毎回何気なく見てたのですが、たまに感想を書いてみることにします。
回が進むにつれ、ドラマに深みが出て来ました。
今回は自分を成功した実業家だと名乗る老人が患者として現れて、朱里（堀北）に結婚を迫ります。
朱里は始め全く相手にしていなかったのですが、次第に心が傾いていく。
なんせ、想像を絶するお金持ちなのです。
この病院はそういう富裕層専門の病院です。朱里は仕事をしながら玉の輿を狙っているのです。
しかし、見ていて感心したのは、朱里がどんな患者にも上手く言葉をかけ無理難題でもその場で臨機応変な対応をすることです。
人を軽くいなす、というのか。
特に患者には、上手ですね～
こういうのを「人間力」って言うんでしょうか。
人間は知識や頭の良さだけじゃなくて、総合力が必要なんだなーって思います。
面白いですよね。このドラマは病院が舞台だけど、病気の話じゃない。名医が出てくる訳でもない。
沢山の人間がいて、その中にいて踏みにじられぬよう、周りも立て、自分の力を生かし患者の世話をする。
これって実は大変な事じゃないんですか。
今回も謎の実業家老人が入院してきて朱里に求婚し、すっかりその気になってしまうのですが、娘夫婦がやって来て真実をばらします。
実はこの老人は八百屋さんをやっていて、認知症の気があり、自分を実業家だと思い込んでいるのだそうです。
朱里は気落ちしながらも、立ち去る娘夫婦の車が汚れているのを見て思います。
老人は呆けているのではなく、嘘をついていただけなのじゃないかと。娘達にもっと構って欲しかったのではないかと。
こういう細かく人を見る目が朱里にはあるのです。
仲井（柳楽）との掛け合いもなかなか。大人同士の会話になっています。
柳楽さんは何か他の役者さんとはひと味違う貫禄がありますね。
看護婦の間はもうゴッチャゴチャです。
婦長がきつすぎて、内部分裂が起きています。
今回、仕事のプレッシャーから恵が精神安定剤を太ももに注射していました。常習者です。
そんな事一番やりそうもない人なのに。不謹慎ですが、おかしかったです。そんなに大変なら辞めりゃいいでしょうに‥。
志田ちゃんはあんまり意味のない役の気がしますが、いつもプンブン怒ってて感じが悪いです。朱里と恋のライバル役なんでしょうか。
このドラマは「ファースト・クラス」を少しだけ意識してる感じがします。
概して良心的な世界ですよね。
視聴率がだいぶ悪いそうですが、このドラマはもっと評価されてもいい気がします。