これは再放送なのか分からないけれど何日か前録画したのを見てみました。
500年前に亡くなったダビンチは、モナリザや最後の晩餐で有名ですが、様々な分野で突出した才能を見せた天才だったようです。
今回はダビンチが残したメモやノート5600を全て集めAIで解析しています。
ダビンチは何百年も理解されなかった人でした。しかし彼の仕事には驚くべき緻密な、天才的思考やひらめきが見受けられます。
今、混迷の時代にある私たちも、ダビンチの思考や考え方が何らかのヒントになるかもしれないとナレーションは語っています。
このNスペは時々こういうAIの使い方をします。例えば東日本大震災の時に、閖上地区から人々がどういう風に逃げてどの位の人が助かりどの位の人が亡くなったかとか、耳の聞こえない作曲家の時も似たようなことをしていましたね。
分析したものを見せるやり方ですが、派手なCGとグラフを作り、劇的なBGMを流します。
見ている方は「すごい!」とわけも分からず感動してします。
このような手法に慣れてるので今回も「あの手口か」と思いました。その時は素直に感動しますが、意外に後になってみるとどうってことないんですよね。
空振りだったりします。(ごめんなさい!)
ダビンチは機械工学、建築、生物学、精密機械などに興味を持ち、色んな分野で才能を発揮しました。
人体の繊細な解剖図を描いたり、都市の一角を上空から見た地図を作ったりしました。その地図が今見るとドンピシャなのだそう。
彼は町の中の距離をはかるための計測器を手作りしていました。素朴だけどすごいアイディアのものでした。
今回は実際に計測器を作ってみて町の中を計っていました。こういう所は凄いですね。(予算あるからこそできる)
更に彼は空を飛ぶことに興味を示し、天文学にも興味を持ちあらゆる方面に触手を伸ばす天才だったようです。
しかし500年前それらが実になる事はありませんでした。
モナリザで有名になった画家は本当は科学者、数学者が描いた絵がモナリザだったというのが正しいのでしようね。
今、彼の未知の才能の片鱗が興味を持たれはじめました。
でも、番組では目新しい説は生まれませんでした。
イタリアの何人もの学者に聞き、ダビンチの最後の住まいではサカナクションの山口さんが彼の描いた絵と向き合い、業績を辿りました。
しかしせいぜい「様々な分野の学問は数学に行きつく」とか「ダビンチが水に拘り続けたのは創作や思考の根源としていたから」
と取って付けたような総括をしただけでした。
偉人はその才能が日の目を見ることはありませんでした。
ダビンチの呟きを見、私たちがその意味を探し出そうとしても、それは500年の間に人類が育んできた文明、科学技術の中に深く埋め込まれて聞くことは出来ないのでしょう。
※これは2019年11月17日の番組でした。