い換えています。
そこで100万人のウィグル人たちが拷問、脅迫、殺害されているのだそうです。
つまりイスラム教の人たちを弾圧しているらしいのです。
一神教のイスラム教は中国の共産党独裁制と相いれない。
中国共産党は、アラーの神より上でなければならない。
それで教育と称して改宗を迫り拷問などをしているらしいのです。


まぁ大体は知っていたことですが、全てを無理なく関連付けて解説したのはお見事でした。
これなら子供たちも理解しやすかったでしょう。
これがテレ朝とは、びっくりです。かなり攻め込みましたね。

派手に都市化と工業化がされたと思ったら国民は逆に監視を強化され、中共がかつてない権力を持つ事態になった。
自治区の人々も拘束され宗教の自由を奪われそうになっている。

国が発展することと引き換えに個人の自由は制限されつつある。それが中国。

冷たいようですが、そういう国なんだから仕方ないんじゃないの?
と私は思いました。今までだって散々国民を弾圧して来たし虐殺してるんだし、今更何を言うのかいと。

対抗しているトランプは凄いよね、民主主義国でもない国に向かって糾弾してるんでしょ。
確かにウィグル族の人たちは悲惨で気の毒です。けれど、よそ者の私たちが口出すことでもないのでは?
そこまで強い事言える日本なら、他の国へももっと色んな場面で言って来ても良かったはずです。

終わりになるにつれ、話が重くなり、5Gの製品を不買しようというトランプの呼びかけに足並みを合わせる国合わせない国とありましたが、
製品の中にどれだけスパイする機械が入ってるかなんてのは憶測でしかないですよね。
しかし、こういう対立の図の中に日本もまたあるのだという事は分かりました。
なかなか構成が良かったです。勉強になりました。