今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

映画「羊と鋼の森」の感想

2018-06-11 10:45:33 | エンタメ
山崎賢人さん主演の映画を見てきました。
深い森の中の一軒家に住む外村は自分の進路に迷いがありました。が、学校に来ていた調律師、板鳥(三浦友和)のピアノの音に魅せられます。
その音に、自分が深い森の中にいるような体験をするのです。
なにかに目覚めたと言っていい、神秘的な体験でした。
家族の反対を押し切って外村は調律師の世界に入ります。
学校を卒業し、板鳥の会社へ。そこで修行が始まります。

右も左も分からない外村は技術にも自信がありません。でも、先輩の柳(鈴木亮平)の大らかさに支えられて少しずつ成長していきます。
 
外村はかなりのレベルのピアノを弾く姉妹の家に調律に行きます。
しかしタイプの違う姉と妹。調律は明るくて人気のある弾き方をする妹の方に合わせてしまいます。
色々な仕事をする内に、外村は迷い「調律師が音楽家を変えられるような存在になりたい」と思うのですが、年長者の調律師秋野に、「それはおごりだ」とたしなめられてしまいます。
その後、外村は佐倉和音の弾き方を引き立てる調律をしてしまいます。
すると、なぜか妹の由仁がピアノを弾けなくなってしまいました。それは自分の調律のせいだと思い悩む外村でした‥

由仁がピアノを弾けなくなったのはまた別の原因がありました。更に姉の和音の方もピアノを続けるか迷ってピアノを中断してしまいます。
「職人に徹する」べきか、それともどこを目指していけばいいのか‥外村は模索します。
板鳥の言った原民喜の文を思い浮かべながら‥
 
一方、板鳥は世界的ピアニストのコンサートの調律を頼まれます。その現場を見つめる外村でした‥
和音にチャンスを!ということで、柳の結婚披露宴に和音がピアノを演奏することになりました。
しかし会場は人が集まり、スタッフの働く音や会食の音などで騒音が紛れこみます。
外村は会場で、出席者の人数や雑音、空気感を計算した調律をするのでした。
和音は水を得た魚のように素晴らしい演奏をします。拍手の鳴り止まない気合いの入ったピアノでした。
(BGMくらいの演奏でいいのに、本格的な演奏になっていた)

この仕事で、外村は何かを掴みました。
やがて和音はピアノを続けることを決意、外村も新しい進路を心に決めます‥
というストーリー(ネタバレすみません)でしたが‥
 
森という圧倒的な自然の中で育った主人公は、木や葉のそよぎ、川面や光が知らぬ間に内面化していたのでしょう。
ある時ピアノの音を聞き、音の世界と森の中の自然がほぼ同じものであることに気づく。
音と自然は一つのものであるということ。そして音の深い世界を感じ、調律師になることを選ぶのです。
自然界と音の世界‥そういうものなのか?と私は思いましたが、森の描写が素晴らしくて、またピアノの演奏が凄すぎて、心が奪われそうでした。
私はどちらかというと、外村の成長物語の方に興味がありましたけれど‥
そこは丁寧に書かれてましたが、音楽と映像に翻弄されてた様な気がしないでもないです。
あれやこれや盛りだくさんで、贅沢な映画になっていました。
 
しかし役者さんの適材適所。
鈴木さんの朗らかさ、姉妹の初々しさ、そしてなんと言っても友和さんの存在感が一際光っていました。
彼独特の地味で謙虚な感じが良かったです。この人は笑顔がいいですね。
荒々しい自然ではなく、繊細で優しい、人の導きとなるような自然を描いた叙情的な作品でした。
これから森の風景に接した時、この作品をふと思い出すことがあるかもしれません。
 

「シグナル」9話の感想

2018-06-08 10:02:26 | ドラマ
ずっと見ていなかったんですが、たまたま今週のを見て、意味が良く分からなかったので録画してある分だけ見返しました。
遡って2話まで‥とんでもない長丁場でした(汗)
一回だけ見たらまったくチンプンカンプンなのは、過去と現代が交錯して現れるから。
大山警部補(メガシャキの人)がいるのが20年から18年前まで。三枝(坂口)がいるのが現在の2018年。
それをつないでいるのが謎のトランシーバーです。夜の11時すぎになると繋がるトランシーバーで、三枝と大山は過去と現代の交信をしているのです。
それが分からないとこのドラマの面白さは分からないんだわね。過去と現在が交互に表れるから分かりにくい。

大山警部補は過去の人なのですが、とっても熱血ないい人でその時期一際目立っていた人でした。桜井(吉瀬)の指導役で恋人のような存在だった。
なのに、2000年の4月に大山は突然失踪してしまうのです。
 
彼は回りから陥れられて、「暴力団から賄賂を貰っていて、それがバレるのを恐れて逃げた」というとんでもないでっち上げて
片付けられてしまいました。(‥ひどすぎる)
何回か前では、岩田係長が殺されました。三枝がその岩田係長に呼び出されて行くと、刺された彼が倒れていました。
そして亡くなってしまいます。三枝は疑いをかけられます‥
 
三枝や桜井のいるチームは長期未解決事件を調べる捜査班。ながらく解決していない事件を調査し犯人を挙げるのが使命です。
しかしそんなに簡単に未解決事件が解決するはずがありません。メンバーは苛立ちを抱えています。
集団暴行事件が20年前に起きました。その犯人とされたのが三枝の兄でした。回りから寄ってたかって亮太が主犯だと嘘をつかれ、罪を着せられてしまいます。
刑期を終えて帰ってきた兄はすぐに自殺してしまいます。
三枝は兄の無罪を信じながら、警察官になります。アメリカでプロファイルを学んだ後、この未解決事件のチームに配属されました。
 
とにかく複雑です。連続窃盗事件もあり、それは、刑事部長が忖度して大企業の息子を逮捕しなかったからでした。
事実を隠匿する代わりに部下に色々と便宜を図ってやっていたのです。

うーん、またかよ~
とかく渡部が出てくると何かあると思っていいようです。
あの事件もこの事件も、上層部が権力者と癒着しそのつけを部下に回しています。
未来は変えられるという信念を合い言葉に、年の時の流れを挟んで、二人の刑事が行動します。
どちらも純粋で一途。
壮大なストーリーですが、それがまっすぐ伝わらないのが残念です。
しかしトランシーバーで相手が知らない情報を伝え、それを元に大山が動いて、亡くなった人を助けることが出来たりします。
その結果2018年では、不思議なことに今の情報の文字がユルユルと動いて消え新しい事実に変わるのです。
ここが希望と言っちゃそうなんですね。
 
どっちかって言うと正義より悪の側の人が多いなという印象です。原作が韓国なんですね、いかにも韓国らしい。
人を悪く描くのは定番ですね。日本はここまで人間が冷酷じゃない、もっと良識のある人を描かないと共感はされないのでは?
そんなことを漠然と考えました。

「おっさんずラブ」最終話の感想

2018-06-04 11:44:47 | ドラマ
とうとう終わりです。
今回はゆっくりと時間をかけ、春田と黒沢、牧の3人の気持ちを描き、その後も周囲の人達の恋の行方など丁寧に追っていました。
バタバタじゃなく、なかなか良い最終回でした。
しかし、私はまったくこのドラマを直視出来ず、ただひたすら恥ずかしくて叫んでました。
はっきり言ってこの世界が理解出来ません。
なんで春田みたいな人を狭い会社の中で取り合ってるの?
かわいいし馬鹿だし、天真爛漫なのはわかる。けど、でもそれが結婚したいほどのものなの?
みんな男性社員はそこそこ魅力的なのに、どうして女に興味がないの?
社内がたまたま皆ホモばかりだったのは仕方ないとして、外にどうして目が向いていかないの?
不思議でしょうがないのです。
一番いい時期を同性で無駄にするなよと。大体ホモってマッチョの髭の男というイメージがあります。
普通に普通の男達が好きだ好きだと言い合うのが解せないのです。

とにかく最終回なので我慢して見ました。
はぁー、別世界を見てるみたい。春田ははっきりしないけど、ホントに部長が好きだったのでしょうか?
牧なんて初めから眼中になかったくせに。どこから変わり始めたのか。春田は回りから言われて煽られてその気になってるだけのような気がします。
はっきりしないんだよね‥
男性群の中にダントツで魅力的な女性を登場させれば良かったのに。もっとかき回してやればそれぞれの人の個性が際立ったでしょう。
まーでも、女子中学生のような可愛い恋は、貴重なものだったかもしれません。
 
ところで、ネットニュースで見ましたがこのドラマが台湾や香港で人気なんですって。驚きました。
どういう風の吹き回しなんだろう。
きっと、心の広い人達が色んな国にいるってことですね。
はぁー‥書いてるだけで息も絶え絶え。やっぱりこういう苦手なのはこれから敬遠します。
でも、田中圭さんはいい転機になりそうですね。(何がチャンスか分からないものです)
牧を演じた林さんも‥(苦笑)いい転機になるといいですね。いや、恐らくならないでしょう‥。