企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

呉服屋の進むべき姿

2005年02月08日 | 和の話(呉服業界など)
別の記事で、顧客は、安いという理由付けを求めている、というような話を書いた。これについて、ちょっと呉服の観点から見直してみたい。呉服業界は、お値打ち物が安く、ということを前面に出してきものを売ってきたと思う。もちろん、そのお値打ち物、というところの価格に、一部ツアー代金などが含まれていたりもするのだけれど。
一人ひとりに、一点ものがいきわたる、といってもいいほどの小ロット生産がおおい呉服においては、その人にとって最高の品というものがある。本当に、似合っているから、本当に、美しく見えるから、お世辞ではなくて、真剣にそう感じる品をお買い求めいただいていれば、安さ、なんてものがクロージングでは大きな要素とならないのでは?なんて私は思っている。(もちろん、お客様との長期のかかわりの中で、これまで、そしてこれからの付き合いを考えた上で、良い物を、適正に値引きするのはよいことだとは思いますよ)

呉服という、あなただけのため、の商品をどうやって訴求するのか、これがお客様にとっても、また小売店にとっても、互いの利益のために重視すべきこと。それをわかっていれば、安易な値引きであったり、値引きを想定しての値入なんてことはしなくてもよくなるはずだ、と思うがどうだろうか?
可能性としてではあるが、安さの言い訳を考えなくてもいい商材なわけだから、それを真に追求する小売店がもっともっと出てきてもよさそう。お客様に感謝される呉服屋、原点としては、特に高級呉服の世界ではそういうことがあったはず。
誰かが気づいて、お客様とともに成長しはじめれば、セブンイレブンのようなリピーターをたくさん持つ組織になれるのではないか?

元記事はこちらです
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