今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

NHK土曜ドラマ「路」2話の感想

2020-05-24 13:19:55 | ドラマ

前回のバラバラな話が少しはまとまるかと見ていましたが、何だか更に拡散したようです。
前回大通りを挟んで見つめ合う春香とエリックでしたが、実際に会うと8年間のブランクなんかどこ吹く風、和やかな雰囲気です。
エリックは春香に「付き合ってる人いるの?」と尋ねます。春香は頷き「私たち、友達でしょ?」とかわします。
エリックは東京に帰ってからも尊敬する建築士に「大切な人に会ってきた」片思いだと話します。

台湾新幹線はレールの敷設に手間取っています。工事が遅れている間に、台湾の運転士と指揮員の養成をはじめましょうと安西はバルトに提案します。
が経費の無駄だと一蹴されました。
安西はイライラが募ります。始終声を荒げています。

そんな中、春香はエリックのメールを待ちわびています。
何故か台湾新幹線の運転士などの研修案が通り、日本で研修をすることになりました。
東京で春香はエリックと会い、建築士の葉山さんの家を訪れます。
この人は台湾出身で終戦後日本に移住した人らしい。台湾に深い愛情を持っているにもかかわらず戦後一度も台湾を訪れたことがないのでした。
春香は「台湾に戻りましょう!」と励まします。葉山さんがなぜ出てくるのか。「湾生」として小説の中に配置されただけなのか。

名古屋で春香は繁之に会います。恋人なのに日帰りで忙しそうにしている春香。そんな彼女に繁之はダイヤモンドの指輪を贈ります。
彼はあと3年後に結婚できるんだねと目を輝かせます。今すればいいのに。3年って長いでしょう~

しかし春香の心は曇るのでした。心の中にエリックが好きだという気持ちがある。気づいてしまったのです。

とか何とか言っている間に、舞台は台北です。
葉山さんが台湾を訪れました。旧友と会い、思い出の場を巡ります。その昔旧友を二級市民扱いした過去を謝罪します。

エリックは春香に「僕と付き合って下さい」と言います。二人はまったく同じような行動をしていました。
阪神淡路大震災の時にエリックは春香を心配して神戸に来ました。
台湾地震があった時に、春香はエリックを心配して台湾を訪れていたのです。自分たちは運命に導かれているというような事をエリックがいいます。
もし春香がエリックの電話番号をなくしていなければ、自分たちは付き合っていた。今の彼氏より前に二人は恋人になれたと言うのです。

春香はここでも逃げます。友達だと言い張るのです。いや、それならなぜ会っているのか。
「好きな人とは友達にはなれないよ」「さようなら」と言ってエリックは去ります。あぁ勿体ない…
春香はポカンとしています。
波瑠は目力のある女優さんで意志の強さを表現出来るのに、憂いのある表情は今一つですね。

その後、同僚の人に誘われて行った民族舞踊のシーンや、海を見つめてエリックとの別れを告白するシーン、また新幹線お披露目のセレモニーの場面と続きます。
そこに謎の青年が出て来ます。彼はシングルマザーとなった幼なじみと結婚して連れ子をあやしています。
彼は新幹線を熱く見つめ、整備士の応募があるという話に耳を傾けています。
最後にレスターが春香に「台湾高鐵を辞めた」とだけ言って電話を切ります。

というように、それぞれの話がバラバラに広がって関連性がなく、もはや「台湾新幹線の周辺で起こった話」になってしまっています。
これは原作が長すぎて脚本家がまとめきれなかったのか、もともとそういう話なのか。分かりませんが、力不足の方が当たっているのでは。(ごめんね)

私は春香の優柔不断さが気になりました。婚約者への愛情がほぼ見られません。エリックに心を奪われている。
彼も8年の時を経て一日だけ一緒にいた人に思いを焦がしている。
何というロマンチストでしょう!私なら、一目散かもしれないな。でも案外付き合ってみたら想像と違ったりして。
それからフィアンセのところに戻っても良くないですか。冗談半分ですけど、こういう時は女は綱渡りするべきです。

来週はもう最終話です。
「それぞれの終着駅を」とテロップに出ていました。終着駅か…、あ、それで新幹線か。なるほど、考えましたね。